【インタビュー】永井豪×オーケストラ ダイナミックコンサート~永井豪&和田一樹インタビュー~
スタッフ・出演者の永井豪愛が深い
色々なアイディアが凝縮したステージ
――編曲にあたり、ポイントを置かれた点をお伺いしたいのですが? アニメソングをフル完コピしてやるのか、それとも、原曲をモチーフにして、オーケストレーションしているのかなど。
和田:
今、先生がおっしゃったような熱い気持ちをですね、一つももらさずにアレンジに……という事でなくって?(笑)
少しネタばらしをしてしまうと、たとえば、全部をオーケストラ……弦楽器、ストリングスのみで行くとですね、どうしても柔らかい響きになったりするじゃないですか。ただ、やっぱり原曲を愛しているみなさんもいるので、リズムセクションをいれつつもオーケストラになるっていうところが今回ちょっと一番難しかったかな。できるだけ原曲にも忠実でありつつ、シンフォニーになっているというのを表現できているといいなと思っています。
永井:
和田さん。僕からの質問ですが、どの曲が一番やり易かったですか?
和田:
そうですね。やり易かったという意味では、正直にいうと『マジンガーZ』はやりづらい方でした。『デビルマン』はやり易いだろうと思っていたんですが、実際やってみると、オーケストラ全体に直した時の難しさっていうのがありました。でも、『デビルマン』の間奏の部は、オーケストラに近いものがありやり易かったかな……一番やり易かったの『「デビルマン」でした。
一番やりづらかったのは『キューティーハニー』のようなリズム感のあるアクティブなものですね。やっぱり、オーケストラぽい曲の方が、やっぱり深い響きが作りやすいんです。だけど、「アクティブなものをオケでやると、これだけのオーケストラサウンドになるよ」ってっていうのを『キューティーハニー』には込めさせて頂きました。
永井:
楽しみですね。(笑)
和田:
先生にみずから言われると、また、さらなるプレッシャーが半端無いわけですね。そこはあえてがんばります!
ゲストの水木一郎さんも含め、今回のスタッフや出演者には永井先生のファンがたくさんいらっしゃって、今回のコンサートでは、単に“映像があってオーケストラをやるだけじゃ嫌だ”っていう人達がたくさんいらっしゃるんですよ。ここは歌を入れたいとか、ここは踊りをとか、それこそ先生の原画が流れる所は特別な楽器をちょっと使おうかなっていうのもあったりします。永井豪作品が永井豪先生が大好きという思いが溢れてる演奏会にしたいと思っているんです。
――永井豪愛が深いんですね。
和田:
永井豪愛、かなり深いですね。もちろん僕もそうなんですけども、みんなの色々なアイディアが凝縮しているという状態です。
永井:
海外にこのまま持って行けてやれたら面白いよね。
和田:
ですよ、ホントに。今回うまくいったらぜひ持って行きたいですね。
永井:
フランスとかイタリアとか喜ぶと思いますよ。
滝沢P:
楽譜があれば、和田さんだけ行けばできるよね。
和田:
皆さん一緒に行きましょうよ~
滝沢P:
楽団は向こうの楽団でねってこと
永井:
海外に行けば、海外バージョンの曲もあるんですよね。イタリアで作曲しているグレンダイザーとかもあるんで、演奏したらどうなるかな、とかね。
和田:
それだけ先生の作品が世界に広がっているってことですよね。
永井:
ほんとに海外に持って行きたいな、これは。
―― 永井先生、最後にコンサートを楽しみにしている皆さんにメッセージを
永井:
自分のアニメの世界がフルオーケストラで、さらなるイメージの広がりをもって多くのファンの方に、お届けできることが無上の喜びです。
是非、多くの方に聴きにきて頂きたいと思っています。
私自身も当日を楽しみにしています。
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