三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」

【オフィシャルレポート】梅津瑞樹、陳内将、赤名竜之介による 三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」本日開幕!

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」が 7 月 31 日(水)より開幕した。

本作は、昭和 60 年と令和 6 年で起こる二つの誘拐事件を題材としたオリジナル作品。作・演出に木下半太を迎え、梅津瑞樹、陳内将、赤名竜乃介の三人が濃厚な会話劇を繰り広げる。

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」31日の初日に先立ち、同日、マスコミ向けの囲み会見を実施。梅津瑞樹、陳内将、赤名竜乃介、木下半太の四人が登壇した。
本作は、昭和で演じた男の子どもの役を令和で演じる構成となっており、その演じ分けが見どころの一つだ。赤名は、人生初の三人芝居を前に「稽古が始まる前は不安もたくさんあったんですが、木下さんをはじめ、梅津さん陳内さんと一緒に稽古を進める中で自信を持って初日を迎えられるようになった。今は早くお客さんに観ていただきたいなという気持ちでいっぱいです」と充実した表情を浮かべ、「僕の演じる石上が昭和で起きた出来事をどう受け取って、子どもに伝えていくのか。その表現に注目してもらえたら」と意気込んだ。

さらに、木下の小説デビュー作である『悪夢のエレベーター』を読んで以来、木下の大ファンだという陳内は「半太さんのもとで、1 ヶ月近く稽古をやれて、8 公演という限られた数ではございますけれども、お客様の前でお芝居ができることが本当に幸せ」と感慨深げに語り、「半太さんらしいどんでん返しというか、“そこでは終わらない感”が散りばめられた作品。どこまで観客のみなさまが振り落とされずについてこれるか。お客様をいい意味で裏切っていけたら」と気合いを入れた。

また、三人芝居ならではの台詞の応酬も本作の大きな魅力。梅津は「普段の会話もこれくらいウィットに富んで面白ければいいのにと思うぐらい、笑えるところが多い。そこは存分に笑って楽しんでいただけるかなと思っております」と自信を覗かせ、「どんでん返しの部分だけでなく、二回観ることで視点が変わってくる作品。配信もございますので、みなさまには何度も観て楽しんでほしい」と呼びかけた。

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」囲み会見を終え、いよいよゲネプロがスタート。まずは昭和 60 年を舞台に、とある誘拐事件が発生する。
誘拐されたのは、プロ野球選手・時実(梅津瑞樹)。犯人は、スポーツ新聞の記者・矢野(陳内将)と、演歌歌手の卵・石上(赤名竜乃介)だ。借金で首がまわらなくなった矢野が、身代金目当てで誘拐事件を企てたのだ。人生の“勝者”である時実と、人生の“敗者”である矢野と石上。人質と誘拐犯の間には、“勝者”と“敗者”というボーダーラインが引かれている。
そんな三者のパワーバランスが、本作の醍醐味の一つだ。この場から逃れるために、素直で流されやすい石上を丸め込もうとする時実。それぞれが抱えた秘密が明らかになるごとに、オセロのコマのように二転三転する情勢が、物語のギアを上げていく。

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」アクセルを踏むのは、石上役の赤名だ。元高校球児らしく、よく言えば実直、悪く言うと単純な石上は、時実の口車にころりと乗せられてしまう。共犯者である矢野と、憧れの大スター・時実の間をピンボールのように行き来する石上。その愛すべきヘタレワンコ感が、本作を思わぬ方向へと導くトリガーとなる。まるで時限爆弾のような危うさをはらんだキャラクターを、赤名が純真無垢に演じることで、意外な狂気を生んだ。

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」一方、矢野役の陳内は持ち前のバランス感覚を遺憾なく発揮。誘拐劇というシリアスなシチュエーションながら、本作はそこかしこで笑いの漏れる喜劇としての顔も持っている。その先頭に立っているのが、陳内だろう。想定外の事態に翻弄される矢野の姿を、陳内はどこまでも軽妙に演じていく。追いつめられれば追いつめられるほど人間は面白いという喜劇の真髄を体現するような演技で大いに客席を沸かせた。

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」そして、まるでゆっくりエンジンを温めるように徐々に本領を示していったのが、時実役の梅津だ。昭和の時代に不似合いな、温厚篤実、清廉潔白な人気投手を、理性的な台詞回しで演じていたかと思いきや、ある場面で豹変。卑俗で悪辣な表情に、一気に観客は引き込まれていく。この振り幅の広さこそが、梅津の持ち味。はたして時実を信じていいのか否か。人間のダークサイドを嬉々と見せつけ、物語をトップギアへと押し上げた。

三者の熱演がぶつかり合い、一幕は衝撃の結末を迎える。そこから二幕では令和 6 年へと舞台を移し、再び誘拐事件が発生。人質となったのは、人気 YouTuber と元アイドル。犯人は、令和という時代が生み出した“モンスター”だった――。
混迷を極めるこの物語に光は射すのか。二つの時代を照射することで浮かび上がる幸せの形に、最後はあたたかな涙がこぼれるだろう。
三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」
三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」は 8 月 4 日(日)まで東京・銀座 博品館劇場にて上演。楽日である 4 日 13:00 公演と 17:00 公演はライブ配信が行われる。配信の魅力は、一度では気づけない伏線の数々を、繰り返し見ることによって味わえるところだ。特に本作は、昭和と令和の対比をはじめ、終盤で明らかになるある人物の秘密など、もう一度観ることで発見できる仕掛けや要素が満載。あのときのあの台詞はここにかかっていたのか。あの場面で覚えた違和感にはこんな意味があったのかという二重三重の驚きで、一度観たはずの物語がまったく違う色彩に塗り替えられていく。劇場ですでにご覧の方も、残念ながらチケットを入手できなかった方も、配信ならではの面白さをぜひ堪能してほしい。

ライブ配信

■8 月 4 日(日)13:00 特典映像付き配信
(特典映像:梅津瑞樹、陳内将、赤名竜乃介によるコメント映像)
■8 月 4 日(日)17:00 千穐楽公演ライブ配信

視聴チケット料金 4,400 円(税込)
配信サービス Streaming +(https://eplus.jp/st6006-st/
ローチケ LIVE STREAMING(https://l-tike.com/st6006/
※アーカイブ視聴期間:8 月 11 日(日・祝)23:59 まで
※販売期間:8 月 11 日(日・祝)21:00 まで

Blu-ray発売決定

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」Blu-ray
販売価格 9,900 円(税込 )
商品仕様 Blu-ray(片面 2 層)・1 枚組
収録内容 本編(約 120 分予定)
発売日 2025 年 3 月 12 日(水)
※早期予約受付期間【2024 年 7 月 31 日(水)18:00 ~ 2025 年 2 月 2 日(日)23:59】にご購入いただいた商品につきましては、発売日のお届けを予定しておりますが、お届け時期が予定より遅れる場合もございますので予めご了承ください。
※早期予約受付期間以降、製造上限数に達した場合には、予告なく予約受付・販売を終了する場合がございます。
※商品の仕様は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。

販売サイト 東映 ONLINE STORE https://www.toei-onlinestore.com/shop/g/g4904941585304/

公演概要

三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」
三人芝居「6006(ロクゼロゼロロク)」

作・演出 木下半太

出演 梅津瑞樹 陳内将 赤名竜乃介

会場・日程 2024年7月31日(水)~ 8月4日(日)
銀座 博品館劇場

チケット 全席指定 8,800円(税込) ※未就学児入場不可
チケット販売 e+ (イープラス) https://eplus.jp/st6006/
※PC/スマートフォン共通
チケット一般発売日 7月14日(日)10:00~

公演特設HP https://toei-stage.jp/6006/
公式X @Toei_stages (https://twitter.com/Toei_stages

音楽:西崎ゴウシ(カルモニカ from Calmera)
舞台監督:西川也寸志(箱馬研究所) 舞台美術:秋山光洋(n10design)
照明:小松裕規 (Jun1works) 音響効果:天野高志(RESON) 演出助手:齋藤有里(MIMOZA)
衣装:小田優士 ヘアメイク:古橋香奈子
宣伝美術・グッズデザイン:川本裕之 スチール:福岡諒祠(GEKKO) WEB:田中ユウコ
制作:MIMOZA プロデューサー:中村恒太(東映)

企画・プロデュース 東映株式会社

©東映

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。