【レポート】本髙克樹主演、舞台『シークレットライフ – Secret Life of Humans』本日開幕！取材会コメント＆ゲネプロの様子をお届け！

2025.03.28

2025年3月28日（金）東京・シアタートラムにて、舞台『シークレットライフ – Secret Life of Humans』が開幕。

出演は、主人公“ジェイミー・ブロノフスキー”役に本髙克樹。
“ジェイミー”と出逢う大学講師“エイヴァ”役を山谷花純。そして、ジェイコブ・ブロノフスキーをモデルとした“ブルーノ・ブロノフスキー”役を髙橋洋。“ブルーノ”の同僚“ジョージ”役を須賀貴匡。ブルーノの亡き妻“リタ・ブロノフスキー”役を実咲凜音といった、実力派俳優が名を連ねます。

本作は、ジェイコブ・ブロノフスキー著「人間の進歩」と、2014年発刊以来爆発的なムーブメントとなったユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史」からインスピレーションを受け、世界最注目の現代英国劇作家デイビッド・バイン氏によって作り上げられた舞台作品。2017年「エディンバラ演劇祭」にて上演されて以来、大きな話題となり、ロンドン公演、オフブロードウェイ、ドイツでも上演され、人類の歴史と倫理に対する問いかけを提起しました。
なぜ人間は過ちを繰り返しても進歩できるのか・・・。
いまこの瞬間も繰り返し起きている戦争に対する普遍的なテーマを背負う注目の作品です。

本稿では、取材会での意気込みコメントと併せて、ゲネプロの様子をお届けします。

左から：須賀貴匡、山谷花純、本髙克樹、髙橋洋、実咲凜音

開幕コメント

本髙克樹：僕が演じるジェイミーは、祖父のブルーノの秘密を知って今後どう生きていくのかという役どころになります。僕自身も、この出演のお話を頂いた時は今のグループとは違う、“7 MEN 侍”に居ました。ちょうど稽古が始まる前日に、“B&ZAI”というグループの発表があり、“B&ZAI”の本髙克樹としての第一歩となるような、今後どう生きていくのか、僕としてもきっかけの舞台になっていると思っています。また、僕が一人の研究者として学んでいる分野が、ブルーノのモデルになったジェイコブ・ブロノフスキーからできたオペレーションズ・リサーチで。今回は演者としてだけではなく、オペレーションズ・リサーチの監修というところで、スタッフさんとの関わり合いもあり。将来的には自分で舞台を作りたいという目標をずっと掲げているので、そこに向けた一歩にもなるのかなと、期待を込めています。
これは完全に私事にはなりますが、稽古が始まるタイミングでオペレーションズ・リサーチの英語論文を完成させまして。それが国際ジャーナルの方に採択されて論文が掲載されるということを、ちょうど昨日知りました。研究者としても、また一歩進めたのかなと。本当に色々な運命が重なり合って、今この場にいるんだなと感じております。

山谷花純：1ヶ月前までは、まさか舞台のお仕事をするなんて思ってもいませんでした。本当に目まぐるしく、駆け足で今日まで走ってきました。正直、ギリギリだと思っているのですが、お芝居は正解がないし、この作品自体、答えを出すことに意味は必要ないと思っています。最後の最後まで一緒に、この作品に対して追求して、諦めず戦っていけたらと思います。

須賀貴匡：一見、この作品は難しいように感じるかもしれません。数学者やいろいろと難しい用語がたくさん出てきますが、ざっくり言えば、普遍的な人類愛のお話なのではないかなと、僕は思っています。本当に優秀な座長と、優秀な俳優さんたちに日々刺激されながらここまで作ってきたつもりなので、最後までしっかりと皆さんにお届けできるように、日々これからも成長できるように、元気にやっていきたいと思います。

実咲凜音：私はストレートプレイが初めてで、いつもミュージカルで音楽がある状況が多かったのもあり、稽古が始まった当初は何の音もない中で喋っていると不安になってしまうこともありました。今回の作品を通して、言葉を届ける大切さや、言葉の強さというものを、改めて学ばさせていただいていると実感しております。キャストの皆さんも平和で穏やかで、物語的には難しい部分や疑問点もたくさんありましたが、一緒に稽古をする中でみんなで解決しながら作ってきました。今回の作品は、スタッフの方も含めて作ってきたというのを強く感じています。千秋楽まで、日々成長していきたいです。よろしくお願いいたします。

髙橋洋：今日の夜から初日で、落ち着いて出来るかな、どんなお客さんが入ってくださるのかなと、すごく想像しながらゲネプロをやりました。僕はブルーノという役で、結構難しいことを喋っていますが、観ている方も分からないとストップせずに、飛ばしながらも一緒にすごいなと見ていただけたらと思います。自分も演じながらそう思っています。