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SF時代活劇『虹色とうがらし』主演・七味役:長江崚行さん&ヒロイン・菜種役:伊波杏樹さん

【インタビュー】SF時代活劇『虹色とうがらし』主演・七味役:長江崚行さん&ヒロイン・菜種役:伊波杏樹さん

SF時代活劇『虹色とうがらし』主演・七味役:長江崚行さん&ヒロイン・菜種役:伊波杏樹さん

本作は、「時代考証口出し無用」のSF時代劇という独特な世界観となっています。この作品のテーマを一言で表すなら?

伊波:座長、お願いします!大見出しだって!(笑)

長江:半分こしよう(笑)「何でもありの」!

伊波:「サプライズ性溢れる舞台」!

長江:良いですね~!本作のテーマは「何でもありのサプライズ性溢れる舞台」です!

伊波:登場人物のひとりひとりが凄く際立っていて、時代問わずを飛び越えている感じがします。衣装などを見ても、個性が溢れていますよね。

長江:時代劇というテーマはありますが、時代劇には普通登場しないような人が大勢出て来ますね。時代考証したら有り得ないような物も出てきますが、何が起きてもその状況を楽しんでもらう物語となっています。最初に「時代考証口出し無用」と言っているので、演じる僕らとしてはやりやすいですし、お客様には目の前で繰り広げられているものを純粋に楽しんでもらえたら嬉しいです。

伊波:こういう大変な世の中だからこそ、楽しんでほしい思いです。

長江:難しいことは考えなくて良いです。楽しんでください!

SF時代活劇『虹色とうがらし』主演・七味役:長江崚行さん&ヒロイン・菜種役:伊波杏樹さん

絶賛稽古中ですが、稽古場でのエピソードを伺ってもよろしいでしょうか?

長江:伊波さんは良い女優ですよねぇ~

伊波:いやもう、座長からのありがたいお言葉です。

長江:少しマニアックになりますが、菜種が衝撃の事実を知ってしまい黄昏ているシーンがあるんですよ。僕は後ろから追いかけて、背中しか見えないのですが、僕が初めて漫画で読んだ時の印象と、漫画では描かれなかったその姿が凄くシンクロしたんです。その時に「本物の菜種やん!」って思いましたね。

他にも、菜種が持つ純粋さや真っ直ぐな所や、陳皮や山椒に見せる姉でもあり母の顔、そういった部分が兄弟の良いアクセントになっていると感じています。7人兄弟の繋がり、七味と菜種の関係性がとても大事な作品となっているのでもっと詰めていきたいと思います。
SF時代活劇『虹色とうがらし』主演・七味役:長江崚行さん&ヒロイン・菜種役:伊波杏樹さん

伊波さんはいかがでしょうか?

伊波:長江くんは凄く良い俳優ですよねぇ~

長江:そうなんですよねぇ~。自他ともに認める良い俳優なんですよ~(笑)

伊波:(笑)その返し、めっちゃ面白い。天才(笑)

稽古は最初兄弟のシーンが多く、そこに長江くんが演じる七味がどんな感じで加わってくるのか、凄くワクワクしながらやっていました。実際に合わせてやった際に「そう来るか!」と思うようなことを、長江くんは沢山稽古場に持ってきてくれたんです。役者として引き出しを多く持っているだけではなく、しっかりとした安心感や安定感がある。それでいて冒険家。主演として長江さんが立ち、そこに惹きつけられた人達が集まっているカンパニーなんだなと、その時に凄く感じました。
舞台は、作品は全ての方と作り上げていくものだと考えていて、役者をやっていてそこが一番楽しいです。そして、その熱量を客席の皆さんへ届けることが舞台の魅力であり、大好きなところでもあります。
長江くんは、その軸としてカンパニーを引っ張っていってくれているんです。

長江:良いこと言うなぁ…。

伊波:実際に現場にいてそう思うんだよ。
ふざけ合ったりも出来るし、それでいて真面目で芯つよくて、皆がついて行きたいと思える。それをみて全員が、上昇していく力を凄く感じています。

長江:ずっと良いこと言ってくれる…。
僕の話になりますが、家で一生懸命台本を読んで、自分の気持ちの整理や考えをまとめ過ぎてしまうと、稽古場で人と合わせた時に臨機応変に対応できない時があるんです。それは、会話なのに相手から貰う台詞や感情を先読みして感情を作ってしまっているからで、そのせいで相手からのボールを上手く返せない。
伊波さんは凄く真面目で、同じように入念に準備をしてきてから稽古をしているのに、僕が趣向を変えて投げたボールに対して機敏に反応して返してくれるんですよ。どんなボールを投げても上手に返してくれるので、自分が主演で、あだち先生の作品をやるとなった時の相手役(ヒロイン)が、お芝居が上手く出来る伊波さんで本当に良かったと感じました。

伊波:カンパニー全員がついて行きたいと思わせてくれる、彼の力はこの舞台の魅力のひとつになっていると思います!

長江:後で恥ずかしくなっちゃうから、この褒め合い止めない?(笑)

伊波:読んだ時、笑っちゃうかもね(笑)

本作の見どころ・魅力をお教えください

長江:魅力は沢山あるのですが、ひとつは7人の兄弟の絆です。各々のルーツを知る墓参りの旅をすることで、七味が加わってからの7人が本当の兄弟になっていく。お互いの事を深く知っていくのも本作の魅力です。他にも秋光さんやバン艦長、謎の男・浮論といった、個性的な登場人物が沢山出てきます。それぞれをどう追っても凄く魅力的なのですが、僕の立場で押したいのは七味と菜種の関係性です。
周りが派手なアクションをやってくれる程、2人の会話のシーンが目立つので、空気感も含め印象に残るように頑張りたいと思います。

伊波:魅力的な登場人物たちが、各々の境遇や出会いの中で変化してゆく。そういった動きは、見どころのひとつです。それぞれが日々頑張りつづける中で、力を抜いてこの作品を見てもらえたら嬉しいです。
要所要所にあるぬくもりがずっと心へしみこんで、その温かさは人の心を包み込めるものだと思っているので、ひとつひとつていねいに届けることが大事だと感じています。
SF時代活劇『虹色とうがらし』主演・七味役:長江崚行さん&ヒロイン・菜種役:伊波杏樹さん

最後に、本作を楽しみにしている読者の方へメッセージをお願いします

長江:多くのあだち先生の作品がありますが、今回の舞台で「虹色とうがらし」という作品を初めて知る方も居るかと思います。
こうした原作がある作品では、原作の面白さを伝えて、原作を知らない人に原作を手に取ってもらうようにするのが僕たちの仕事だと考えています。原作をリスペクトしながら、人間が目の前で演じることで臨場感や舞台の面白さを伝えられたらと思います。楽しみにしていてください!

伊波:是非、楽しみにしながら来ていただけたら嬉しいです。
舞台は、いろんな人に活力を与えられる、とても素敵なものだと思っています。これから先、楽しいことが見当たらなくて前が見えなくなりそうになった時に、この作品の温かさと楽しさ、そして強烈なパワーを受け取って思い出してもらえれば明るくなれると信じて!そこに命をかけて作品を作り上げていきたいと思います。からくり長屋で、お待ちしております!

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