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人狼TLPT X 宇宙兄弟

【インタビュー】『人狼TLPT X 宇宙兄弟』株式会社オラクルナイツ 代表取締役 桜庭未那総合プロデューサー、株式会社コルク 代表取締役社長 佐渡島庸平 

人狼TLPT X 宇宙兄弟

『人狼TLPT』と『宇宙兄弟』それぞれの面白さと可能性

――次の質問なんですが、れぞれの立場で見解が異なるかもしれませんが、舞台のプロデューサー、そして原作の編集者・エージェントとして、それぞれの目線で『人狼TLPT』の面白さと『宇宙兄弟』の面白さのどのあたりがマッチしているとお考えですか?

佐渡島:宇宙兄弟っていうのは、人間を深く描いているんですよね。それで人狼ゲームって、やっているとその人の性格が見えてくるじゃないですか。人狼劇も出演者それぞれの個性が見えてきやすいんですよ。ほとんどの劇っていうのはストーリーの中で役者さんが動くっていう感じで、その役者・キャラクターの個性みたいなものは、ストーリーのなかでチョコっと垣間見る感じなんだけど、人狼劇は深く見えてくるってところが、キャラの起っているマンガに向いているだろうなと思うんですよ。たとえば、原作側が理解を示すかどうかって問題はあるけど、たぶん人狼劇で『SLAM DUNK』の湘北と仙道たちがいた陵南とか山王とかで13人作ってやると面白いと思いますよ。フクちゃん(陵南の福田)の「ほめてほめて」みたいな感じとか。
――今回の『人狼TLPT X 宇宙兄弟』、オープニングの台本を見ただけでおもしろそうだと思いますよね。
桜庭:『宇宙兄弟』が読んでいて面白いのは、さっき言いましたが悪い人がいなくて、悪い人がいなくてもこんなに辛いことがある。生きることって、無意味に生きていても、すごい目標を持って生きていても、時間は同じじゃないですか。それに、たとえば病気とか天災とかみたいな、避けられないものがいつ来るかもわからない。だから、時間の使い方みたいなものや、善悪では測りきれない運命みたいなものを自分で作る姿っていうのは、『人狼』と『宇宙兄弟』って、結構似てると思うんです。人狼も誰が死ねば解決ってことでは無いんですよね。しかも設定によっては人狼が倒せたら、凄くハッピーかといえばそうじゃない設定もあったりするし。人狼は倒せたけど間違って人狼じゃない人も処刑したとか、夜に無実の人が食べられて死んでいたとかがあると、犠牲がなかったわけでもない、かといってそのウォッチが正しかったわけでもないみたいな。今回のコラボ舞台で13人が並んだときに、本来は誰が宇宙飛行士になってもおかしくない13人ということで、選ばれてここまで来ているメンバーのはずなんですよね。
――長い選考を経て残った13人ですよね。
桜庭:だってこの作品世界だと凄い倍率ですよね。宇宙が身近になってる分、今の世界より倍率は高いはずで、宇宙飛行士になりたい人の数も多いはずだし。だから人狼と宇宙飛行士は、誰がなってもおかしくないというところが共通している。そうすると、人生はみんな自分が主人公だから、『人狼TLPT X 宇宙兄弟』も誰もが主人公であり得るっていうとこが面白いですね。
――原作自体もある種の群像劇的なところがありますよね。だから、設定上の主人公はいますけど、主人公じゃないキャラクターを主軸に据えた違う話、設定上の主人公がサブキャラになるっていう話の作り方もある。人狼の舞台も発言者がある瞬間やっぱりクローズアップされてきて、サブキャラであっても、その瞬間の主人公になるんですね。そんなかたちで、さまざまなストーリーが出てくるっていう感じかなと。
桜庭:この宇宙飛行士になりたいって理由はいっぱいあるんですよね。
――全員が宇宙飛行士になりたいっていう希望を持ってるんですね。
桜庭:宇宙でやりたいことがある。そこでしかできないことが。

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