舞台『ジョン万次郎』

【インタビュー】「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」第6弾舞台『ジョン万次郎』

「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」第6弾 舞台『ジョン万次郎』から、主演のジョン万次郎 役の溝口琢矢さん、石原壮馬さん、山崎樹範さん、企画の座間隆司さんより舞台に関しての意気込みと、「ジョン万次郎」について語って頂きました。

―まずはおひとりずつ今回の舞台への意気込みをお願いいたします。

舞台『ジョン万次郎』

溝口琢矢

溝口:溝口琢矢です。よろしくお願いします。今回ジョン万次郎を演じさせてもらうんですが、「(ジョン万次郎は)教科書には絶対載っているな」という位の感覚で。本人については何も知らない状態だったので、まずは原案を読ませていただいて。
その上でものすごく魅力的な人物だと思ったので、もっと勉強して、その魅力を余すところなく伝えられるように頑張りたいと思っています。

舞台『ジョン万次郎』

石原壮馬

石原:石原壮馬です。僕は今回初めての歴史もので。この作品が決まってから、ジョン万次郎という人がどういう人かを知ったので。逆に彼について全然知らない人が見てもジョン万次郎とその周りにはこういう人たちがいたんだな」と、勉強になるというか、楽しんでもらえるといいなと思っています。

舞台『ジョン万次郎』

山崎樹範

山崎:やるからには面白いことをやらないと、役者としてやっている価値が無くなってしまうので!!!そりゃ死に物狂いでやりますよ!!!!!!(力説)
…ちょっと重すぎましたかね(笑)

舞台『ジョン万次郎』

―今回初主演となるわけですが。座長としての意気込みやカンパニーをこういう風にまとめていきたいなど、何かありますか?

溝口:全く考えておりません!!!!(全員爆笑)
最初お話しいただいた時は「(座長やカンパニーについては)こういうのがいいかな~…」という感じの理想像みたいなのを考えてはみたんですが。
ただ、そうは思ってみたものの、全然想像がつかないので…。
山崎さんが言われたように、自分が一生懸命自分の役に真摯に取り組んでいくことが雰囲気づくりというか…
や、そもそも雰囲気づくり、という事が出来ないので…性格的に(笑)
理想としては、周りに気をかけて、何か声をかけていけるとか言うのが、かっこいい座長だとは思うんですが…。多分今の自分にはできないので…。
なので、自分に全力を注ぐことが空気感につながることがベストな事だな、と思ったので。
僕はひたすらジョン万次郎に対峙していきたいと思っています。

舞台『ジョン万次郎』

―ジョン万次郎についての資料を読んだ時の印象・感想は?

石原:いやもう…一言でいうと凄い人生だなと思って。今の世の中って平和って言うか、いろいろ安定してるじゃないですか。電車に乗ればちゃんと目的地に着くし。
でも、そういうのが無い時代に漂流するとか…なかなか無いじゃないですか。「本当にこういう事があるんだ?!」っていうくらい自分の日常生活ともかけ離れているし。
なのに、無事に戻ってきて、念願の武士になったりして。一人の人生なのに、めちゃくちゃストーリーがあるんだなと。面白いなと思いました。

溝口:僕は元々歴史に強くなくて。色々な人の人生を追いかけることが苦手なんですけど…今回も概要を読ませていただいた時にも、正直それほどわからなくて。こういう出来事があった、って言うのは分かったんでんですけど。ただ、難破した・島に行った・ハワイに着いたっていう前知識を得たうえで、改めて原案を全部読ませていただいた時に、思っていた以上に壮絶だし、本当に奇跡の連続だらけの中にジョン万次郎という人が生きていたんだ、という事が分かったので…。難しいな、と思ったのが第一印象でした。

山崎:いやー、勝負するなーって思いましたね(笑)。これやるんだぁって(一同笑)まず、海がどうかな、と(笑)海って船とか出てくるから大変だし…。
あと、アメリカ行くじゃないですか。で、アメリカ人役もいるんですよ。でも、日本人役もいるんですよ(笑)。通常、日本の舞台って日本人だけで演じるじゃないですか。そして、翻訳劇でもみんな(日本人役者が)アメリカ人をやるから違和感ないじゃないですか。でもこの舞台は、日本人がアメリカ人と日本人を両方やるわけですよ。そうすると、演出的にどう見せていくんだろうって。それが難しいだろうなあと。
変な違和感なく、コントのようにもならず、お芝居にする試行錯誤をどうしていくんだろう…というのが、最初の印象でしたね。楽しみですよね。どう演出されるのか(笑)

舞台『ジョン万次郎』

座間隆司

―企画の座間さんにお伺いします。今回の舞台の見どころを教えてください。

座間:今回はシリーズ6作目になるんですけど、今回は時代がちょっと現代に近づいてきて。もう、本人たちの写真が残っているような時代をやるんですよ。僕も今までこういう作品で幕末やその付近の話をやる回数が少なかったので、自身としても新鮮な気持ちで挑戦するんですが。
見どころとしては、歴史の教科書にはジョン万次郎って必ず載っているんですよ。でも、名前は知っているけど、何をやったか、という事までは知らない。名前を聞いて、居酒屋を思い出す人もいらっしゃると思うんですよ(笑)

溝口:食べ放題?

座間:そう、食べ放題とか(笑)北千住に行ってましたよー(現在は閉店の模様)とか言われたり(笑)まあ、そんなレベルだけど、一応名前は聞いたことがある、と(笑)まあ、僕もそうだったんですが(笑)。
そんなジョン万次郎という人がやった事を知ることによって実は今の日本につながっているんだ、というのを舞台を通して伝えられたらいいな、と。鎖国の時代から、国際的な日本社会を作るきっかけを与えてくれた人、【今の日本があるのはジョン万次郎のおかげ】なんだ、という事くらいまで伝えられたらいいな、気づいてくれたらいいな、という所ですね。

山崎:6作で幕末まできたら、あと2・3作やったら、平成とかになるかも(笑)平成が過去になるからねー。

舞台『ジョン万次郎』

舞台『ジョン万次郎』

舞台『ジョン万次郎』

舞台『ジョン万次郎』

舞台『ジョン万次郎』

もっと歴史シリーズ第6弾舞台「ジョン万次郎」

【公演概要】

「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」第6弾舞台『ジョン万次郎』

日程:2018年6月14日(木)~6月24日(日)(全14公演)
場所:EXシアター六本木(東京)

原案:「ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂」(集英社文庫)
マーギー・プロイス(著)  金原瑞人(訳)
脚本:鈴木哲也/金沢知樹
演出:大関真(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)
企画:座間隆司
制作:株式会社テレビ朝日ミュージック
企画協力:株式会社タトル・モリ エイジェンシー/集英社
主催:「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」製作委員会
   株式会社テレビ朝日ミュージック
   株式会社ローソンHMVエンタテイメント

主演:溝口琢矢(ジョン万次郎)
出演:荒木宏文、石原壮馬、正木郁、石賀和輝/山下聖菜/細貝圭、石井智也、井深克彦、寿里、輝山立/鷲尾昇、武智健二/山崎樹範

チケット料金:全席指定¥8,800(税込)
※当日券は¥500増し。残席がある席種のみ販売予定。
※未就学児のご入場はできません。

チケット販売スケジュール:
2018年5月19日(土)12:00~一般発売

公式HP: http://mottorekishi.com/johnmung/

撮影 / 洲脇理恵(MAXPHOTO)

動画 / 志田正和
インタビュアー / 石井佑奈

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