田尾下哲

【インタビュー】ライブミュージカル「プリパラ」演出・田尾下哲さん特別インタビュー

映像やコミック、ゲームでしか表現出来ないものをいかに舞台化するか、それも映像じゃなくって身体で!やりたいんですよ。「舞台じゃ無理でしょ」っていうものをどんどんやりたい!

ーー2.5次元の現状について。難しい質問ですが。

田尾下:もちろん、全部拝見している訳ではないんですが、僕は2.5次元の現状について思うのは、ファンに向けて作品を作っているものと、その題材を借りてオリジナルな展開をしようとしているものと、大きく分けて2つあると思っているんです。商業的な判断っていうのはもちろんあると思いますが、2.5次元の使命としては、ファンの方たちが望む、見たいと思うものを見せて差し上げたいと思っています。キャラクターや設定だけを借りて違う作品を作ることも、もちろんありだと思います。そういう風に2.5次元には2つの方向がある。観劇に来る方は作品ファンの方、出ている方を観に来る方、どういう風に舞台になるのか興味がある方もいらっしゃるかもしれませんが、その作品が好きで来る方が多いんじゃないかと思うんですよね。だから、特に僕が心がけていることは自分も作品を愛することです。これが出来ないと演出は出来ないな〜と思っています。この「プリパラ」もお話を頂いた時にたくさん観て、面白いなと……。
女の子が憧れているアイドルというもの、その子が凄く学校で目立っているからとか、可愛いからとかじゃないんですよ。本当にアイドルとして変われる……誰だって!それが素敵だな〜と。あと、とにかく作品の名台詞とか名場面をたくさん調べます。そしたら「プリパラ」の第一期で名場面って言ったらファルルの復活だったんですね。これは絶対に入れるべきだなと。そうしたら、作品を知り尽くした原作の方々もファルルの復活だよね〜っておっしゃっるんですよね。「あ〜やっぱりそうなんだ」って。ファンが求められ、原作側から求められるもの、そこを中心に、物語を組むべきだな〜っていう風に思いました。お客様が求めているものは、私たちがお伝えしたいものだし、作品を取り上げる、舞台化する意味だなと凄く思っています。今回も「ぎゃっぷりぷりっぷー」って曲を入れてますが、TVアニメ内で歌われたことのない、みれぃのイメージソングで、凄く可愛い曲なんですね。その時にお客様が凄く盛り上がったんですね。最初の質問と被っちゃいますが、入れてよかった!って。お客様が待っているものをしっかり物語に取り入れて伝えることが出来たら〜2.5次元の使命としては作品へのリスペクト、愛情をお客様に届けることが大切だな〜と。先程も言いましたが、ファンが求めているものを徹底していく路線でやっていく2.5次元、キャラクターや設定だけを借りて違う作品を作る、その2つだと思いますが、現状は模索中、まだ完成はしてないと思う。だからこそ、凄く勢いのある分野だし、可能性もあり、しかも注目されている分野。僕は2.5次元の現状について可能性を凄く感じているし、自分もこれから関わらせて頂く、いきたいなと思っています。特に映像やコミック、ゲームでしか表現出来ないものをいかに舞台化するかってことは舞台人としての興味が尽きませんし、それをやりたくってしょうがない!それも映像じゃなくって身体で!やりたいんですよ、やりたくってしょうがない(笑)。ありえないこと、「舞台じゃ無理でしょ」っていうものをどんどんやりたい!ですね!

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