舞台『ザ・フォーリナー』

【オフィシャルレポート】舞台『ザ・フォーリナー』公開舞台稽古をレポート

舞台『ザ・フォーリナー』公開舞台稽古をレポート

ジャニーズJr.内ユニット「宇宙Six」のメンバーとして活躍している江田剛が初座長を務める舞台『ザ・フォーリナー』の公開稽古が10月2日(水)に行われた。江田は「宇宙Sixを背負って、初めて主演をはるということで、楽しみでもあり挑戦でもあり、それが今後に繋がっていけば」と気を引き締めた。

『ザ・フォーリナー』は、ラリー・シューが書いた戯曲で、現在も上演され続けているハートウォーミングコメディの傑作だ。アメリカ、ジョージア州の田舎町にある古い釣り宿が舞台。人見知りが激しく、人一倍の恥ずかしがり屋で臆病な主人公・チャーリー(江田)が、誰とも関わらずに話をしないで済む方法として、“フォーリナー 外国人”を装って寄宿することによって巻き起こる騒動を描いた物語。1980年代を描いた作品だが、今の日本にも当てはまる時代背景になっており、物語が秀逸な作品だ。共演は、高い演技力が評価されドラマなどでも活躍している高田翔(ジャニーズJr.)のほか、徳山秀典、小島梨里杏、武藤晃子、我善導(ワハハ本舗)そして清水順二(30-DELUX)と、実力派が揃った。

1幕冒頭の場面を公開。常連客のフロギー(徳山)が、友人のチャーリーを連れて、釣り宿に到着する場面から物語がはじまる。宿の女主人ベティ(武藤)、キャサリン(小島)とその婚約者で牧師のデビット(高田)、キャサリンの弟・エラード(我)、怪しげな不動産鑑定士のオーエン(清水)と、個性の強いキャラクターが次々に登場する。キャラクターが登場するたびにテンポよく展開していく会話が面白い。その会話がさらに弾むように、演出の野坂実が、コメディならではの掛け合いを緻密に組み立てていく。江田をはじめとするキャスト全員が、その細かい要求に瞬時に答え、わずかな違いを修正する。本番までにさらにどれだけ進化するのだろうと期待が高まる時間だった。

江田は「コメディ作品に挑戦するのは初めて。稽古中に人のお芝居を見ながらでもずっとニコニコ笑っていられる、飽きがなく一日が終わるのがはやいです!」と充実の様子。さらに「海外戯曲もはじめて。ひとりひとりのセリフ量も多いので、笑いとしてうまく伝われば」と目標を語ると、清水が「後半は、江田くんがひとりで二万語以上、ずっと喋っているシーンもあります」と明かした。今作が初共演となる江田と高田。江田は「翔は勉強熱心」と感心する。高田は「これからの稽古で、先輩後輩としても、チャーリーとデビットとしても、いろいろなコミュニケーションが取れたらいいなと思います」と信頼を寄せる。江田の座長ぶりについて、野坂は「初座長ですが、役者全員のことをものすごく考えてくれて、全員が江田くんを信頼しきって座組みが作られています」と太鼓判を押した。最後に、江田は「観てくださるお客様、関わっているすべての人が、笑顔になれるあったかい作品です。ちょっとした幸せやあったかさがみんなに伝わればいいなと思います」と呼びかけた。

取材・文・撮影=岩村美佳

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