【レポート】「現代社会への問題提起を」ミュージカル『憂国のモリアーティ』いよいよ開幕!
ミュージカル『憂国のモリアーティ』開幕レポート
2019年5月10日(金)東京・天王洲 銀河劇場にてミュージカル『憂国のモリアーティ』が開幕した。本舞台は、累計100万部数を突破したジャンプスクエア(集英社)にて連載中の人気コミック(構成:竹内良輔、漫画:三好輝)が原作。コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を原案とし、ホームズの宿敵・モリアーティ教授にスポットを当てた作品だ。脚本・演出は西森英行が手掛け、鈴木勝吾、平野良を筆頭に、久保田秀敏、山本一慶、井澤勇貴、赤澤遼太郎、鎌苅健太らが名を連ねる。ここでは、初日前に行われた囲み会見とゲネプロの様子をお届けする。
囲み会見には、鈴木勝吾、平野良、久保田秀敏、山本一慶、鎌苅健太が登壇。それぞれが意気込みや見どころを語った。
鈴木勝吾(ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役):
「憂国のモリアーティ」という素晴らしい作品を、ミュージカルとして皆様へお届けできることが非常に楽しみです。
この作品では、モリアーティ兄弟の“時代に反旗をひるがえす”姿が描かれています。一緒くたにしてはいけないですが、もともと演劇自体にもそんな一面があったと思いますし、階級社会で生きる人へのテーゼなので、舞台は19世紀末のイギリスですが、今の時代と照らし合わせてみていただけたらと思います。
お客様に現代が抱えているいろいろなことをお客様へ問いかけたいし、問題提起をしていきたいです。劇場でお待ちしております。
平野良(シャーロック・ホームズ役):
個人的に、僕はシャーロック・ホームズに憧れていたので演じられてとても嬉しいです。この作品はコナン・ドイルの「シャーロックホームズ」を原案としているので、謎解きを目で見て楽しみ、音楽を耳で聴いて楽しみ、そして終演後に頭で考えて楽しむ、といったように、たくさんのタスクが詰まっています。物語はもちろん、素晴らしい音楽を、僕たちがどう聞かせていくのか。ぜひ、劇場へ遊びにきてください。
久保田秀敏(アルバート・ジェームズ・モリアーティ役):
この作品はシャーロック・ホームズの敵役であるモリアーティ視点で描いた新しい作品なので、原案である「シャーロック・ホームズ」を知っている人にも新しい目線で見てもらえると思います。また、モリアーティ側、シャーロック側それぞれの人間模様や行き交うドラマが描かれています。そこに音楽を合わせているので、すごい大作になっているのではないかな、と。ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。
山本一慶(ルイス・ジェームズ・モリアーティ役):
見どころはウィリアムとホームズの駆け引きの様子です。演じている僕も舞台上でワクワクして、心を踊らされているので、注目して観ていただけたらと思います。原作が好きな方も、もちろん知らない方も楽しめる作品となっています。原作を知らない方はミュージカルを見て原作が読みたくなるような、もっとほしくなるような作品なので、ぜひ劇場まで足を運んでください。
鎌苅健太(ジョン・H・ワトソン役):
原作の世界観と描かれた時代の美しさや醜さがミュージカルで描かれているので、それをしっかり届けるためにアンサンブル含む全員でここまでやってきました。皆様の世界を広げられるよう、大阪まで駆け抜けたいと思います。カンパニーも鈴木勝吾を筆頭に、手を抜くことなくこの世界を生きようとしているので、それを感じながら、現代とリンクして観劇していただけたら嬉しいです。
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