【3.0レポート】ムッシュ・モウソワール稽古場レポ&囲み
ムッシュ・モウソワール第2回来日公演
『レッド・ジャケット』稽古場レポート
連休まっただ中の5月2日、都内某所でムッシュ・モウソワール第2回来日公演『レッド・ジャケット』の来日会見が行われた。登壇したのは西田シャトナー伯、平野良伯、宮下雄也伯、佐藤永典伯、オラキオ伯 、なお、滝川英治伯も登壇するはずが、主催者から「馬車が遅れております、しばし、お待ちを」とアナウンスがあった。時間も迫っていたので、早速、会見が始まった。ラフな出で立ちであるが、あえて動きやすい服装で臨んでいるフランス貴族の方々、西田シャトナー伯から「1回目の時は、もう1回やれたらいいなと。そして初演から1年後に再来日出来たらと思っていたら、半年程前にオファーを頂きました」と喜びの声。前回参加していた宮下雄也伯、オラキオ伯は「昨年はちょうどGWの頃でしたね」と感慨深い様子で語った。 オラキオ伯は「2回目が決まったからには3回目も出来るように、2回で終わらせたくない」とさらなる来日に意欲を燃やした。平野良伯は「5人の芝居ってあんまりない。少人数で出来る不思議な企画で、個性が混じり合わなくて、ひとつの世界観を創っています。5人だからこそ、無限に広がる空間です、本番が楽しみです」と語った。宮下雄也伯は「みんなで劇場見学に行きました。本当に稽古場だけじゃなくって、劇場まで観に行く、そういうのはないですよ」と草月ホールに行った事を明かした。貴族の方々、皆、仲がよく、終始、和やかで笑いが絶えない。平野良伯から「30分はお茶会ですね、そういうのも反映されてますね」と今回の舞台をちょっとだけ明かした。楽しそうな貴族の方々を客席から”拝見”させて頂く、という趣向(?)らしい。それにしても実に日本語が堪能な貴族たち、日本人と変わりない流暢かつサービス精神満点なトークに記者席からは時折、笑いも起こった。稽古場でのエピソードに関しては、平野良伯からオラキオ伯についての禁断(?)の事実が、なんと稽古中にお腹を出して歩き回る、という貴族らしからぬ仰天話が!それに関してオラキオ伯は「心を許している、猫と一緒です、何かのシグナルなんです」と解説するも、平野良伯から、さらに「お腹出して微笑んでいます」と”追加コメント”。
会見はつつがなく続いたが、ここで、ようやく滝川英治伯の馬車が到着した。日本の風習に従って”土下座”、今回の公演、初参加である。滝川英治伯は「皆さんから刺激を受けております……まだまだ、いろんなことを吸収して……完成形にはほど遠いです」と謙虚な発言。宮下雄也伯から「見どころですが、これは密室劇で舞台上でノンストップで会話が繰り広げられますが、こういう演劇のスタイルは約8割のお客様は初めてかな?前回はアトラクション的でしたけど、今回はいろんなものを構築しています」と、またちょっとだけ、今回の公演の見どころを語った。西田シャトナー伯は「前回はエンターテイメント要素が強かったですね」とコメント。オラキオ伯は「僕は軍人の役ですが、これが見どころですね」と語り、平野良伯は「あっという間に終わる作品で、僕らが仕掛けた罠をお客様に届けたい。本当にあっという間も感じないくらいの内容で、今、ちょっとずつ種を植える作業をしています。演劇は人にプラスのものを与える、力を与えるものです。そういう可能性のある作品ですね」と語った。佐藤永典伯は「今回、西田伯とは初めましてなんです。やってみたかった作品です」と参加の喜びを語った。
会見終了後は、稽古中の様子の撮影会、冒頭の部分のみであったが、その台詞の応酬に記者席からは笑いが起こった。
[公演データ]
ムッシュ・モウソワール第二回来日公演『レッド・ジャケット』
原作:シャトナー研『例えばなし砦』より
脚本/演出:西田シャトナー伯
出演:平野良伯、滝川英治伯、宮下雄也伯、佐藤永典伯、オラキオ伯
2016年5月11日~15日
草月ホール
http://monsieur-mausoir.com/
©ムッシュ・モウソワール第二回日本公演実行委員会
取材・文・撮影/高浩美
■過去リリース情報
・https://stagenews25.jp/?p=2159
・https://stagenews25.jp/?p=912
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