舞台版『ヘルプマン!~監査編~』

【レポート】舞台版『ヘルプマン!~監査編~』

舞台版『ヘルプマン!~監査編~』

コミックの26、27巻に当たる物語、ラスト、ちょっとニュアンスを変えている部分もあるが、基本原作からは外れないし、むしろ、想像力が膨らむ。俳優陣も単に演じているだけでなく、問題意識を持って取り組んでいる様子、台詞のニュアンスで、その意識がより問題を強調させる。制度やそれを運営する側の意識、業務に謀殺されてしまう、あるいは法律を“悪用”する話はニュース等でよく耳にする。平均寿命が伸びて、数十年前とは様子はガラリと変わり、想像を超える高齢化社会がやってくる。そこで大事にしなければならないのはどう生きるべきなのか、ということ。衣食住だけではない、人間らしく生きること、その人らしく生きることが肝心なのだ。介護とは何か、辞書によると「介護とは、障害者の生活支援をすること。あるいは高齢者・病人などを介抱し世話をすること」とある。“介護とは悲惨なもの”という誤った思い込み、そして無知、それが事態を悪化させる。しかし、ちょっと立ち止まって考えたい。舞台の方はそんな問題提起を呼び起こすラスト、見方を変えれば未来は変わる。

舞台版『ヘルプマン!~監査編~』

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