【速報】舞台『CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ WatchOver』ゲネプロレポート
※ストーリーの結末に少し触れております※
今作はアイディアファクトリーの大人気乙女ゲームを舞台化した作品であり、今回で5度目の上演となる人気シリーズ。2015年4月にPSVITAでゲームが発売され、今も多くのファンがゲームに魅了されている。
今回はビショップENDと反逆者ENDが用意されており、双方とも全く違ったラストが待ち受けている。
ゲネプロでは反逆者ENDが披露された。歯車を基調とした舞台上では今までの舞台と同じ雰囲気を踏襲しつつ、新キャストも加わったことにより、また違った魅力を見せてくれる。
ヒロインの撫子を様々な形で守ろうとする男性陣には終始ドキドキしてしまう。
しかし、ただの甘い恋物語ではないのが、「CLOCK ZERO」の魅力である。
時を止めても、誰かが犠牲になっても、誰かが苦しんでも、愛する者を守るためには手段を選んではいられない。不器用ながらも必死で守り抜く男性キャラクターから目が離せない。
反逆者ENDでは反逆者と撫子の視点で描かれているため、今までの舞台では見ることができなかった反逆者が垣間見える。
反逆者と父である長との対決シーンは特に必見だ。
父のような残酷な男にはならないと葛藤する反逆者と、愛する妻を助けるのを邪魔するならば息子でも容赦しない長とのシーンでは、なんとしても撫子を守り抜くという反逆者の気持ちがビシビシ伝わってきて、息をするのを忘れてしまうほどだった。
撫子への愛が溢れてしまった反逆者と撫子の掛け合いは思わず目をそらしてしまいそうになるほど甘く、いつもの反逆者とのギャップにやられてしまう。反逆者の魅力満載のストーリー構成であった。
今作も物語に様々な色を添えるダンス、アクション、ミュージックの数々も忘れてはならない。特にビショップ率いる政府側と反逆者率いる有心会側のダンスバトルや殺陣は見応えのあるシーンである。規律の整ったダンスバトルは政府VS有心会の対立構図をわかりやすく表現している。
強く、熱く、激しい反逆者END、穏やかに、熱く、優しいビショップEND、両方のエンディングを観ると、一つの物語では決して見ることのできない登場人物の細かな心情に気が付くだろう。時を止めて何度でも観たい舞台が『CLOCK ZERO~終焉の一秒~ WatchOver』なのだろう。
舞台『CLOCK ZERO~終焉の一秒~ WatchOver』
2016年3月16日~3月22日
永田町星陵会館
公式サイト:http://clock-zero.otomelive.com/
チケット好評発売中!http://eigekiticket.thebase.in/
ⒸIDEA FACTORY/DESIGN FACTORY Ⓒ2016CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ WatchOver製作委員会
文:公野研究室 喜多村太綱
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