【レポート】舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』
場面が変わるたびに時計の音、時計台というのは、しばしばミステリーや殺人事件の場所等で様々な小説や映画で登場するが、これもまたしかり、時間の経過等、音や舞台上にある“光る棒”等で表現、これが視覚的な効果を発揮する。
八雲と晴香の関係、八雲の回りをうろちょろする晴香を演じるは美山加恋、小柄でいかにもで、可愛らしく、それをうっとおしいというそぶりを見せる八雲演じる久保田秀敏、晴香とは対照的な落ち着きぶりだが、ラストでは、八雲の晴香に対する想いが見えてくるのでここは注目ポイント。
そして今回の事件の“関係者”たち、彼らがどう事件と関わり合いがあるのか、点と点が次第に繋がっていき、全ての伏線がラストに向かって“集結”していく。そして意外な展開と顛末、大詰めはしっかりと見届けたい。嫉妬や復讐心からは何も生まれない、そして信じること、絆、観ながら推理する面白さと登場人物の心の機微、見どころが多い本作、シリーズが長く続いているのも頷ける。
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