【オフィシャルレポート】劇団『ドラマティカ』ACT3/カラ降るワンダフル!映画館上映舞台挨拶の様子が到着
2024 年 1 月 20 日、ユナイテッド・シネマ豊洲にて劇団『ドラマティカ』ACT3/カラ降るワンダフル!の映画館上映を記念して舞台挨拶が開催された。本イベントには、宮崎 湧さん(アリス/真白友也 役)、木津つばささん(白ウサギ/逆先夏目 役)、橋本真一さん(三月ウサギ/七種 茨 役)、岸本勇太さん(ハートのジャック/漣ジュン 役)の 4 人が登壇。作品について振り返るトークを行った。
毎回、異なるテーマを上演することでも話題の『ドラマティカ』第3弾となる本作は、「不思議の国のアリス」をモチーフとした初のコメディだ。作品のわちゃわちゃした雰囲気そのままに、キャストたちは登壇するなりお互いの発言にツッコミを入れ合う仲の良さを見せ、集まったファンを喜ばせた。最初の「どのような気持ちで作品に臨んだか?」という質問に、宮崎さんは「これまでの出演者が積み上げてきたシリーズを汚すわけにはいかない」という気合で舞台に立ったと答えた。さらに、“(自身の演じる)真白友也がセンターに立つ瞬間”をたくさんイメージトレーニングして臨んだそうだ。一方、この日の登壇キャストの中で唯一、過去の『ドラマティカ』作品に出演経験のある木津さんは、ACT3 には「初めまして」の気持ちで作品に臨み、キャラクターにとっても自身にとっても成長に繋がるようにとの想いを込めて演じたと話した。次の橋本さんは、劇中劇という特殊な舞台に挑戦するにあたり、橋本祥平さん(ACT2・雫 斗真/月永レオ 役)など以前に出演したキャストに体験談を聞きつつ、役者としての自分とキャラクターとのバランスを考えて役を演じたと言う。岸本さんもまた、通常の作品とはアプローチの仕方がまったく違い、漣 ジュンというキャラクターのフィルターを通して役を演じないと成り立たないと考えていたそうだ。いずれのキャストも、今作は難しいところもあったが、それこそが楽しい部分だとも話してくれた。
「『あんステ』と『ドラマティカ』の違い」という質問には、宮崎さんは「『ドラマティカ』は、キャラクターの秘めた部分とともに、延長線上の姿も見せられる無限の可能性を秘めているのが素敵なところ」と話す。木津さんは「普段の逆先夏目は絶対に変顔はしないんです(笑)。でも、舞台で役を演じるにあたって覚悟を決めたはず」と言い、稽古中に(キャラクター同士が)たくさん喧嘩したかもしれないが、そうやって作った舞台を演じられることが『ドラマティカ』なのだと感じたそうだ。橋本さんは「(宮崎さんを除いた)この 3 人は、特にキャラクターと役のギャップが大きかった」と振り返り、自分が演じるキャラクターがどういう気持ちになれば役を演じられるのか? を考える点が、『あんステ』との一番の大きな違いだと語った。岸本さんは「とにかく(両シリーズは)まったく違う」と断言、今作ではキャスト全員が臆することなく“チャレンジ”していたと明かした。
『ドラマティカ』は、キャラクターを徹底する『あんステ』とは異なり、役を演じつつ、その役を演じるキャラクターを魅力的に見せていくところが最大の違いだと考えたそうだ。
次の「今作の役作りについて」という質問には、各キャストが試行錯誤を重ねていた様子が伺えた。岸本さんは、「ジュンはすごくまっすぐで、どこか不器用なところが魅力。ハートのジャックはとにかく『恋』について語っているけど、まっすぐさという意味ではジュンと共通しているし、僕にも通じる点」と言い、そこをベースに役を作っていったそうだ。とはいえ、自分はあんなに(ハートのジャックのような)おかしな動きはしないと付け加え、客席から笑いが起きた。橋本さんは、核となるキャラクターと作品としての面白さのバランスを取るのが難しかったそうだが、「茨は“『Eden』が最強”であることが一番で、そう思ったら何でも出来るなと思った」と言う。そして、そこまで持っていくのは苦労したが、たどり着けて良かったと振り返った。木津さんは、学園ものを彷彿とさせるとあるシーンが最も難しかったと話した。キャラクターとして、役としてどう演じるのが正解なのか考えさせられたそうだ。様々な感想が出る中、宮崎さんは「がっくん(帽子屋/乱 凪砂 役:松田 岳さん)の思考の中に入り込んだことです!(笑)」と切り出した。松田さんが日替わりでとにかくアドリブを入れてくるのがスリリングだったそうだが、実は楽屋での日常にアドリブのヒントがあったという。ちなみに、楽屋ではお互いのユニットの楽曲を聴いたり、動画を観ていたりしたそうだ。
最後の質問は「ACT3 でお気に入りのキャラは?」というもの。岸本さんと橋本さんはネムリネズミ(仙石 忍/演:深澤大河さん)だそうで、その理由はとにかく可愛らしいからだそう。橋本さんは、舞台でのオフ芝居(ストーリーとは直接関係ない演技)もすごく楽しかったそうだ。木津さんはチェシャ猫(氷鷹北斗/演:山本一慶さん)で、松田さんと山本さんの“『ドラマティカ』皆勤賞コンビ”は、とにかくおふざけが好きで存在感が大きかったと語った。最後に回答の番が回ってきた宮崎さんは、順位付けでお気に入りを発表した。第2位はイモムシ(三毛縞 斑/演:横井翔二郎さん)で、「あれは三毛縞先輩にしか演じられない役」と絶賛。そして第1位は、今作で大活躍した“帽子ーズ”(アンサンブルの 4 人)だそうだ。
そして、舞台挨拶の最後にはファンに向けてのメッセージが届けられた。
岸本勇太さん(ハートのジャック/漣 ジュン 役):今僕らが話したことは、この(ACT3 という)世界の 10 分の 1 も語れていません(笑)。観終わったあと、なんとなく温かい気持ちになれたり、いろいろあるけど頑張ろうって感じていただける作品です。皆さんの心の中になにかを残せたらいいなと思っていますので、ぜひ楽しんで観てください。
橋本真一さん(三月ウサギ/七種 茨 役):僕は個人的に、今作のキャラクターはテーマパークのキャラクターたちに通じるものがあると思っています。会うだけで楽しい気持ちになったり、離れているときに「会いたいな」って思っていただけるような感覚があるんじゃないかなと。そうだったら嬉しいし、これからもたくさん楽しんでいただければと思います。
木津つばささん(白ウサギ/逆先夏目 役):難しいことは言いません! 本当に難しいことは考えず、純粋に楽しんでいただけたらなと思うし、そういう作品だと感じています。観て楽しんで、笑顔になってくれたらなと。本日はありがとうございました。
宮崎 湧さん(アリス/真白友也 役):公演が終わったあとも、たくさんの皆さんから作品が愛されているのを感じます。これからも『ドラマティカ』の名に恥じないように生きたいです。理由とか意味なんかなくても元気になれるってすごく素敵なことだと思うので……皆さんの口角が1ミリでも上がるような作品になっていればいいなと思います。明日も皆さんに幸あれ! という感じでございます!(笑)
取材・文:玉尾たまお
作品概要
劇団『ドラマティカ』ACT3/カラ降るワンダフル!
全国の映画館で絶賛上映中!
■原作:『あんさんぶるスターズ!!』(Happy Elements 株式会社)
■脚本・演出:伊勢直弘
■音楽:Arte Refact
■キャスト
アリス/真白友也 役:宮崎 湧
帽子屋/乱 凪砂 役:松田 岳
白ウサギ/逆先夏目 役:木津つばさ
チェシャ猫/氷鷹北斗 役:山本一慶
ネムリネズミ/仙石 忍 役:深澤大河
イモムシ/三毛縞 斑 役:横井翔二郎
三月ウサギ/七種 茨 役:橋本真一
ハートのジャック/漣 ジュン 役:岸本勇太
■上映館
【北海道】ユナイテッド・シネマ札幌
【東京都】ユナイテッド・シネマ豊洲 池袋HUMAXシネマズ
【埼玉県】ユナイテッド・シネマ浦和
【愛知県】ミッドランドスクエアシネマ ユナイテッド・シネマ豊橋18
【大阪府】なんばパークスシネマ ユナイテッド・シネマ枚方
【福岡県】ユナイテッド・シネマキャナルシティ13
■鑑賞料金:3,100 円均一(税込)
■配給:フロンティアワークス/ユナイテッド・シネマ
■提供:劇団『ドラマティカ』製作委員会
【公式サイト】https://dramatica-stage.jp/cinema
【公式 Twitter】@dramatica_stage URL:https://twitter.com/dramatica_stage
推奨ハッシュタグ:#劇団ドラマティカ
©ENSEMBLE SQUARE/劇団『ドラマティカ』製作委員会
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