【インタビュー】舞台「文豪とアルケミスト戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」織田作之助役:陳内将さん

【インタビュー】舞台「文豪とアルケミスト戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」織田作之助役:陳内将さん

東京公演 2023年2月17日(金)から品川プリンスホテル ステラボールにて、大阪公演 3月3日(金)から森ノ宮ピロティホールにて上演される、舞台「文豪とアルケミスト戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」。

原作となる「文豪とアルケミスト」は、人々の記憶から文学が奪われる前に、文豪と共に敵である“侵蝕者”から文学書を守りぬくことを目指すDMM GAMESで配信中の文豪転生シミュレーションゲーム。
その舞台版シリーズ6作目となる本作では、第一弾「余計者ノ挽歌(エレジー)」ぶりの登場となる織田作之助役の陳内将さんが主演を務め、坂口安吾役:小坂涼太郎さんが第二弾ぶり、北原白秋役:佐藤永典さんが第三弾ぶりに出演。
そして、檀一雄役で赤澤燈さん、中野重治役でMAHIROさん、徳永直役で反橋宗一郎さん、草野心平役で佐野真白さんが、シリーズ初登場。
スタッフは引き続き、脚本:なるせゆうせいさん、演出:吉谷晃太朗さん、世界観監修:イシイジロウさん、音楽:坂本英城さん(ノイジークローク)が務めます。

この度、本作で主演を務める織田作之助役:陳内将さんにインタビューを実施。
初演ぶりの出演で主演を務めることが決まった時のお気持ちや、ビジュアル撮影を終えての感想、本作への意気込みなど語っていただきました。

最後に直筆サイン入りチェキのプレゼントも♪

織田作之助役:陳内将さん インタビュー

【インタビュー】舞台「文豪とアルケミスト戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」織田作之助役:陳内将さん

初演(4年)ぶりに織田作之助を演じることになりますが、本作で主演を務めることが決まった時のお気持ちは?

演出の吉谷さんが、フライングで匂わせLINEをしてきまして(笑)
「僕は君とお仕事がしたいんだ」とか、僕が33歳になった時に「織田作之助の歳に並んだね」とLINEを頂いて、この人なんか匂わせてきてるなって、薄々は感じていました。
そして今回、織田作之助主演の文劇の新作が決定した時に「あの時の吉谷さんからの連絡はこういうことだったんだ!」と、合点がいきました(笑)。
なので、久々に演じられるという思いよりも、納得した気持ちの方が強かったですね。
こうして4年ぶりにまた同じ役をさせていただけるということは、そうそう経験できるようなことでもないので。太宰治役 平野良くんや芥川龍之介役 久保田秀敏さんもいないし、年上の甘えられるお兄ちゃんが居なくて、頑張れるかな、大丈夫かなって。少し不安になったりもしましたが、頑張りたいです。

初演を振り返って、特に印象に残っていることは?

当時、吉谷さんの演出作を2作品連続でやらせていただいていたので、吉谷さんの演出手法というのはなんとなく理解というか、慣れている状態で飛び込めました。なので、演出については戸惑うことなく、スムーズに入らせていただきました。
平野くん演じる太宰治が、文劇の世界の中でも圧倒的ヒロインというか、この子をどうにかしなきゃという立ち位置だったので、僕は「太宰くん大丈夫かな?いま機嫌悪くないかな?」と、役柄的にもどこかお母さんのような心情で演じていました。それが心地よくもあったので、今回太宰くんが居ない中で、オダサクの心情の変化や、誰が自分を繋ぎ止めてくれるキーパーソンの役割を担ってくれるのか、きっとお客様も妄想を膨らませているところなんじゃないかな。
あと、関西弁は苦労しました。初演では吉谷さんがいろいろと助言をしてくれたんですけど、今作では僕が熊本弁を人に教えながら関西弁で喋らないといけないので、また頑張るぞという気持ちです。
他にも、千秋楽のカーテンコールの景色は凄かったです。スタンディングオベーションは初日からあったのですが、千秋楽は本当に熱量が凄かったなと、今でも印象に残っています。

吉谷さんの演出についても触れていただきましたが、演出で特に吉谷さんらしいなと感じる部分はありますか?

吉谷さんの演出で気が抜けない、ハッとさせられるところがあって。例えば、回想シーンで太宰くんと芥川先生が僕らのことを話している時に、イメージのように僕らが後ろを通ったりするので、そういったところでも全員演劇だと感じられるのがすごく良いなと思っています。
1人で悩んでいるシーンでも、アンサンブルの方が苦悩の中に入り込んだんだろうなと思わせるようなパフォーマンスをしてくれたり、世界の一部として表現してくれているおかげで、美しくも儚い、あの汗に繋がっていくのかなと。必死に舞台の上で生きている姿が、より強く伝わるような演出が散りばめられていました。

今作でブラッシュアップしたいと考えている点をお教えください。

やっぱり関西弁です。吉谷さんがOKを出してくれても、ネイティブの方たちが厳しいので、イントネーションが微妙に違うというコメントを頂くこともあり…「すみませんでした」という気持ちでいました。前よりも上手くなりたいなと思っていますので、大阪出身で役者仲間の浜中文一さんを頼ろうと思います。

【インタビュー】舞台「文豪とアルケミスト戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」織田作之助役:陳内将さん

本日(取材時)はビジュアル撮影ということで、久々に衣装に袖を通してみていかがですか?

初演ぶりに着てみたんですけど、意外とフィットして良かったなと思いました(笑)。これだけ間が空くと痩せたり太ったり、マッチョになったりとかするのかなって思っていたら、体重も変わらずで、キープ出来ていて良かったです。
あと、織田作之助の姿になったら殺陣を思い出して、身体が勝手に動いたり。自ずと役っぽい動きが出てきたので、スムーズに撮影も進みました。
右側の腰から下にかけてのヒラヒラがお気に入りポイントなので、立ち回りの時に格好よく、美しく見せたいです。

檀一雄役:赤澤燈さん、坂口安吾役:小坂涼太郎さんとはこれまでも度々共演されていますが、一緒にお芝居をされてきて、どんな役者だと感じていますか?

燈とはお芝居以外の場でも一緒に居る仲で、人当たりが良くて先輩後輩にも愛されているので、居てくれると安心感があります。歳はふたつ離れてますけど、自分の良いところ・悪いところも踏まえた上で、相談ができる人間です。
涼太郎はすごくマイペースで「あれ、今ちょっとふざけてる?それは素なの?」っていう所がありますね。ふざけているのかと思ったら、めちゃくちゃ真剣にやっていたりするので、初めて会った時は衝撃を受けました(笑)。何度か共演していく内に、涼太郎のペースはこうだよなとか、彼が作り上げていく空気感が好きになりましたし、本当に面白い人だと思っています。
今回、また共演が出来て安心感もありますが、頼るばかりではなく、座長としてみんなの笑顔を守って終われる、みんなが「楽しかった!」って言って終われる公演にしていきたいです。そこを目指してやっていけば、自然と演劇に対する誠実さや、エンターテインメント性をもっと高めていこうっていう空気になると思っているので。
困った時には助けてあげられるような気持ちで挑みたいです。

今作で楽しみにしていることや、特に力を入れたい点をお聞かせください。

気心の知れた仲間も居ますし、吉谷さんと久々にやれるのが楽しみなので、早く稽古をしたいです。
吉谷さんの演出は、場面転換の時に『シュバンッ』って擬音を出すんですよ。それを早く見たいです(笑)。噂では『シュバンッ』が減ったと聞いたので、そうなってくるとちょっと悲しいから求めちゃいます。

僕ら役者は表現者で、舞台上で台詞に演技を乗せて発したり、SNSでは何かを発信しなきゃいけない時に、相当考えて、何度も書き直して、受け取り手のことや自分の見え方を考えてひとつの文章を作り、人に届けるということをしています。この時代を生きた方たちも、言葉を世に発信する責任や、活字として残る恐怖などの重圧があり、苦しんでいたと思うんです。
そうした点では似ている部分があるので、苦悩する瞬間はお芝居ですけど、ちゃんと心を通わせて、その先の希望に対して向かっていけるように出来たら、お客さんの活力にもなると思っています。それを今作で体現するのが僕なんだと思っているので、精一杯苦しんで、精一杯希望を届けたいと思います。

【インタビュー】舞台「文豪とアルケミスト戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」織田作之助役:陳内将さん

作品にちなんで、陳内さんは普段どのような本を読まれていますか?

木下半太さんの作品が好きです。木下さんは劇団をやっていた方で、まるで台本を読んでいるような感覚になるので、役者にとって読みやすくて落ち着きます。
若い頃は、流行りに乗って東野圭吾さんの作品を読んでいました。

来年はどんな年にしたいですか?

来年が始まったらすぐに35歳ですからね。19歳の時は20歳になったら何か変わるのかなって思っていて、大人としての責任感など疑問なまま漠然とした気持ちでいました。24歳から25歳になる時は、若手役者は25歳までに何かしら結果を残せなかったらこの先について考えないとって思ったり。30歳の時は、もう大人になるんだなとか、5年毎の節目は色々と考える時期だと個人的に思っています。
35歳が始まっちゃえば、もう突っ走るしかないなと思いつつ、節目だからこそ、自分がこれからどう進んでいくのか、表現者である以前にどういう人間でいたいのか、そこをもう一度真剣に考えていきたいです。それに向かって行くうえで、一緒に走ってくれる仲間の笑顔を守れる一年に出来たらいいなと思っています。

最後に、本作を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

織田作之助のことが大好きなおっしょはん、大変長らくお待たせ致しました!
久しぶりにこうして織田作之助を演じられること、この作品に携われることを大変光栄に思っております。寒い年明けから全力で、汗だくだくになりながら稽古を頑張ります。初演の千秋楽のカーテンコールを超えるような、胸躍る経験をお届けしたいと思っていますので、何卒応援の程よろしくお願い致します!
【インタビュー】舞台「文豪とアルケミスト戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」織田作之助役:陳内将さん

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※DM送信後は48時間以内にご連絡が無い場合、当選は無効といたします。

公演概要

舞台「文豪とアルケミスト 戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」公演名 :舞台「文豪とアルケミスト 戯作者ノ奏鳴曲(ソナタ)」

公演日程
〈東京公演〉2023 年2月17日(金)〜2月26日(日)品川プリンスホテル ステラボール
〈大阪公演〉2023 年3月 3日(金)〜3月 5日(日) 森ノ宮ピロティホール

チケット
<東京>S 席:¥10,500 A 席:¥9,500 学割席:¥7,000
<大阪>S 席:¥10,500 A 席:¥9,500 学割席:¥7,000

オフィシャル最速先行
受付日程:12 月 15 日(木)19 時〜26 日(月)23 時 59 分
https://eplus.jp/bunal6-hp/
※未就学児入場不可 営利目的の転売禁止
※A 席は一部、舞台・映像・演出が見えづらいお席となる可能性があります。予め公式 HP で座席表をご確認下さい。
※学割席は、小学生、中学生、高校生、専門学校生、大学生、大学院生が対象です。また、一部、舞台、演出が一部見えづらいお席となります。ご了承ください。ご入場時、学生証をご提示下さい(小学生は除く)。
学生証をお忘れの場合、定価料金との差額を頂戴いたします。
期限切れのご身分証・学生証、またお忘れの場合、ご案内席種定価との差額を頂戴いたします。
※公演中止、または延期の場合を除きチケットの払い戻しはいたしません。チケットご購入の際には、ご自身の体調や環境を踏まえ、ご判断いただきますようお願いいたします。

アフターイベント
① 集まれ文豪たち!文劇初・同窓会
日程:2 月19日(日)17時30公演 登壇者:陳内将/小坂涼太郎/佐藤永典 ゲスト:久保田秀敏
② 無頼派座談会
日程:2 月 21 日(火)18 時公演 登壇者:陳内将/赤澤燈/小坂涼太郎 ゲスト:平野良
③ 第一回文劇談義
日程:2 月 22日(水)13時公演 登壇者:陳内将/MAHIRO(BUGVEL)/反橋宗一郎
④ 第二回文劇談義
日程:2 月 23日(水)17時30公演 登壇者:赤澤燈/MAHIRO(BUGVEL)/反橋宗一郎/佐野真白
⑤ 集まれ異端者たち!文豪同窓会@大阪
日程:3月3日(金)18時公演 登壇者:陳内将 ゲスト:谷佳樹/杉江大志
⑥ 無頼派座談会@大阪
日程:3月4日(土)17時30公演 登壇者:陳内将/赤澤燈/小坂涼太郎

出演者
織田作之助 :陳内将
檀一雄 :赤澤燈
坂口安吾 :小坂涼太郎
北原白秋 :佐藤永典
中野重治 :MAHIRO(BUGVEL)
徳永直 :反橋宗一郎
草野心平 :佐野真白

仲田祥司、町田尚規、多田滉、山口渓、田中慶、平澤佑樹、安久真修、丸山武蔵

原作 :「文豪とアルケミスト」(DMM GAMES)
監修 :DMM GAMES
世界観監修 :イシイジロウ
脚本 :なるせゆうせい(オフィスインベーダー)
演出 :吉谷晃太朗
音楽 :坂本英城(ノイジークローク)/宮里豊
主催 :舞台「文豪とアルケミスト」6 製作委員会

【公式 HP】 http://bunal-butai.com/
【公式 Twitter】 @bunal_butai (ハッシュタグ #文劇6)

©2016 EXNOA LLC / 舞台「文豪とアルケミスト」6 製作委員会

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