磯部磯兵衛物語

【インタビュー】『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~天晴版』 中島譲 役 納谷健インタビュー

磯部磯兵衛物語

歌って踊って演技もできる俳優になりたい
今はミュージカルがターゲット

――ちょっと質問の角度を変えて、納谷さんがpatchに入ったきっかけを聞かせていただけませんか。
納谷:そうですね……中学校に入る前から、役者さんだったりだとか、エンターテイメントの世界には憧れていたんです。それで、父がある事務所に履歴書を出してくれたのがきっかけで、色々なオーディションを受けるようになりました。でも、ことごとく落ち続け、機会がないまま高校生になって……高校は舞台を学べるところに入たんですが、そこでも演劇部に入ったり、選択授業で演技を選んだりしながら、オーディションを受け続けたんですけど、全然ダメだったり、いいとこまで行ったけどダメだったり……というのが続いていました。
そのうち卒業の時期になって、どうしようか考えたんです。でもやっぱり、中学校に入る前からオーディションを受け続けていて、高校も演技の道に進んだので、これ以外の道は、僕には考えられへん、と思ったんですね。勉強そっちのけで演技やエンターテインメントの方に、時間やいろんなものをつぎ込んでいたんで、もうトコトンやるしかない、諦めたくないって思って、ダンスと歌が学べる専門学校に行きました。だから、はじめから卒業する気もなくて、卒業する前に途中でエンターテインメントの仕事を決めて、中退してやるっていう気持ちがずっとありました。19歳から20歳にかけての時期だったので、ほんとにこれを最後にするぞっていう気持ちで……ぜったい最後になんかできなかったと思うんですけど……「学校にいる間が最後のチャンスだ」と思って、色々オーディションを受けたり舞台にちょっとづつ出たりとかする中で、劇団Patchのオーディションを見つけました。専門学校に入ってから、もう1年半ぐらいたってました。

――ワタナベエンターテインメントさんが、D-BOYSみたいに関西でも若手のPatchっていう劇団を作って、育成もしてるという。
納谷:ワタナベエンターテインメントという大きな事務所が、関西で演劇を中心にやっていくっていうのがあったんで、もうこれは自分がたどってきた道をすべて出せる内容だと思って、勢いで飛び込みました。オーディションに合格するために、色んな殻も破りました。そのために、いままでやったことのなかった一発ギャグをめちゃくちゃ丹精込めて考えたり、ダンスもさらに磨きをかけたり、一発ギャグとダンスをコラボさせたり、めちゃくちゃ色々考えましたね。

――なかなか、関西ではチャンスがないですもんね。
納谷:そうなんです、だから関西を中心に事務所が養成や活動をやってくれるっていうのもあって、死に物狂いで飛び込んだんです。結果、準グランプリをいただいて、本当に嬉しかったですね。

――今後めざしている役者像とか、どういう風な芝居をやっていきたいとか、そういうのはありますか?
納谷:僕あんまり、好きな俳優さんとかっていうのがなくて、尊敬する人はほんとに沢山いるんですけど、こうなりたいとかっていうのが特にないんです。でも、お芝居だったりとか表現っていうジャンルのお仕事が大好きなんで、だから「こうなりたい」とかの感じの枠を決めずに、何でも挑戦したいっていうのがあるんです。そういう意味で言うとミュージカルとか、歌って踊ってお芝居してっていうすごくたくさんの要素がありますよね。だから、ミュージカルの舞台で演じたいというのはあります。

――いまはミュージカルがターゲットっていう感じですかね
納谷:でも結局は、お芝居もちゃんとして、ダンスもちゃんとして、歌もちゃんとしてっていうのをやり続けて、最終目標は、そこでひと花咲かせたいなっていうのがあります。今は、何でもやりたいです。お芝居でも、映像でも映画でも。

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