【レポート】音楽劇「黒と白-purgatorium- ad libitum」<A:強欲×無私編><B:暴食×節制編>ゲネプロレポートをお届け!
【A:強欲×無私編】
【A:強欲×無私編】では、強欲・マモン(演:五十嵐拓人)、無私・メタトロン(演:瀬戸啓太)、そして怠惰・ベルフェゴール(演:岩佐祐樹)を中心に物語が展開される。
傲慢・ルシフェル(演:岩永徹也)と、奇跡・ミカエル(演:平井雄基)の黒白天使に見守られながら、彼らの物語は始まった。
舞台は16世紀のイタリア。マルコ(マモン)は、農民として貧しい暮らしをしていた。学校に通うことも出来ないでいたマルコだったが、非常に賢く、いつか必ず貴族をも超える地位と権力を手に入れてみせると、人間に転生しても強欲な野心家だった。
そんなマルコに、貧しい暮らしから抜け出す人生の転機が訪れる。賢さと能力を買われ、貴族であるアレン(メタトロン)の教師として雇われることになった。アレンは心優しい青年だったが、何にも興味を持たず、無欲で、彼もまた転生しても性格は変わらず、無私だった。そんなアレンとの出会いをきっかけに、マルコの人生は大きく変わっていく。
アレンの紹介で出会ったベルナルド(ベルフェゴール)は、国王と謁見できるほどの有力貴族。
「面倒くさい」が口癖のベルナルドもまた、他人に興味が持てず、退屈な人生を送っていたが…。
真っ直ぐで、強く、自分の欲に正直なマルコ。それは自身だけではなく、何にも興味を持てなかったアレンや、退屈な日々を過ごしていたベルナルドの人生にも、変化をもたらす―――。
【A:強欲×無私編 主題歌】「Just take a step!」
(歌唱:五十嵐拓人×瀬戸啓太×岩佐祐樹)
諦めることなく、夢を叶えようとするマルコ。そんな彼を支えるため、力を貸すアレンとベルナルド。3人の絆と、真っ直ぐに進もうとする強い想いが伝わる。
【B:暴食×節制編】
【B:暴食×節制編】では、暴食・ベルゼブブ(演:石川竜太郎)、節制・ウリエル(演:田中稔彦)、そして慈悲・ラファエル(演:國島直希)を中心に物語が展開される。
こちらでも、ストーリーテラーとしてルシフェルとミカエルら、黒白天使が物語を見守る。
舞台は19世紀のドイツ。物語は、優しい音色から始まった。
ピアノを弾いていたのは音楽を愛する青年・ウルリック(ウリエル)。その傍で、ベアンド(ベルゼブブ)が彼の演奏を聴いていた。
ウルリックは先日病で倒れた父に代わり、慣れないながらもこの食堂を切り盛りしている。男手一つで育ててくれた父への恩返しとして、この店を継ぐのだと、常連客である心理学者・ランバート(ラファエル)に話す。
そしてベアンドが居るから、本当は音楽の道に進みたいという自分の欲望を抑えて生きていられるとも話すウルリック。転生しても、自己を厳しく律する性格は変わっていなかった。
ベアンドは、そんなウルリックの心の支えになろうと寄り添い、いつも真剣に彼の話を聞いていた。
ウルリックの才能に気づき始めたランバートは、彼が進みたい道にいけるように、そして彼が自分自身としっかり向き合えるようにと手助けをする―――。
自分の心と向き合うウルリック、そして彼を支え、背中を優しく押してくれるベアンドとランバート。心温まる物語を、ルシフェル、ミカエルと共に見守っていただきたい。
【B:暴食×節制編 主題歌】「Flugel」
(歌唱:石川竜太郎×田中稔彦×國島直希)
ずっと、自分の気持ちに蓋をしていたウルリック。ベアンドとランバートに背中を押され、前へと進む。彼らの温かな想いに触れられる。
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