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音楽劇「黒と白-purgatorium- ad libitum」<A:強欲×無私編><B:暴食×節制編>

【レポート】音楽劇「黒と白-purgatorium- ad libitum」<A:強欲×無私編><B:暴食×節制編>ゲネプロレポートをお届け!

2020年11月27日(金)ヒューリックホール東京(有楽町)にて、音楽劇「黒と白-purgatorium- ad libitum」が開幕を迎えた。

本作は、“七つの大罪”をモチーフにしており、七つの大罪になぞらえた時代も場所も背景も異なる4つの人生の物語に、それぞれのイメージ主題歌(全4曲)を添えて、オムニバス形式でお届けする音楽劇という新しいタイプの舞台。
2020年2月に初演となる音楽劇「黒と白 -purgatorium-」が上演され、この度、第2幕となる音楽劇「黒と白-purgatorium- ad libitum」の公演がスタートした。
第2幕では新キャラクターが加わり、総勢16名が主要キャストとして出演。前作から設定はそのままに、新たな天使たちと世界(人)の物語が描かれる。

公演は【A:強欲×無私編】【B:暴食×節制編】【C:不和×調和編】【D:嫉妬×寛容編】の全4編からなり、それぞれ担当のキャラクター2名+1名を中心にして物語が展開される。

27日(金)のゲネプロでは【A:強欲×無私編】【B:暴食×節制編】の公演が行われ、その様子を写真(掲載数45枚)と共にお届けしよう。
※本稿ではストーリー前半のネタバレがあるので、苦手な方はご注意ください。

フォトセッション/ゲネプロダイジェスト映像

【A:強欲×無私編】【B:暴食×節制編】ゲネプロレポート

音楽劇「黒と白-purgatorium- ad libitum」<A:強欲×無私編><B:暴食×節制編>

あるとき創造主は、不完全な世界(人)を壊して、作り直すことを決める。
その決定に異を唱えた天使たちは、『黒』の烙印を押され、
翼を奪われて不完全な世界(人)に堕とされるのだった。
「世界(人)を見捨て天に帰ろう」と『白』の天使たちは、かつての友や兄弟を誘う。
しかし『黒』の天使たちは、人としての生を何度も繰り返しながら、
首を振り続けるのだった。
不完全なものだからこそ、世界(人)はこんなに美しいのだ、と。

これは、ここではないどこかで繰り広げられる、世界(人)と、黒と、白の物語。

黒と白の間で、人の子は今日も踊る。

プロローグ

音楽劇「黒と白-purgatorium- ad libitum」<A:強欲×無私編><B:暴食×節制編>天界と人間界の間にある煉獄(プルガトリウム)。天界を追放された黒天使たちが居る世界であり、ここから物語が始まる。
この地で自由気ままに過ごし、SNSの話題で盛り上がる黒天使たち。そんな彼らには、神に逆らった罰として与えられた、ある役目があった。
プルガトリウムには、時折人間の魂が迷い込んでくる。自力では人間界に戻れず、正常な流れに戻すために、黒天使がその魂と共に人間として転生しなければならない。黒天使たちは人間として生き、その生を終えると再びプルガトリウムへと還ってくる。それを永遠に繰り返すことが、黒天使たちに与えられた役目だった。

音楽劇「黒と白-purgatorium- ad libitum」<A:強欲×無私編><B:暴食×節制編>音楽劇「黒と白-purgatorium- ad libitum」<A:強欲×無私編><B:暴食×節制編>そんな彼らの前に、普段は天界に居るはずの白天使たちが姿を現す。
来た理由を尋ねると、ラグエル(演:橘りょう)とカシエル(演:堀田竜成)を探しているとのことだった。どうやら2人はベルフェゴール(演:岩佐祐樹)と一緒に居るようで、ラグエルの兄であり黒天使でもあるベルフェゴールに誘惑されているのではと、心配していた。

音楽劇「黒と白-purgatorium- ad libitum」<A:強欲×無私編><B:暴食×節制編>そこでルシフェル(演:岩永徹也)が力を使い、3人の様子を映し出してみせた。
白天使たちが心配しているようなことは起こっていなかったが、逆にラグエルとカシエルに付き纏われて、うんざりとした様子のベルフェゴールの姿が。2人は「人の子の生」の意味をもっとよく知りたいので、黒天使であるベルフェゴールに一緒に転生しほしいと懇願していた。
そんな話をしている彼らのもとに、人間の魂が迷い込んできたようだ。ラグエル、カシエル、ベルフェゴールの3人は、役目を果たすためにプルガトリウムから姿を消した。

ルシフェルの力で一部始終を見ていた他の白天使たちには、同じ白天使だというのに、不完全な存在である人間の生に興味を持つラグエルとカシエルの気持ちが理解できなかった。
その様子を見たルシフェルが、それなら迎えに行くといいと言って、彼らを送り出す―――。

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