【イケメンコレクション】第9回 俳優・鈴木勝吾さんインタビュー
役者生活10年目。演劇に救われたから、今も舞台に立っている
鈴木さんは高校生の頃スカウトされたことをきっかけにオーディションを受け始め、芸能界入りされたと聞きました。2019年は役者生活10年目ということですが、役者としての転機はいつ頃訪れたのでしょうか。
鈴木:デビュー作『侍戦隊シンケンジャー』も人生の転機ですが……。24歳頃、お芝居から離れようと悩んでいた時期です。
プライベートや仕事で悩んでいた当時、演劇や後輩や仲間に救われ、ミュージカル『薄桜鬼』土方歳三篇(2013年10月上演)で「もう一度力を振り絞って舞台に立とう」「役者という仕事に向き合おう」と思えて。舞台上で生きる快感や、カーテンコールの拍手への感謝、そして演劇に救われた気持ちが強い“覚悟”になり、芝居を通して何を与えられるか考えるようになりました。
役者をやめようと思った辛い時期を演劇に救われたからこそ、鈴木さんは今も舞台に立ち続けているのでしょうか。
鈴木:はい。あとはやっぱり、出会いに恵まれたことも大きいです。
役者生活10年を振り返ったときに、25歳までが後輩や仲間に支えられた時期、25歳以降が先輩に助けてもらった時期と分かれていて。
25歳までの5年間は、後輩や仲間の存在に支えられた時期、ですか。
鈴木:舞台を通じて出会った(松田)凌や(柏木)佑介らは、努力家で、センスや人間としての幅広い感性を持っている。役者をやめようか悩んでいたとき、彼らが一緒にいてくれたことで救われました。
次は“先輩”との出会いの時期がきます。
鈴木:改めて「役者としていろんな作品に出たい」と感じるようになった25歳頃からは、“先輩”に恵まれました。演出家では毛利亘宏さんや西田シャトナーさん、西田大輔さんが僕の価値観を変えてくれましたね。
役者では、舞台『ジョーカー・ゲーム』や7月上演のDisGOONie Presents Vol.6『PANDORA』で共演する谷口賢志さんとの出会いもあって。谷口さんとはお互い歩んできた道こそ違うけれど、プライベートやお芝居など、人生で大切にしていることが似ているんです。
大切にしていること……?
鈴木:些細なことではありますが、「嘘が嫌い」だったり「正直者が馬鹿を見るのは嫌だ」だったり。マジョリティに対しての反抗、というか、マイノリティが苦しめられる社会はおかしいと思っていたので、谷口さんと話してこれまでの自分は間違っていなかったと感じましたし「同じ気持ちを抱えて戦ってくれている先輩がいた」と、精神的に支えられました。
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