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舞台「グランギニョル」

【レポート】舞台「グランギニョル」

舞台「グランギニョル」

幕開きの音楽は教会音楽を思わせる女性のコーラスや鐘の音、それから白い服を着た子供が客席から舞台に上がり、走り回る。マントの男たち、不気味な集団、子供の喉笛に噛み付く……それからキレのいい殺陣、シンプルでありながらもところどころに配されたステンドグラスのようなモチーフが効果的だ。
物語が始まる、ダリは上司ヨハネスから停職処分を言い渡される。しかし停職中であるにもかかわらずダリは、ヨハネスより各地で発生していた《繭期少年少女失踪事件》の真相を秘密裏に解明せよというものであった……。
事件の解明をするうちに様々なものが複雑に絡まり合い、つながっていく。サスペンス、推理の要素と同時に独特の耽美かつ退廃的な世界観をみせていく。ダリは吸血種の中でも特権階級に属している。ヒエラルキーが絶対的な存在である社会は閉塞的、そんな空気も醸し出す。不老不死を研究するバルラハ、彼は繭期の少年少女の失踪事件の首謀者であるが、そのためにはどんな努力も惜しまない。黒薔薇館という社交倶楽部、ここに集う人々の思惑、ここにバルラハも来てきた……。

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