【3.0レポート】『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』
性根は誠実で正直だが、日々のことですっかり本当の自分を忘れてしまった主人公、皮肉にも娘の死を通して生きることや本当に大切なことを見つける。別居しているとはいえ、何かと夫が気になる妻、ドラム等全くやったことのない主人公は元部下の薮内(汐崎アイル)に手ほどきを受ける。少しずつどうにかモノにしていく幸吉、ドラムのスキルアップに従って内面にも変化が生じていく。そんな中年男を内場勝則が哀愁漂わせて演じるが、その姿は客席で観てる方は無条件に応援したくなる。会見では「初の演劇」とコメントしていたが、初とは思えない程。謎の老人に池乃めだかが登場、最初は公園で主人公に出会うが、ホームレスっぽい持ち物をリズミカルに叩き、ここは必見。本当は何者なのかは、観客の解釈次第であるが、主人公に対してハッとする言葉を投げかける「なんでドラムが叩けるのかじゃなくて、なんでドラムが叩けないのかを考えろ」と言う。本気でドラムに取り組み、キーボードのレイ(千菅春香)に「COOLだね」と言われるまでに上達。そんな折、思わぬ話が……そうコンテスト、これに応募し、結果を残せばメジャーデビューも夢じゃない!テンションも上がるメンバー、そしてコンテストの当日、会場に行くリーダーの葉月(相楽 樹)、ベースののりこ(松村沙友理<乃木坂46>)、キーボードのレイ、ところが幸吉の姿が……。
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