【3.0レポート】音楽劇『魔都夜曲』
正義感の強い白河清隆、屈託の無い笑顔、そんな彼を見守る西岡、アパートの管理人である気の良い芽衣(春風ひとみ)、戦争さえなければ、このまま楽しく暮らせたかもしれないが、時代はすでにきな臭く、不穏な空気で充満している。夜ごと、様々な人々がジャズの音色を求めて「ル・パシフィーク」に集う。この時代はスウィング・ジャズが流行っていた時期でグレン・ミラーが活躍していた頃、そんなジャージーでダンサンブルな音楽が物語を彩る。バンドの生演奏が雰囲気を盛り上げる。過去に何かがありそうな、ちょっとうさん臭いオーナー・新田、ここに集まる人々を見つめている立場だが、その見つめ方は謎めいていながらもちょっと温かみも感じられる。なんとも訳がありそうな2人、兄と妹だと言う。美しく、少しミステリアスな周紅花に白河清隆が惹かれていくのにそう時間はかからなかった。
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