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魔都夜曲

【3.0レポート】音楽劇『魔都夜曲』

魔都夜曲

開幕前からバンドの本格演奏があるので、少し早めに席に着くことをオススメしたい。そして、“本編”が始まる前に歌姫・字 春(秋夢乃)が登場し、生演奏をバックに歌う。シアターコクーンが上海のクラブ「ル・パシフィーク」になる瞬間だ。ぽっちゃりした陽気なボーイのサミー(コング桑田)も登場し、諸注意のアナウンスをするが、これがユーモアたっぷり、ここは見逃さないように!さらにクラブのオーナーである新田日出夫(橋本さとし)、歌姫とデュエット、これは贅沢!そして「ル・パシフィークへようこそ!」とオーナーが叫ぶ。
時代設定は1939年、ノモンハン事件が起こった年、その2年前は第二次上海事変、上海の租界地は「東洋のパリ」と呼ばれて栄えていたが、この頃になると翳りが見え始める、その最後の煌めきのタイミングだ。悲鳴が聞こえる、2人の男女が暴漢に襲われる。男は周志強(小西遼生)、女は周紅花(マイコ)。その悲鳴を聞いて駆けつけたのは白河清隆(藤木直人)、暴漢に襲われる2人を助けようとするも、一緒にボコボコにされ、しかも駆けつけた警官に連行される、というなんとも残念な状況に。やっとのことで解放された白河清隆、近所に住む医者の西岡勇(村井國夫)に手当してもらう。

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