【インタビュー】ミュージカル「ソーォス!」プロデューサーのまき りかさんの特別コメント到着!
ミュージカル「ソーォス!」
プロデューサーのまき りかさんの特別コメント到着!
日本のみならず世界中で愛されるヨシダソース生みの親、吉田潤喜氏の半生を描いたミュージカル「ソーォス!」、しかもいきなりロサンゼルス公演も行う。このミュージカルの企画立案から見どころ等をプロデューサーのまき りかさんから特別にコメントを頂きました。
--この作品の舞台化のきっかけや流れ等を教えてください。
まき:私はこれまで、実在の人や会社をモデルにしたオリジナルミュージカルの脚本・作曲・プロデュースを多数手がけてきました。2年ほど前のある日、たまたま、ヨシダソース創業者である吉田潤喜さんの講演会に参加し、そのお話にとても感動したのです。そこで、ぜひこの吉田さんの半生もミュージカルにしてみたいと考え、吉田さんのご自宅とヨシダソース本社のあるオレゴン州ポートランドまで行き、詳しくお話を伺いました。
その時に「やるなら本気でやらなあかんで!ブロードウエイ目指す100%のパッションで行け!」と励まされ、アメリカ進出の第1歩として今回ロサンゼルス公演も同時に企画しました。そして、脚本・作曲に加えて自分でプロデュースも手掛けることを決意し、それから2年がかりの準備、多くの方々のご支援を経て、こうして皆さまに「ソーォス!」というオリジナルミュージカルをお届けできることになった訳です。
--この作品のモデルになっていらっしゃっているのは、日本のみならず世界中で愛されるヨシダソース生みの親、吉田潤喜氏ですが、特にミュージカル化(ストレートプレイではなく)してみたいと思った点は?
まき:なぜミュージカルなのかと言いますと、私自身がもともと作曲家であったのが、だんだんミュージカルを書くようになったので、普段から脚本と曲をいっぺんに書く創作スタイルなんですね。ですので、自然とミュージカル化という企画になったんです。
でも、この作品に限らず、ミュージカルの面白いところは、もしストレートプレイなら膨大な長ゼリフや時間経過の説明が必要なところを、たった一曲の歌詞やメロディーや音楽で伝えてしまうところにあると思っています。
吉田潤喜さんの幼少から60歳までの半生をギュッと2時間30分の舞台に凝縮するには、歌の力、音楽の力を借りるのが一番です。吉田さん自身がとてもエンタメ性にあふれた方でもあるので、今回まさにミュージカルにするのにぴったりだと思っています。
また、この作品は英語題名が「KARATE MUSICAL SAUCE」といいます。『カラテミュージカル』って何だろう?って思いますよね・・・。でも、そこが注目してほしいところでもあります。実は、吉田潤喜さんご自身が空手の達人で、その腕をたよりにアメリカでの人生を切り開いていった人なんです。それで、全編にわたり空手のシーンや、空手の精神といったものがふんだんに登場します。折しも、2020年の東京オリンピックでは空手が正式種目となり、いま日米で空手ブームが起こっているので、その流れにも乗って「カラテミュージカル」というタイトルをつけました。とにかく、ミュージカルでしか表現できないエンターテインメントを詰め込んでいます。
--主演には、なだぎ武さんが起用されています。なだぎ武さんの役者さんとしての魅力は?今回の主演にふさわしい点はどんなところでしょうか。キャスティングに関しては吉田潤喜氏ご本人はどんな感想を?
まき:まず、ロサンゼルス公演をやるということで、言語を超えたところの主演としての魅力という事を考えました。もともと芸人さんであるなだぎ武さんは、舞台で老若男女問わずお客さんの心をつかむ方なので、ぴったりだと思いました。また、コントでアメリカ人の扮装をするイメージも浸透しているので、イメージもぴったり!と思い、主演をお願いしました。ロサンゼルスでは日本語公演に英語字幕をつけるのですが、字幕では表現しきれないコメディの部分も、なだぎさんなら伝えてくれると思っています。
先日、吉田潤喜さんとなだぎ武さんの初顔あわせがあり、一緒にお食事をしました。吉田さんは19歳からずっとアメリカにお住まいなので、日本の芸能人をまったくご存知なく、なだぎさんのご活躍もキャスト決定後に知ったとのことでしたが、とても楽しみにしていらっしゃいます。吉田さんは京都出身なので、関西人どうし、すぐに打ち解けておられました。なだぎさんの第一印象を「とても真面目やね。関西人にこんな真面目な人おったかいな」と仰っていましたが、食事会ではなだぎさんも吉田さんにツッコミを入れたり、とても仲良くなっておられたので、今後の交流も楽しみです。
--ネタバレにならない程度に、「ここを観て欲しい」というところは?
まき:細かいことになりますが、1960年代の京都から物語が始まり、実はほとんどのキャストがそこから出演するので「京都弁」のシーンがあります。
それから「カラテミュージカル」ですので、ほとんどのキャストが空手着で登場するシーンもあります。出演者のファンの方々にはお楽しみにしていただきたいところですね。
また、『無一文から年商250億円を築いた』という、現実離れした人のストーリーに思われますが、実は、その陰には、お母さんの愛だったり、人との出会いを大切にする心だったり、一度のチャンスをつかむ情熱だったり、そういう誰にでも起こる出来事の積み重ねがあるんです。このミュージカルを作りたいと思ったのも、そういう「ほんの少しの動き、ほんの一瞬の決断が、人生を変える。奇跡が起こる」ということは誰にでも起こりうるということを、伝えたいからでした。一人の人間の生きざまに泣き笑いしながら、明日からのヒントをもらう、そんなふうに観ていただけたら一番嬉しいですね。
--決まり質問です、公演PRをお願いいたします。
まき:実在の人物の半生を描いたドラマです。欧米の翻訳ものや、2.5次元のようなきらびやかなミュージカルとは少し違いますが、一人一人の人生や心を丁寧に描き、笑いあり涙ありの日本発オリジナルミュージカルとして、世界に広く伝えたいと思っています。今回はその「世界初演」の東京公演です。
どうぞ、7月6日—13日の東京公演を目撃しにいらしてください。お待ちしています!
--ありがとうございました。公演、楽しみにしております!
まき りか
ミュージカル脚本家・作曲家・プロデューサー。
脚本と曲を同時に書くユニークなスタイルで、オリジナルミュージカルを次々に発表。「いま日本で一番、数多くミュージカルを書いている作家」といわれる。
主な作品:「KACHIBUS」「スコア!」「O.G.」「DAICHI」「SNOW MANGO」(すべて脚本・作曲)。『ユアストーリー』のプロデュースブランドで、実在の人や会社をモデルにしたオリジナル作品を多数発表し、「ソーォス!」はシリーズ5作目となる。
【公演データ】
ミュージカル「ソーォス!」
(英語タイトル)KARATE MUSICAL「SAUCE」
<日本公演>
スペース・ゼロ
日程:2017年7月6日(木)〜7月13日(木)
<ロサンゼルス公演>
エルカミノカレッジ ホール
日程:2017年7月29日(土) 1公演
<出演>
なだぎ武(吉田潤喜)
渡辺大輔(ナイキ社長 フィル・ナイト)
ドルニオク綾乃(潤喜の妻リンダ)
モト冬樹(コストコ社長 ジム・セネガル)
森田浩平(リンダの父ブーマー)
渡邊安理(潤喜の長女クリスティーナ)
谷口あかり/久保田未夢(潤喜の次女エリカ)*Wキャスト
桜咲千依(潤喜の3女アマンダ)
狩野新之介(潤喜の友人トシ)
増本力丸(潤喜の友人カズ)
由珠/城夢叶(潤喜の姉 久恵)*Wキャスト
深澤幸也/波多腰由太(潤喜の幼少役)*Wキャスト
杜けあき(潤喜の母 吉田房代)
*その他「KARATE KIDS」~空手ショーアップシーンのみの出演。子どもアンサンブル。子役だけでなく、空手を習っている小学生なども出演。ロサンゼルス公演では現地のこどもたちも公募し、出演。
主催:株式会社サティスファクトリー
協力:よしもとクリエイティブ・エージェンシー、有限会社モーリス、株式会社ビーエムアイ、株式会社デューズ、オフィス友、株式会社ネヴァーランド・アーツ、エーエムシー株式会社、エイベックス・ピクチャーズ株式会社、株式会社コッカ、有限会社エンパシィ
原作:「人生も商売も出る杭打たれてナンボやで」吉田潤喜(幻冬社アウトロー文庫)
企画製作:株式会社ユアストーリー エグゼクティブプロデューサー:恩田英久
プロデューサー:まきりか
お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00-18:00)
公式ホームページ: http://musical-sauce.tokyo
★ロサンゼルス公演:エルカミノカレッジ ホール
日程:2017年7月29日(土) 1公演
チケット:全席指定(日本での購入可)SS席 14,500円 / S席 11,500円
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