『W3 ワンダースリー』

【インタビュー】『W3 ワンダースリー』プッコ役:永田崇人さん

2025年6月7日(土)東京・THEATER MILANO-Zaにて開幕を迎える、舞台『W3 ワンダースリー』。

1965年~1966年まで「週刊少年サンデー 」に連載された漫画『W3』は、誕生してから今年で60周年を迎える名作。
戦争、温暖化、食糧危機、地震やエネルギー不足など、私たちが 直面している自然と共存する上での多くの課題を抱えた地球で、手塚治虫の目を通して“豊かさ”とは、“悪”とは、“正義”とは、を問いかける傑作です。手塚治虫の超越した創造力から生み出されたSF活劇を、人形操演も駆使して唯一無二の舞台として表現します。

この度、本作でプッコ役を務める永田崇人さんにインタビューを実施。
役作りについてやビジュアル撮影を終えての感想など、本作への意気込みを語っていただきました。

★最後に直筆サイン入りチェキのプレゼントも。

『W3 ワンダースリー』

出演が決まった時のお気持ち

俳優デビュー10周年を迎え、その一本目の舞台が本作になります。僕はこれまでの10年を“第1章”と呼んでいるのですが、デビューの時もウォーリーさんの作品から始まり、10周年を迎えた永田崇人“第2章”のスタートでもウォーリーさんとご一緒できることを嬉しく思います。あとは、少し変わっていると思われるかもしれませんが、養成所にいた時からずっとやってみたいと思っていた役が宇宙人とゾンビだったので、今回その夢が叶って嬉しいです。

宇宙人とゾンビを演じたいと思ったきっかけは?

養成所で出し物をやる時に、友達がゾンビの脚本を書いていて。顔を緑に塗ったりするので、全然違う自分になれるのが面白いなと。それでいくと、宇宙人とかも顔を青く塗ったりするので、面白いんじゃないかなと思い、憧れていました。今回は顔がはっきりと見えてはいますが、憧れていた宇宙人になれたので嬉しいです。

ビジュアル撮影をしてみての感想

ビジュアル撮影までに、2回ぐらい衣装合わせさせていただいて。今まで、ビジュアル撮影で何回も打ち合わせをすることがなかったので、気合が入ってるなと思いました。実際に撮影をしたらすごい仕上がりで、本当に最高でした。こんなへんてこりんな形、誰が思い付くだろうかと。メイクさんもそうですし、原作のキャラクタービジュアルとはちょっと違いますけど、舞台としての創造性やオリジナル感もある作品になりそうな予感がしてワクワクしました。

役作りはどのようにしていきたいと考えていますか?

基本的に、演劇では最初からそんなに役作りをしていかないタイプなんです。 テレビドラマや映画の場合は、現場に行ったらすぐ撮影するので、ある程度役が出来上がってないとできないんですけど、演劇では、みんなでどこに向かっていくかを決められる。そこが演劇のいい所だと感じています。もちろん原作漫画や脚本というヒントはあるんですけど、演劇において答えは稽古の中にしかないと思ってるので、そういう意味では、前もって宇宙に行ったりとかもせず、みんなと一緒に宇宙に行きたいです(笑)。

「W3(ワンダースリー)」誕生から60周年。台本を読んでみての感想や、今このタイミングでこの作品を上映する意味、お客様にどういった気持ちを持ち帰ってほしいと考えていますか?

手塚先生へのラブレターだなと、僕はそうすごく感じました。 先生が描いた平和への願いのような漫画を、何十年も経ったいま舞台化する。
すごく小さな村の少年が世界を救う話なんですけど、なんでもない普通の人も、世界を平和にするために動けることって、きっと難しいことだと思うんです。だからこそ、自分の隣にいる人に優しくするとか、思いやる気持ちを持つことが、結果的にもっと大きな渦を作っていくし、僕ら個人ができる平和への願いや思いやりって、そういうことだよなって感じていて。
僕らの国はいまは戦争していませんが、そうじゃない国もあり、いろいろと怖い時代になっているので、今こそ上演するべき脚本だと、個人的に感じてます。
漫画原作かつ宇宙の話なので、すごく遠い話に聞こえるかもしれませんが、ひとつひとつのシーンに心を打たれるところも、綺麗事じゃないことも脚本の中には書いてあって。グレーゾーンの中でなるべく沢山の人が幸せになる方法を選ぶっていうのも、現実世界大事だよねということが中に隠されているんだと感じています。
僕は、もっとファンタジックに、優しい物語にできると思うんですけど、あえてそこに立ち向かおうとするところが素晴らしいなと感動しました。 難しいですけど、ここで何か我慢したことが、誰かの幸せに繋がったり、人に対して少しでもいい人間になれればいいなという想いを持って帰ってもらえたら、すごくやった甲斐はあるなと感じます。

『W3 ワンダースリー』

今回、「W3(ワンダースリー)」が舞台作品として上演されますが、2017年に上演されたノンバーバルの作品をご覧になった時の感想をお聞かせください

ウォーリーさんがノンバーバルの作品をやっていることは知ってはいましたが、実際に観劇したのはこの時が初めてでした。 恥ずかしながら、当時は原作「W3(ワンダースリー)」のことは全く知らずに観に行ったんですけど、すごくあっという間に終わって。ウォーリーさんの素敵なところは、知らない人を絶対に置いていかないところで。物語もすごく分かりやすくて、セリフがないのにこんなにも作品として面白いと思えるんだと、驚いたことを覚えています。
ウォーリーさんは、いつも驚かせるのが上手な人なので、そういう意味で魔法使いのような演出家だと思っています。今回はセリフもある舞台作品なので、観客の皆さんをビックリさせるような演出がたくさん出てくるんじゃないかな。

本作で楽しみにしているところは?

今回、人形操演で人形劇団ひとみ座さんが入ってくださるんですけど、パペットとの絡み方をどうしていくのか、演者としてもすごく興味があります。 ウォーリーさんと一緒に作品を作るのが、今年の1月に上演されたリーディング音楽劇『ジャングル大帝』で10本目だったんですけど、ウォーリーさんは10本やっても常に驚かせてくれるので、動物の姿のプッコの時、自分がどのように関わっていくのかがすごく楽しみだし、1つの役だけど、人形操演の方と一緒に、プッコという役を二人三脚で作っていくのも楽しみです。

先程、10周年を迎えた俳優人生の第2章がスタートするというお話がありました。永田さんの俳優人生の第1章はどのようなものでしたか?

第1章は、猪突猛進でした。自分がやることだけに突き進んできたという感覚があって、もちろんそれが良かったこともたくさんあるし、それでご迷惑をおかけした方とか、いろんなことがあったと思います。一生懸命になりすぎて、周りが見れていなかったところがあったので、第2章では共存したい。僕が好きな俳優さんと一緒にお芝居をしてると、自分の良さが自然と引き出されるんです。それは、僕らがやりやすいように周囲のことをよく観察してくださっているからだと思います。だから「永田くんと一緒にお芝居してると、自分も素敵になる気がする」と言ってもらえるような人になりたいです。まだ自分のことも精一杯なんですけど、そういう余裕もちょっとずつ持ちながら第2章をやっていきたいです。

最後に、本作を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします

俳優人生第2章のスタートでもあるので、改めてお芝居の深さや面白さをより追求していきたいですし、1人でもいいので、明日頑張って生きてみよう、この時間だけは何もかも忘れて楽しかったと思っていただける時間を提供できる俳優でありたいです。
そして、手塚先生の原作で、自由の象徴のようなウォーリーさんの演出で、本当に宇宙空間に今から行くような気持ちで楽しんでいただきたいですし、今の時代、自分たちは何を考えて、どう行動するべきなんだろうと考えるヒントになる作品になると思っているので、そこももちろん伝わったらいいなと思っています。観に来てくださった方がすごく夢中になれて、宇宙に行けた、村に行けた、そんなふうに感じてもらえる時間を、一丸となってお届けしますので、是非10回くらい観に来ていただいて、楽しんでいただけたらと思います。

『W3 ワンダースリー』スタイリスト/森宗大輔
ヘアメイク/茂手山貴子

今回インタビューをさせていただいた、永田崇人さんの直筆サイン入りチェキを抽選で1名様にプレゼント!
『W3 ワンダースリー』チェキの応募方法はStage NewsのXをフォローし、対象ポストをRPをするだけ!
応募締め切りは2025年6月10日(火)23時59分です!沢山のご応募お待ちしております!

※サイン入りチェキは当選者1名様につき1枚とし、XのDMにて当選された方にのみ、ご連絡いたします。
※仕様上アカウントをフォローして頂かない場合はDMが送れませんのでご注意ください。
※DM送信後は48時間以内にご連絡が無い場合、当選は無効といたします。

公演概要

『W3 ワンダースリー 』

原作 手塚治虫 「W3(ワンダースリー)」

脚本・作詞 福田響志
演出・上演台本・作詞 ウォーリー木下
音楽監督・作曲・作詞 和田俊輔

出演
井上瑞稀 平間壮一/永田崇人 松田るか 相葉裕樹 彩吹真央 中村まこと/成河
冨永 竜 石井雅登 早川一矢 手代木花野 石井千賀 大倉杏菜

<人形操演>中村孝男(人形劇団ひとみ座) 高橋奈巳(人形劇団ひとみ座)松本美里(人形劇団ひとみ座/東京公演) 奥洞 昇(人形劇団クラルテ/兵庫公演)
<スウィング>白山博基 森田有希

制作協力 手塚プロダクション
製作 フジテレビジョン ミックスゾーン キューブ シーエイティプロデュース
企画 シーエイティプロデュース

東京公演 2025年 6月7日(土)~29日(日)
会場 THEATER MILANO-Za

チケット料金
S席 12,800円 A席 11,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可

チケット取扱い
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/w3/ (Pコード 532-023)
セブン-イレブンで直接販売
ローソンチケット https://l-tike.com/w3-stage/ (Lコード 32519 )
ローソン、ミニストップ店内 Loppi で直接販売
イープラス https://eplus.jp/w3-stage/
ファミリーマート店内で直接販売

主催 フジテレビジョン ミックスゾーン キューブ シーエイティプロデュース
お問合せ チケットスペース 03-3234-9999(10:00~15:00 ※休業日を除く)

兵庫公演 2025年 7月4日(金)~6日(日)
会場 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

チケット料金
12,800円(全席指定・税込)※未就学児入場不可

チケット取扱い
芸術文化センター 0798-68-0255 https://www.gcenter-hyogo.jp
チケットぴあ https://pia.jp/t/
ローソンチケット https://l-tike.com
イープラス https://eplus.jp

主催 兵庫県 兵庫県立芸術文化センター
お問合せ 芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255 (10:00~17:00/月曜休み ※祝日の場合は翌日)

公式サイト https://w3-stage.com/
公式X @w3_stage

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。