ミュージカル『ケイン&アベル』

【レポート】ミュージカル『ケイン&アベル』開幕記念会見の様子をお届け!

2025年1月22日(水)東京・東急シアターオーブにて、ミュージカル『ケイン&アベル』が開幕。

イギリスの国民的作家、ジェフリー・アーチャーのベストセラー小説を原作に、東宝/キューブ製作により、世界初演のオリジナル・ミュージカルとして上演。
音楽をフランク・ワイルドホーン、脚本・演出をダニエル・ゴールドスタインが務め、歌詞をネイサン・タイセン、編曲をジェイソン・ハウランド、振付をジェニファー・ウェーバーが手掛けます。

ウィリアム・ケイン役は松下洸平が東宝ミュージカル初主演、アベル・ロスノフスキ役は松下優也が、松下洸平との初共演で演じます。
グランド・ミュージカルに相応しく、咲妃みゆ(フロレンティナ)、知念里奈(ザフィア)、愛加あゆ(ケイト・ブルックス)、上川一哉(ジョージ・ノヴァク)、植原卓也(マシュー・レスター)、竹内將人(リチャード・ケイン)、今拓哉(ヘンリー・オズボーン)、益岡徹(アラン・ロイド)ら豪華キャストが集結。そして、宿命のライバル同士にとって最大の衝突を生むきっかけとなる、デイヴィス・リロイ役を、東宝ミュージカルを牽引してきた山口祐一郎が演じます。

23日に実施された開幕記念会見には、松下洸平、松下優也、咲妃みゆ、知念里奈、愛加あゆ、益岡徹、山口祐一郎が登壇し、本作への意気込みが語られました。

ミュージカル『ケイン&アベル』

左から:愛加あゆ、知念里奈、咲妃みゆ、松下洸平、松下優也、山口祐一郎、益岡徹

22日に初日を迎えてのお気持ち

ミュージカル『ケイン&アベル』松下洸平:昨日初日を終えたばかりで、まだ興奮冷めやらぬ状態で、良いモチベーションのまま二日目を迎えられそうだなと。思ったよりも緊張せずにリラックスしてやれましたし、何よりもお客様がいてくださることがすごく安心に繋がりました。充実した初日を迎えることができました。

松下優也:無事に初日を迎えられたこと、すごくホッとしています。普段は初日となると少し緊張があるのですが、前日にゲネプロを経てからの初日でしたので、落ち着いた気持ちで迎えられました。

ミュージカル『ケイン&アベル』咲妃みゆ:信じられないくらい緊張しながら、開幕の時を迎えました。皆さんが熱量のバトンをどんどん受け渡しながらお話が進んでいって、それをお客様が受け止めてくださっている空気をだんだん自分も感じられるようになり、少し呼吸ができるようになりました。ここまで作り上げてきたすべての時間が思い起こされて、すごく胸がいっぱいになりましたし、ここからいよいよ始まるんだなと、今はワクワクしています。

知念里奈:世界初演ということで大変なプレッシャーを感じてしまうかなと思っていましたが、すごくリラックスして初日を迎えられました。それは、洸平くんと優也くんがそういう雰囲気を作ってくれていたからだと、いまお話を聞きながら思いました。ここから千秋楽までどういう風になっていくのか、楽しみです。

愛加あゆ:私は信じられないくらい緊張していました。皆さんより出番が後になるので、モニターや舞台袖から見ていたのですが、熱量がとにかくすごくて、お客様の集中力が伝わって来る、そんな初日でした。すでに愛おしい作品です。頑張ります。

ミュージカル『ケイン&アベル』益岡徹:自分は歌がないと思っていたのですが、稽古終盤で短いですが歌うことが決まりまして。ミュージカルは新参者でございますので、そこをどう克服すればいいか、稽古場からの課題でした。自分では上手くいったかなと思っております。世界初演の実感と自覚を、自分の中で感じていきたいです。

山口祐一郎:皆さんが凄いということを真横で感じながら、きっとこの作品は21世紀前半で最も素晴らしいミュージカルだったと語り継がれると確信できる初日でした。

お互い尊敬しているところ

松下洸平:優也は稽古中に自分の出番が終わって休憩中でも、録音していたものを聴きながら微調整したり、ずっと練習していて。こんなに研究熱心で、努力家な人になかなかお会いした事がないので、刺激を受けましたし、勉強させていただきました。

松下優也:洸平くんは、自分がやることが多いにも関わらず、よく周りを見てくれているなと感じています。新作となると、やっぱり稽古場も後半になってくると切羽詰ったりする時期もあるのですが、洸平くんは常に冷静で、その冷静さにはすごく助けられました。
ミュージカル『ケイン&アベル』

お客様へメッセージ

松下優也:世界初演ということで、海外クリエイターの皆さんもブロードウェイでのワークショップを行ってから日本に来て、国内のスタッフの皆さん、キャストの皆さん、オーケストラの皆さん、本当にたくさんの方が関わってこの作品ができています。まずは初日を迎えられたことにホッとしていますが、この作品を一人でも多くの方に届けたいと思っておりますので、僕らも毎日健康に過ごしながら、千秋楽まで乗り越えていきたいです。1度だけでなく、2度3度と観劇していただけたら嬉しいです。

松下洸平:僕自身、ミュージカルが久しぶりでプレッシャーもありましたが、こんなに素晴らしいキャストの皆さんとスタッフの皆さんに支えていただけて、昨日も本当に楽しい初日を迎えられました。1人でも多くの方にこの作品を観ていただきたいです。僕らがどれだけ一生懸命稽古をしていいものを作っても、観てくださるお客様がいなければ成立しないので、東京だけではなく、大阪公演もありますので、関西の方にもぜひ観ていただけたら嬉しいです。僕ら自身も次に繋がるいい体験ができますし、ご覧になるお客様にも、僕らがお届けするエネルギーを日常生活に活かせるような力強い作品を作っていきますので、劇場に足を運んでいただけたらと思います。
ミュージカル『ケイン&アベル』

ストーリー

ミュージカル『ケイン&アベル』物語は、フロレンティナ(咲妃みゆ)の回想で始まる――。

20世紀初頭——ボストンの名家ケイン家に生まれ、銀行家の父の跡継ぎとして祝福された人生を歩むウィリアム・ケイン(松下洸平)。幼くしてタイタニック号の事故で父親を亡くしてしまうも、父のような銀行家になるべく学業に専念し、名門ハーバード大学に入学。卒業後はケイン・アンド・キャボット銀行に取締役として入行する。

ウィリアムが生まれた同じ日にポーランドの山奥でヴワデク(のちの、アベル・ロスノフスキ)(松下優也)は生まれ、貧困と劣悪な環境で育ち、やがて戦争によるロシア軍の侵略により孤児となる。度重なる苦難を乗り越えて、アメリカへ渡り、アベル・ロスノフスキと名乗るようになる。その後、アベルはウェイターとして働く中で、持前の頭の良さと忍耐力を発揮。のちに、ホテル王、デイヴィス・リロイ(山口祐一郎)に認められ、ホテル経営に携わるようになる。同じ移民仲間のザフィア(知念里奈)と結婚する。

しかし、そんな矢先、ニューヨークが大恐慌に襲われる。株の暴落によりデイヴィス・リロイが非業の死を遂げる。

アベルはリロイのホテルへの融資を断ったウィリアムに復讐することを決意。2人は対立を深めていく。

ミュージカル『ケイン&アベル』

ミュージカル『ケイン&アベル』
ミュージカル『ケイン&アベル』

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ミュージカル『ケイン&アベル』

ミュージカル『ケイン&アベル』

ミュージカル『ケイン&アベル』

ミュージカル『ケイン&アベル』

ミュージカル『ケイン&アベル』

公演概要

ミュージカル『ケイン&アベル』

2025年1月22日(水)~2月16日(日) 東京・東急シアターオーブ
2025年2・3月 大阪・新歌舞伎座

【キャスト】
松下洸平 松下優也

咲妃みゆ 知念里奈 愛加あゆ
上川一哉 植原卓也 竹内將人 今 拓哉 益岡 徹

山口祐一郎

アンサンブルキャスト
飯塚萌木 榎本成志 加藤翔多郎 古賀雄大 咲良 佐渡海斗 島田彩
徳岡明 富田亜希 中村ひかり 廣瀬喜一 堀部佑介 本田大河 町田睦季
萬谷法英 宮内裕衣 宮田佳奈 森下結音 森山大輔 米澤賢人 (五十音順)

スウィング
磯部杏莉 後藤裕磨

【スタッフ】
原作:ジェフリー・アーチャー
音楽:フランク・ワイルドホーン 歌詞:ネイサン・タイセン
編曲:ジェイソン・ハウランド
振付:ジェニファー・ウェーバー
脚本・演出:ダニエル・ゴールドスタイン

エグゼクティブ・プロデューサー:池田篤郎(東宝)
アソシエイト・エグゼクティブ・プロデューサー:北牧裕幸(キューブ)
プロデューサー:仁平知世・田中利尚(東宝)
製作:東宝/キューブ

公演に関するお問い合わせ:03‐3201‐7777

【作品公式サイト】
https://www.tohostage.com/KANEandABEL/

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