映画『追想ジャーニー リエナクト』

【インタビュー】本日10/18(金)より全国公開 映画『追想ジャーニー リエナクト』主演・松田 凌さん

2022年に劇場公開され、高崎映画祭邦画ベストセレクションに選出された藤原大祐初主演の映画『追想ジャーニー』。過去と未来の自分自身との会話劇を軸に人生を舞台と捉え、ステージ上で展開する独特の表現方法が話題に。そして第2弾となる、映画『追想ジャーニー リエナクト』が、2024年10月18日(金)より渋谷 HUMAX シネマ、池袋シネマ・ロサほかにて全国公開。

監督は前作に引き続き谷健二、私オムが脚本を執筆。
主演の横田雄二役を松田凌が務め、樋口幸平、福松凜、新谷ゆづみ、高尾楓弥も参加。過去の自分と向き合う未来から来た横田雄二役を渡辺いっけいが演じます。

この度、本作で主演を務める松田 凌さんにインタビューを実施。
演じてみての感想や、撮影現場で印象的に残っていること、受け取ってほしいメッセージなどを語っていただきました。

最後に直筆サイン入りチェキのプレゼントも♪

映画『追想ジャーニー リエナクト』

出演が決まった時のお気持ち

驚きもありましたが、嬉しかったです。映画に出演するのはあまり経験が無かったので、新しい表現方法を生み出せる場所にもなると思いました。今回演じるのが、これまで演じたことの無い役柄でしたので、この作品の中で生きれるのならすごく嬉しいという思いがありました。

演じる役の印象は?

若いなと感じました。観ていただけるとすごく伝わると思うのですが、この年代らしい、夢を追いかけたり、自分という存在を世の中に証明したいという、青さや迷いを象徴しているような人物です。もっとしっかりしなよと思われてしまうかもしれませんが、誰しもそういう瞬間ってあるんじゃないかなと。自分も似たような時期があったので、そうした瞬間を濃く切り取ったような役を演じることができて良かったと感じています。

似ていると感じた部分は

役柄と完全に重なっているわけではなく、要所要所で共感できるところがありました。峯井(演:樋口幸平さん)に対する接し方だったり、端から見ると小っ恥ずかしいような部分とか。横田雄二は、すごくカッコつけなんです。もっと人を信じて、自分という人間をしっかり判断してやっていけばいいのに、それに対して格好付けてしまうから、良い結果以上に見落としたり追想したいものになっていく。そんな格好付けな部分は、自分にもあったりするので共感しちゃいます。

本作は、過去と未来の自分自身との会話劇を軸に人生を舞台と捉え、ステージ上で展開する独特の表現方法で描かれます

舞台の本番をやりながら、ドラマ撮影をしていた時期があり、良い経験をさせてもらっているなと有難く感じていましたが、すごく迷っていたことも沢山ありました。
舞台と映像、それぞれ作り方も違えば、スタッフチームの皆さんも違う。お芝居の仕方も変わってくるかと、今もいろいろ考えています。
これは個人の考えであって絶対正解ということはないのですが、その時期を経て思っているのは、根本は変わらないということ。
僕が涙を目に溜めている様子は、映像では確実に伝わるけど、舞台だと伝わらない可能性の方が高い。悲しいという気持ちは伝わるけれど、その姿はみれない。そうした見え方という部分では違いが生じるかもしれませんが、だからといって、映像だから声を小さくしなきゃいけないとか、舞台だから声を大きく出さなきゃいけないとか、どちらも大袈裟にやる必要はないというのが僕の考えです。根本は変わらないので今回の撮影も、面白いなと思いましたが、あまりどうしようかなと迷ったり考えたりすることなくやれました。役としてどう生きるか、そこは(渡辺)いっけいさんがすごく引っ張っていってくださった部分が多く、そのレールに乗っかったり、自分ひとりでレールから寄り道してみたり。自分ひとりでと言うよりは、みんなとのやり取りがあって、作れたものだと感じています。
映画『追想ジャーニー リエナクト』

松田さんは、この物語のように過去の自分に違った選択をしてほしいと考えることはありますか?

過去は振り返りたくない人間なので、あまり考えないようにしているのですが「人は大切にしたほうがいいね」と伝えたいです。人とのご縁を大切にしたいと思うタイプではありますが、それと同じくらい疎い部分があって。もしかしたら傷つけた人もいるかもしれないし、失礼があった人もいるかもしれない。いまだにずっと仲良くしてくれている人に、もっと感謝を伝えるべきところもあったかもしれないと、思うことがあります。過去を変えたくなるような後悔まではいきませんが、やってしまったと思うことは数え切れないくらいありました。でも、そんなことさえ自分の人生としては面白かったなと思えるし、それがなかったら今の自分は居ないなと感じることもすごく多いので、自分なりに人生悪くないなと思って生きてきました。

渡辺いっけいさんとのやり取りの中で、特に印象深かったことや、今回得られたものは?

お芝居もそうですが、現場での過ごし方がとても勉強になりました。
幸平もお芝居に対してすごく真剣で、撮影の休憩時間にいっけいさんに色々と質問をしていたんです。僕も参加させていただいて、その中で いっけいさんが「今までお芝居の世界で生きてきて、様々なことがあり、良い悪いいろんな時期があった。でも、いま改めてお芝居が楽しい。作品に入ってお芝居するのも、お芝居について考えている時間も全て」と話していたのが印象深かったです。僕も、いっけいさんのキャリアと年齢の時にそれが言えたらすごく嬉しいなと。時代もどんどん変わってくるし、俳優としていろんな力を持っていないと淘汰されてしまう。その世界で、今こうしていっけいさんが「お芝居が楽しい」と言ってくれるから、僕にとってそれ以上の希望はないです。
僕も、このお仕事をやりたいと思ったあの頃の気持ちを忘れずに、しんどい事があったとしても何度でも諦めずに立ち上がり、この先もずっとお芝居が楽しいと心から言えたら最高です。いっけいさんは、そんな希望の光を与えてくださいました。
映画『追想ジャーニー リエナクト』

本作の見どころと、受け取ってほしいメッセージは?

映画だけど演劇的な要素もあるので、そこがひとつ面白い部分です。そして、横田雄二という人物を通して、彼の人生の要所要所から様々なものを感じてもらえる。友人に対しての後悔や、夢を見る気持ちや挫折、そして子を持つ喜びなど、そうしたものが短い時間の中で濃密に描かれているので、そこが見どころです。いっけいさんが演じる横田雄二を主軸として描かれるのですが、登場人物ひとりひとり多くは語らないけど印象的。それは皆さんのお芝居の力もあるので、そうしたところを観てくださったら嬉しいです。
この作品からは、持って帰れるものがちゃんとあると感じていて。ちょっと億劫だけど、明日からの日々が少しでも晴れやかになり、少しだけ人生が変わるくらいのきっかけをくれる。見逃したり、見ないようにしていることがあるかもしれないけど“大丈夫だから1度向き合ってみませんか”と、ヒントをいっぱいくれると思います。

最後に、本作を楽しみにしている皆さんへ

「追想したい記憶や時間はありますか?」この言葉を聞いて、ちょっと心が動いたなと思う方は、絶対に劇場へ来ていただきたいです。本当に、できるだけ多くの方にこの作品を観てほしくて。すごい重いテーマでも、すごいハッピーな作品でもありませんが、ちょっと動いた気持ちの答えがここにはあると思うので、ふらっと観に来ていただけたら嬉しいです。
映画『追想ジャーニー リエナクト』

映画『追想ジャーニー リエナクト』

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ストーリー

映画『追想ジャーニー リエナクト』次回作の筆が一向に進まない悩める脚本家の横田雄二(渡辺いっけい)の元に差出人不明のメールが届く。メールには「退行睡眠 失った記憶を取り戻し現代人のストレスをなくします!」の一文。横田は退行睡眠を使い30年前の自分に会い、助言し鼓舞することで、売れる脚本家へと導こうと試みる。
一方、過去の横田(松田凌)は描いていた自分の理想像とかけ離れた自分に当惑するものの、未来から来たと言う自分の勧めに応じ、演劇仲間である峯井(樋口幸平)、中村(福松凜)と固く結んだ約束や、自分のファンである麻美(新谷ゆづみ)との出会いを契機として分岐する新たな世界線を辿ることになる。
選ばなかった選択を過去の自分に選ばせることで、物語は追想の域を超えて展開し始め、クライマックスへと向かっていく。果たして横田は自身の手で未来を変えることができるか?
映画『追想ジャーニー リエナクト』

映画『追想ジャーニー リエナクト』

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映画『追想ジャーニー リエナクト』

映画『追想ジャーニー リエナクト』

映画『追想ジャーニー リエナクト』

映画『追想ジャーニー リエナクト』

作品概要

映画『追想ジャーニー リエナクト』【タイトル】追想ジャーニー リエナクト
【公開日】10月18日(金) 渋谷 HUMAX シネマ、池袋シネマ・ロサほか全国公開

【出演】
松田 凌
樋口幸平 福松 凜 新谷ゆづみ
高尾楓弥(BUDDiiS) 宮下貴浩 根本正勝 / 渡辺いっけい

【監督】 谷健二 【脚本】私オム

【配給】S・D・P
【製作】映画『追想ジャーニー リエナクト』製作委員会

◇公式サイト:https://www.journey-movie.net/
◇公式X:https://x.com/journey22_movie (@journey22_movie)
◇公式Instagram:https://www.instagram.com/journey_reenact/ (journey_reenact)

©映画『追想ジャーニー リエナクト』製作委員会

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