BLACK JACK

【インタビュー】歌劇『BLACK JACK』作曲家・宮川彬良さん、演出家・長谷川寧さん特別インタビューも収録!

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第2章『お前の中の俺』

第2章、『お前の中の俺』、いきなり銀行強盗のシーンから始まるが、ストーリーの流れは前回と同じ。枠組みだけのセット、そこに張られたビニール、これが“七変化”する。シンプルで計算された無駄のない動き、強盗するところから、路上で刺され、病院に運ばれるまでの流れ、スピード感がある。主人公・渉は路上で“シルエット”に刺されるが、こういった表現に物事の顛末のあっけなさと儚さが際立つ。渉は好きになった少女・彩香が癌で先が短いことを知り強盗を思いついたのだった。彩香は裕福な家庭に生まれたが寂しい少女、渉もまた、不良のリーダー格であるものの、性根は好青年、しかし彼もまた、寂しい。その寂しい魂が響き合う瞬間は共感、感涙、それを余分なものを削ぎ落した見せ方で観客に提示する。結末はタイトル通り、彩香の中に“入る”渉、究極の愛の形、彩香の中で渉は生き続ける。

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第2章『お前の中の俺』

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