鈴木勝吾

【イケメンコレクション】第9回 俳優・鈴木勝吾さんインタビュー

鈴木勝吾

自分の話になってしまいますが、私は想いを伝えるときに、言葉にした瞬間「何か違う」と感じたり、うまく届けられずぶつかってしまうことがあって……。どうすればコミュニケーションから逃げずに、上手に伝えられるんでしょう。

鈴木:もしかすると、ねじれた正義を持っているというか、強固な価値観を持っていて、意思や考えがありすぎるのに、伝える技術が追いついていない時期なのかもしれないですね。

伝える技術が追いついていない……。確かにそうかもしれません。

鈴木:実は僕も、役者を始めるまでは一人で考える時間が長かった分、外では気を遣い、空気を読んで、自分の主張や発言をしてこなかったんです。そして、ものづくりをするときに「これではいけない」と自分の考えを伝えてみたら……とても下手だったんですよ。

自分のなかではたくさん考えて伝えたいことがあるのに、いざ届けたら相手に不快な思いをさせたり誤解を招いたりしてしまう。これって、もどかしいじゃないですか。

鈴木勝吾

はい、とてももどかしいです。

鈴木:自分の思っていることが正しく伝わらないことを経験して、僕は初めてコミュニケーションから逃げずに「話し言葉」を覚えようとしたんです。内側で溜まっている言葉を、どんな話し言葉にしたらうまく伝わるんだろう、と。それは、年齢を重ねるごとにできるようになった気がします。

内側にある想いの「伝え方」を考える、ということですか……!

鈴木:そうそう。そこで大切なのは「何を恥とするのか」。僕は、やりたいことをやってもいいし、人に迷惑をかけてもいいと思うんです。

お世話になっている方や関係者に影響を与えるときも「迷惑をかけてもやりたい」と思えることならやってもいい。ただ「迷惑をかけたら人としてかっこよくない」と感じるのであれば、伝え方を変える。「何を恥とするのか」を考えたら、方法も変わると思うんです。

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