【3.0レポート】『天国の脚本家 冴嶋コーキ』 ~袖振り合うも多生の宴~
どんでん返しが波動状に来るが、伏線もあり、途中で何度も「え?!」な展開、心優しい冴嶋コーキの脚本は愛と優しさと少々の優柔不断さもあってこれが微笑ましいが、対するタラ&レバの脚本はまったく真逆で、このバトルは率直に可笑しい。それに合わせて右往左往する人間、それをおろおろしながら手が出せずに困っている一平、結婚式の場面でもすんなりとはいかず、ここでも物語の“爆弾”的なキャラを仕込んであって、観てきて大笑い。台詞もウイットとユーモア満載で、ちょっとした小ネタもあるので要チェック。
ラストは衝撃的で、その後の「え……?!」から「ほほう〜」なオチもハートウォーミング。
娯楽性も高く、しかもちょっと考えさせられる内容、生まれた瞬間から人は“死”に向かって生きている。一生懸命に生きても後悔することもあり、また満足出来ることもあるだろう。人生への感謝の言葉を口にする一平、たった31年の生涯ではあったが、一点の曇りもない晴れ晴れとした心。こんな優しい天国の脚本家がいたら、少々不安でも自分のシナリオを依頼してみたい。
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