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魔都夜曲

【3.0レポート】音楽劇『魔都夜曲』

魔都夜曲

脚本は、濃密な人間ドラマを描き出し、演劇界を牽引するマキノノゾミ。演出は、大劇場からライブハウス公演まで幅広いジャンルの公演を手掛け、華やかさとエッジの効いた演出で、”今最も旬な演出家”と言っても過言でない河原雅彦。主演は、時代劇『冬の絵空』で舞台デビュー後、蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』日本公演・海外公演に出演、そして蜷川の遺作となった『尺には尺を』に主演した藤木直人。映像から舞台まで活躍の幅を広げ、今まさに充実期を迎えている俳優。繊細な演技力と凛とした佇まいで、激動の時代に生きる”プリンス”をいかに演ずるか期待が高まる。ヒロインの紅花はマイコ。美貌、上品さと迫力を兼ね備えた演技力は、演劇界の次世代スターの呼び声も高い。紅花の兄・志強は、2017年ミュージカル『フランケンシュタイン』の怪物・アンリ役で、歌唱力とその美しき怪物ぶりが好評を得た小西遼生が演じる。「東洋のマタハリ」として名を馳せた実在の人物、川島芳子には壮一帆。宝塚雪組トップスターであった壮の”男装の麗人”ぶりが今から楽しみだ。クラブのピアノマン鹿取にはこまつ座『木の上の軍隊』での演技が各所から高い評価を得た松下洸平。

魔都夜曲

そして、物語の舞台となるJAZZ CLUBの支配人であり、秘められた過去を感じさせる謎の男として、このドラマの影の狂言回しに扮するのが橋本さとし。その他、劇団四季出身『エビータ』『アイーダ』などでタイトルロールを歴任した秋夢乃、更に、コング桑田、春風ひとみ、山西惇、村井國夫、といった演劇界の実力派俳優がずらりと勢揃いし、華やかさと暗部を抱えた、1930年代の上海の、歴史に隠された秘めた恋と人間模様を、生のジャズバンドで、華やかに、そしてドラマティックに描き出す。

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