魔女の宅急便

【レポート】ミュージカル『魔女の宅急便』

 
魔女の宅急便

この作品はアニメがあまりにも有名で知らない日本人はいない位だが、このミュージカルはあくまでも原作の舞台化である。音楽はほとんど途切れず、王道のミュージカル、ナンバーも多く、ダンスシーンもスキルが高くて皆、芸達者!岩崎ひろみ&横山だいすけのデュエット、歌唱力が高く、子供を愛する心情が溢れていて、早々に感涙してしまう程。キキは新しい街で配達の仕事を思いつき、オソノが「魔女の宅急便」と命名する。物を届けて喜ばれる、単に物を運ぶだけではなく、心を運ぶ、そこに喜びを見いだすキキの率直な感動を上白石萌歌が全身で表現、観ているこちらもなんだか笑みがこぼれてくる。歌も透明感があってキキらしさを体現する。白羽ゆりのおかみさん、意外と似合っていて無口で職人気質の夫、フクオ(藤原一裕)といいコンビネーションだ。トンボは最初は空が飛べるキキに憧れを抱くが、年齢的にも“お年頃”、少しずつ女の子としてキキを見るようになるが、そういった少年の揺れる心を阿部顕嵐が初々しく演じる。相棒のジジは子役、可愛らしくもジジらしいしっかり者、かなりの芸達者でないと務まらない。

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