シアターH オープニングイベント

新劇場「シアターH オープニングイベント」総勢11名の俳優がトークとパフォーマンスをくり広げたイベントの模様をお届け!

シアターH オープニングイベント

左から:佐々木喜英、樋口裕太、久保田秀敏、和合真一、松井勇歩、中山会長、KIMERU、永山たかし、鯨井康介、高崎翔太、神里優希、馬場良馬

東京・大井競馬場第3駐車場跡地に誕生する新劇場「シアターH」の6月正式オープンに先駆け、500名の観客を無料招待したオープニングイベントが5月28日に開催された。会場名に冠せられた「H」は、「Happiness」「Hope」「Harmony」「Hospitality」という4つの「H」に由来し、今後2.5次元ミュージカルを中心に上演していく。イベントでは代表取締役会長:中山晴喜の挨拶ほか、ミュージカル『薄桜鬼』とミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』などに出演する11名の俳優を迎えたトークショー&スペシャルパフォーマンスが展開され、シアターHの魅力の一端を、観客はひと足先に楽しんだ。

シアターH オープニングイベントミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』にも出演する俳優/アーティストのKIMERUの司会によってイベントは進行、まずは代表取締役会長:中山晴喜が挨拶をした。1997年に株式会社マーベラスエンターテインメントを設立以来、数々の2.5次元舞台に携わってきた中山は、アニメ/ゲームを原作にした舞台によって、今まで舞台に足を運んだことのなかった人を、舞台に呼び込むことに成功した。しかしその一方で、慢性的な劇場不足に悩まされており、「“いつか劇場を作りたい”と思っていた」とシアターHの建設に至った経緯を説明。また建設にあたっては、様々な関係者からアドバイスをもらい、座席の位置やや様々なスペースの確保、音楽ライブにも対応した音響設備、そして「女性用トイレの数には特に力を入れた」とコメント。

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シアターH オープニングイベントオープニングトークショーには、そんな中山会長と交流のある俳優が集結した。
神里優希とは、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』の神戸公演終了後の打ち上げで、朝まで飲んだエピソードが飛び出す。馬場良馬は、「田舎者だった僕に、美味しいワインや美味しいものをたくさん教えてもらった」とコメントし、中山からの「舞台『モブサイコ100』ですごく上手くなってて驚いた」との意見に頬を緩ませる場面も。松井勇歩は、「宮下雄也さんのお供で、六本木の高級焼き肉をごちそうになった」ことがあるそう。
そして、「真実はいつもひとつ!」とお決まりの挨拶もキメた和合真一は、元日に中山の自宅で飲みたかったワインをごちそうになったエピソードを告白。まるで親戚のおじさんと久しぶりに会った甥っ子のように、中山とのエピソードを競い合った4人。中山もフランクに接し、プロデューサーと演者という、役割を超えた付き合いであることをうかがい知ることができた。

それぞれの質問に中山が答えるコーナーでは、和合からの「初めてハマった舞台は何ですか?」との質問に、「初めて見たのは『サクラ大戦』で、その次はもう『HUNTER×HUNTER』を自分で手がけていました」とコメント。松井からの「シアターHの全国展開は考えていますか?」には、「今日を迎えるだけで大変だったので、今はまだ考えられない」と中山。また馬場からは「演劇界におけるAIの扱い」について問われ、「演劇はアナログなもの。コロナ禍でもそうだったが、デジタルに行けば行くほどアナログへの飢えが出てくる。それに舞台でAIが演者の代わりを務めるのは、さすがに考えにくい」とコメント。また神里から「舞台の魅力は何ですか?」と問われると、10公演なら10公演全く違うのが舞台。同じキャストで同じ公演を10年後にやっても違うものになる。1回1回その時だけであることが魅力だ」と答えた。

最後にそれぞれイベント出演についての感想を話した。「シアターHのオープニングで自己紹介できたこともうれしいし、記念すべき日になりました。皆さんシアターHを軸に、たくさんの推し活動を楽しんでください」(和合)。「シアターHを通して、いろんな作品を届けていきたいです」(松井)。「このシアターHに、たくさん立てるようにがんばります」(馬場)。そして神里は、「シアターHの歴史の1ページ目、いや1行目に名前を刻むことができてうれしいです」とコメントした。
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続いてミュージカル『薄桜鬼』のスペシャルトークショー&歌唱パフォーマンスには、4月に終幕したばかりのミュージカル『薄桜鬼 真改』土方歳三 篇から。土方歳三役の久保田秀敏、藤堂平助役の樋口裕太、風間千景役の佐々木喜英が登壇。ミュージカル『薄桜鬼』は通称「薄ミュ」と呼ばれ、初演から12年を数える。芝居、殺陣だけでなく、歌やダンスも繰り広げられる総合エンターテインメント。

久保田は土方歳三を演じた数カ月を振り返り「終わって1カ月弱だけど、まだ燃えさかっている感覚。板(舞台)の上でちゃんと生きているように、プライベートも注ぎ込んだ。土方の生き様をみせられたのでは」とコメント。また、「マルチエンディングなので観る度に発見がある。今回はすべて新曲で立ち上げのような気持ちだった」とも語った。樋口は『薄桜鬼』の魅力をこう語る。「やっている時は“足が痛え〜”とか辞めたくなるけど、すぐ“またやりてえ〜”って思う。くせになるって言うか。男が憧れるかっこよさ。平助という役は、1作品で喜怒哀楽のすべてを表現できるのも魅力」。佐々木は久保田との白熱の殺陣のシーンを振り返り、「覚悟して臨んだ」と語り、役者同士のぶつかり合い、作品に込められた役者のアツい思いがあることをコメント。ファンだけでなく演者の熱量の高さも、作品が長く愛される要因のひとつだ。
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最後にミュージカル『薄桜鬼』で歌われる楽曲を、生歌唱してファンを楽しませた。スケールが大きく力強い「ヤイサ! ヤイサ!ヤイサ!」と「雪風華」をメドレーで届けたあと、新オープニングテーマ「春夏秋冬」(ショートver.)も披露。同曲には掛け声をかけるパートもあり、ペンライトを振りながらステージにファンが熱い視線を送った。短い時間ながら「薄ミュ」の魅力が詰まったコーナーになった。

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鉄道を擬人化した舞台、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』のスペシャルトークショー&歌唱パフォーマンスには、東海道新幹線役の永山たかし、東海道本線役の鯨井康介、東武東上線・信越本線役の高崎翔太、秋田新幹線・千代田線役の神里優希、九州新幹線・西武西武園線役の馬場良馬、そして西武池袋線・銀座線・常磐線役を務めているMCのKIMERUも加わり、6人で、まずは賑やかなトークからスタート。しかし、高崎が「シアターHポーズ考えてきたんで!」と、全身でHの形を作るポーズを披露するなど、自己紹介から自由奔放なメンバーに「早く座って!時間ないから!」とKIMERUが促すシーンも。トークでは、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』に出演したことをきっかけに、「鉄道というものが、単なる移動手段からもっと身近なものになった」と永山。また「遅延が許せるようになったり、りんかい線の運賃(の高さ)が許せるようになった」ともコメント。馬場は「年上の先輩が後輩として入ってくるからやりにくい」とコメントして笑いを取ると、鯨井からは馬場について「まるで最初からいるみたいな馴染み方」と。またひとりで三役をこなすKIMERUに「どうやって切り替えているか」とメンバーから質問が飛ぶと、「着替えている間に役が入る」と、これに神里も同意し実に役者らしいコメントでメンバーを納得させた。
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歌唱パートでは、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』のテーマ曲「つながる青春」をパフォーマンス。永山が客席へ「出発!」と声をかけると、観客が「進行!」と答え、敬礼ポーズで楽曲がスタート。各鉄道キャラクターによって曲調が変わるところもポイントで、東武東上線はどこか純朴そうな雰囲気で、西武池袋線は軍隊長っぽかったり。一緒に踊ったりワチャワチャとしたやりとりを見せる中、ペンライトを揺らして推しを応援する観客。“鉄道あるある”などの小ネタが仕込まれた歌詞も実に楽しく、馬場が演じた九州新幹線のパートでは「シアターHへはモノレールでどうぞ!」とアドリブも飛び出した。最後は中山会長を引っ張りだし、会場全体でお馴染みKIMERU演じる西武池袋線のコール&レスポンス「万歳!!」で盛り上がった。最後に「みなさんの声が私たちのエネルギーです」と永山。1曲で1本の舞台を観たようなボリューム感に、大満足のパフォーマンスになった。

シアターH オープニングイベントこの後シアターHは、6月3日から舞台『文豪とアルケミスト 旗手達ノ協奏(デュエット)』でこけら落としを行い、舞台『川越ボーイズ・シング-喝采のクワイア-』、ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサート、ミュージカル『暁のヨナ』などを予定。2.5次元舞台とシアターHは、どんな感動と楽しさを見せてくれるのか。今後の展開に期待してほしい。

シアターH 公式HP:https://theater-h.jp/

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