刀剣乱舞

【レポート】舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺(再演)

刀剣乱舞

ストーリーは初演と同じであるが、殺陣等のアクションシーンがパワーアップ。本能寺の変は大河ドラマ等でおなじみ、それを刀剣男士側から描いている。日本刀は単なる“モノ”ではなく、刀工や持ち主の想いがこもっている。だからこそ、主人に忠義を尽くし、その由縁を誇らしく思う。ファンには嬉しい名台詞、やり取り、”お約束(真剣必殺、内番)”のシーンはもちろん、刀剣男士が繰り広げる”ヒューマンドラマ”、前回よりこなれた印象。全体としては”硬派”でまとめている。森蘭丸、織田信長、明智光秀といったおなじみの登場人物、森蘭丸を死なせたくない 不動行光、しかし、己の置かれた立場に苦悩する。森蘭丸が死なずに済んでしまったら、織田信長が自害しなかったなら、歴史は変わってしまい、それこそ歴史修正主義者達の思うツボになってしまう。葛藤する姿は涙、である。
殺陣のシーン、楽曲が多彩で従来の“歴史物”とは一線を画すところ、ゲームの舞台化という観点ではなく、新しい時代劇と捉えると斬新だ。刀とその持ち主が出会う、荒唐無稽な設定ではあるが、そこにドラマがあり、血の通ったやり取りが生まれる。
戦いを通じて、成長したり、学んだり、そこで何かが変わる。歴史を変えることは出来ないが、そこに居合わせた者は、変化出来る、それは時として“革命”なのである。

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