【インタビュー】『浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる -大阪の巻-』浦沢直樹スペシャルインタビュー
漫画家になったのはたまたまの流れ。
1年ぐらいのつもりだった。
――浦沢先生が漫画家になったきっかけを聞かせてください。
浦沢:僕は、漫画家になろうと思ったことは一度もなくて、ある意味遊びの延長で漫画を描いているんです。
なぜなろうと思わなかったかというと、僕が好きな漫画は、売れない漫画が多かった。『火の鳥』はバイブルのような存在ですが……『火の鳥』が載った雑誌は全部潰れてますからね。その僕が好きに漫画を描いたら、必然的に売れない漫画家になるんじゃないかと思って。だったら社会人になって好きに自分で描いていればいいだけであって、それは生業にするものではないんじゃないかっていうことで、だから一度も「なろう」とは思ってなかったんです。就職活動の時に、たまたま出版社に勤めたいなと思って、会社訪問で「こんなものも描いてるんです」って原稿をただ持って行っただけなんです。
――じゃあ、「これいいから」って?
浦沢:新人賞に回して良いかっていうので、「ああ、じゃあお願いします」って言ったら、新人賞とっちゃったんですよ。それで、メジャー小学館が新人賞くれるんだったら1年間ぐらい試しにやってみようかっていうのが始まりですね。
――で、いままでずーっと描き続けていることになった。
浦沢:結果的にそうですね。
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