舞台『十二夜 Twelfth Night』2.5次元・ミュージシャンや各劇団員などが出演で話題!出演者よりコメントが到着
注目の舞台、ロマンティックコメディ〜奏でるカルテット!
2022年5月11日(水)〜5月15日(日)、こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都渋谷区)にて公演する舞台『十二夜 Twelfth Night』の出演者コメントを発表。
SNS等で話題の本公演は舞台稽古も大詰め。本番間近の出演者の心情・コメントをいち早くファンの方々へお届け。涙が止まらないほど可笑しくて、涙が溢れるほど切ない…。俳優 “横内正” がお届けする大人のロマンティックコメディが幕を開ける。
キャストコメント
合田雅吏/オーシーノー役
シェイクスピア作品には、これまで「ハムレット」「リア王」「マクベス」と出演してきましたが、この「十二夜」は初めてのコメディとなります。しかもメインテーマが”恋“。春の陽気も手伝ってか稽古場には、なんだか暖かいウキウキするようなくすぐったいような空気が流れています。(そういえば稽古始めは、桜の花びらが稽古場の玄関に舞っていたなぁ)、私が演じるオーシーノーは、熱い恋心を燃えたぎらせる公爵です。一人の女性を想いひたすらアタックしていく。その結果は!それは劇場で見届けてほしい。ただそこはコメディ、一筋縄ではいかない結末が待っていますよ。今回、大先輩横内正さんのシェイクスピアシリーズに三回目の出演になります。過去二回、横内さんのお芝居を間近で見て感動し魂を揺さぶられ、そこから役者としての技術はもちろんのこと取り組む姿勢や作品への熱量など様々なことを学ばせていただきました。今回は、演出に専念されるというとなのでより多くの芝居の肝を直接教えていただけるかと思うと楽しみでなりません。国内外ともにネガティブなニュースが多い昨今ですが、一時それを忘れて『笑い溢れる甘い時間』を体験してみませんか?皆さんに笑顔を届けられるように、そして”恋“をしてみたくなるようにオーシーノー公爵を生きていきたいと思います。劇場で待っています。
松田岳/セバスチャン役
舞台一二夜でセバスチャンを演じます松田岳です。実は役者として初めてシェイクスピア作品に出演する事となりまして今まで出会えなかったご縁に嬉しさとついにこの時が来たんだと不安の気持ちの両方があります。台本を読んでは古典とは思えない文字の瑞々しさに震えています。これまで世界中で何度も上演された名作に自分がどこまで寄り添えるのか自分自身とても楽しみです。
髙﨑俊吾/ヴァイオラ役
ヴァイオラ役を演じさせていただきます、髙﨑俊吾です。今回演じるヴァイオラという役は、劇中で男装をし、シザーリオという小姓に扮するのですが、それがなかなか自分の中にない感覚で難しくもあります。女性役は何度か今までも舞台で演じてきましたが、今回は、自分が女性ということを周囲にバレないように男性として振る舞う、しかし時には可愛らしい面が出てしまったり周囲から男性と思われているからこそ距離が近くスキンシップをされてしまったり。そのような時にふと出てしまう素の部分だったりの塩梅を稽古で見つけているところです。また、シェイクスピアという作品は台本上で書かれているキャラクターに広い間口があるので、演じる役者によってどんな色も付けやすかったりするのが魅力的な作品だなとも思っています。これまで沢山の団体で上演されてきた十二夜という作品ですが、今回のカンパニーは長く舞台で活躍されてきた先輩方が沢山いらっしゃるので、キャラクターの深みがかなり感じられる作品になるんじゃないかなと思います。シェイクスピアの十二夜という作品を、丁寧に作り上げてきましたので、是非沢山の方に楽しんでいただきたいと思うのと同時に、原作の本にも興味を持っていただけるような、そんな作品になればと思います。宜しくお願い致します。
堀田怜央/オリヴィア役
オリヴィア役の堀田怜央です。今回初めて、シェイクスピア作品の世界に飛び込みます。嬉しさと素敵な歴史の重さを胸に、皆様からたくさんの刺激をいただきながら稽古に励んでおります。オーディションの時、実はオリヴィアの台詞を読ませていただいたんです。何故女性の役なのだろうと思ったのですが、その時は演技力を見るために女性の役をあえて振ってくださったのだと思ったんです。そして数日後、ありがたいことに合格の連絡が来まして、そこにはなんと「オリヴィア」と書かれているではありませんか..!!マネージャーからもおめでとう!の言葉をもらってとても嬉しかったのですが、まさかオーディションの際に読んだオリヴィアで決まるとは思ってもみなかったので、嬉しさと驚きのあまりしばらく落ち着きませんでした(笑)。今はやっと気持ちも落ち着き、オリヴィアとしっかり向き合って日々過ごしております。本番が始まるその日まで、
女性の身体の作りや高貴な方の立ち居振る舞いなど、研究して研究して、それをものにして臨みたいと思います。また、今回の「十二夜」は「喜劇」ですので皆さんのお顔にパッと笑みがこぼれるイメージも膨らませつつ。登場人物一人一人がとても魅力的で、言葉の表現の美しさや言葉の返しが巧みで、日常の会話がオシャレなんです。是非そこにも注目して観ていただけたら幸いです。最後に、長くなりましたが改めまして、舞台『十二夜 Twelfth Night』 を何卒よろしくお願いいたします。心よりお待ちしております!
一色采子/マライア役
再びシェイクスピアを演じられる。演劇を志した者にとって、「シェイクスピア」という言葉の響きは、特別な周波数を持っています。前回は、マクベス夫人 でした。今回は、全く真逆の人物像、「十二夜」のマライヤです。レディ・マクベスが妖しい月の光なら、マライヤは燦々と輝く太陽といったところでしょうか。彼女は賢く、しっかり者で、明るく、お茶目です。名優達が演じる「十二夜」をいくつか拝見していますが、その度に不思議に思うことは、なんでマライヤはこんなにもマルヴォーリオをこっぱ微塵にイジメるのだろう、という事です。今回もその答えはまだ見つかっていません。ですからワタクシは、策を講じてマルヴォーリオを貶める策士マライヤというより、この悪ふざけが楽しくて仕方なくて、誰よりもこの悪戯にハマって夢中になっている悪意のないマライヤ。マライヤがあんまり楽しそうなので、みているお客様もついついつられて楽しくなって口元が緩んでしまう、そんなマライヤを演じられたらと思っています。当初、男の方ばかりの座組と聞いて「うわぁお~」と思ったのですが、実際に稽古が始まってみますと、女一人という不自由も違和感もなく、これはやっぱり、ワタシのおじさん指数が高いからに他ならないと言えましょう。大きな男の方達の間に入って、こまねずみのようにコマコマと立ち回り物語りを展開させてゆく、陽気で溌剌とした悪戯天使。そんなマライヤをご覧いただけたらと思っています。シェークスピアは楽しいです。テンション上がります。いつかは、リア王 の道化がやりたいなぁぁぁ。。。
加納幸和(花組芝居)/マルヴォーリオ役
韻律が重要なシェイクスピアの原文を、日本語に移し替える苦労は、坪内逍遥以来、歴代の翻訳者が味わっていますが、それを台詞として音にする俳優も、それなりの苦労を要します。幸い、横内氏の上演台本は、キレイに整理されていて、長尺な台詞に、只々たじろぐというような場面はないようです。だとしても、やはりシェイクスピアですから、個人的には、歌えそうな所は充分聞かせ、ナチュラルに落とし込める部分と、上手く緩急を付けたいと奮闘しております。大学では自然主義演劇をかじり、一方、花組芝居で長年格闘して来た「古典」、それぞれから得た、色々な術のようなものを駆使出来たら、と。歌もありますから、身体の使い方も、様式的に作ったり、わざと脱力させたり、疲れますが楽しんで稽古させて頂いています。最近、どんな芝居でも、俳優としては、常に背水の陣を敷いてる感じがします。自分という楽器をいじくり回しているような…。もう大概使い尽くして限界が判ったからこそ、鳴らし方に拘るとでも言いましょうか。若い頃は、自分がどんな音色か判らなくて困り果てましたが、ようやく、少しずつですが、自分の頭と身体と向き合う事が、楽しくなりつつはあります。共演の皆さんイケメン揃いなんで、御覧になる方は嬉しいでしょうね。そんな中で、年齢的には上から数えた方が早い立場ですし、マルヴォーリオは、幾分悪役系のクセがある人物ですから、嫌われないようにしないと(苦笑)。
上杉陽一(演劇集団円)/サー・トービー役
私の所属する演劇集団円は様々なジャンルの芝居を上演しているが、翻訳家の安西徹雄先生がいらしたこともありシェイクスピア作品も数多く上演してきた。私自身、数えてみると外部出演含め十数本シェイクスピアを経験したが、諸先輩の演技は今でも心に残っている。中でも橋爪功の道化に仲谷昇のサート―ビー。三十年近く前に見た、仲谷昇のト―ビーは最高だった。酒好きでいつも酔っぱらってて、歌なんてデタラメで とぼけたイタズラ好きの嘘つきだけど何故か少し品も人情味もあり、本当に魅了された。数年前、円で再び十二夜をやることになった時 、私はト―ビーをキャスティングされた。その座組で自分が最年長、プレッシャーは半端ではなかった。自信のないまま幕をあけたが、暖かい客席の笑いの中、初日から楽まで客席に育てられ続けた奇跡のような芝居だった。そして今回、またト―ビー役である。何の縁で呼ばれたかわからないが嬉しかった。ところが一度やった役だから、なんて思ったら大間違い。大苦戦。自分の持っていたト―ビーのイメージと今回求められているものの違いに戸惑いの連続。翻訳も違う。だじゃれのような言葉遊びが多く、それを粒立てるよう言われる。フォルスタッフのような大声で押しの強いデブ?のようなイメージか。なんとか演出家の要求に答え自分にとって新しいト―ビーの魅力を見つけられればよいのだが。
綾田俊樹(東京乾電池)/サー・アンドルー役
シェークスピア作品は何度か出演しています。「ヘンリーⅣ世」「リチャードⅢ世」「夏の夜の夢」。しかし正直に言って、あまり得意な分野ではないと思います。随分前だが、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」という作品に参加した。「ハムレット」を裏から描くという芝居で、私は最後に登場して、ハムレットの亡骸をいだき、追悼のセリフを謳い上げる親友の役だった。演出の出口典雄さんから、「君のシーンだけは、美しいシェークスピア劇で行こう」と言われ椅子からコケ落ちそうになった思い出がある。この「十二夜」は喜劇。思い込み、人間違え、男装、女装、双子、横恋慕、多彩な要素を持ったロマンチックコメディーの最高峰と言われていますが、芯には愛とは何?があると思います。私の役は周りからバカにされ、遊ばれて、あしらわれ、金をむしり取られているおバカな、田舎の貴族。おいしい役だと思います。僕がやるより「蛭子能収」さんがやればピッタリじゃないかと。蛭子さんごめん。今回は殆ど初共演の役者さんばかり、演出の横内さんも初めて。新たな気持ちで臨みます。僕は今まで芝居では、アドリブを飛ばす、台詞を自分なりに言い換える、などだめな悪癖があり、自分なりに悔い、改めようと思っているのですが、「こら!その歳で今更何を!」と笑われますね。しかし新たな自分、新たな挑戦、という気持ちはしっかり、持って、この芝居に挑むつもりです。
千葉和臣(海援隊)/ザビエル役
この大都会東京で音楽をはじめてから、最初に感じたことは「この街の夕暮れは故郷よりも早い」でした。あれから50年という月日が過ぎて、今でも音楽と一緒に歩いている事が不思議です。そして2017年から私にとって未知の領域「シェイクスピアの舞台」のお話しを頂きました。昔、ある劇団の友人から舞台音楽の依頼を受けて参加した時、役者さん達と話していると、必ず「シェイクスピア」の話が出てきます。何故役者さん達はシェイクスピアの舞台を演りたがるのか…ずっと疑問でした。私の知っている物語は「ロミオとジュリエット」「真夏の夜の夢」ぐらいでしたから。横内さん演出・主演の舞台「リア王」が初舞台でしたが、ある日。気がつきました。多くのミュージシャンが「BEATLES」のカバー曲を演奏する様に、お芝居の役者さんはシェイクスピアの物語にとてつもない魅力を感じてるのだと。私も同じ様に「リア王」「マクベス」「十二夜」と稽古を重ねて行くと「深い深い魅力」を感じるようになりました。今回もまた新しい世界を見せて頂けるのが楽しみです。
山下禎啓(花組芝居)/フェステ役
WILLIAM SHAKESPEAREって……なんだ?かれこれ20数年前、劇団外での活動が増えてきたころ、ふと気づくと、なぜかシェイクスピアの芝居に出ていることが多いなぁと!!巷にはそんなにもシェイクスピアが氾濫しているのだろうか?大学から演劇を始めた私には、シェイクスピアって、もちろん名前は知っていたけど読んだことなくて、入試の面接で試験官の先生に「チョットねぇ」と言われたのを今でも覚えている。入学(できたんだ)してからも、シェイクスピアには一度も触れることなく卒業し「花組芝居」に入った身としては、劇団外でシェイクスピアに遭遇することの多さにビックリしている。まさか、たまたま俺だけそういうことなのか?そういえば、誰かが「シェイクスピアは歌舞伎になるよね」って言ってた。なるほど!「じゃ、花組芝居とあんまり変わんね~じゃん」と、変な納得のしかたをして、かれこれ10数年過ごしてきたら、またまたシ·ェ·イ·ク·ス·ピ·ア!!ん~これはもう運命か!
加藤頼(俳優座)/アントーニオ役
今回「十二夜」で双子の兄妹の兄セバスチャンの親友で船乗りのアントーニオ役を演じます、加藤頼です。TYプロモーションさん主催のシェイクスピアシリーズには「リア王」を初演した2016年の最初から参加させていただいております。「リア王」では王に忠誠を誓い生涯仕え続けるケント伯、「マクベス」ではマクベスを妻子の仇として討ち果たすマクダフと、どちらの作品も身に余る大役を務めさせていただきました。そして今回は初のコメディということで、私個人としても新たな挑戦となります。これまでの悲劇2作品は横内さんの舞台上の存在感だけでも重厚な仕上がりだったと感じていますが、今度のロマンチックコメディ「十二夜」はそれとは全く違うカラーの作品です。横内さんが出演されないのは正直なところ残念ですが、お客様にワクワクしながら笑って楽しんでいただける舞台にしたいですし、私もしっかり自分の役割が果たせるよう稽古に励もうと思います。私の役アントーニオは、セバスチャンとの偶然の出会いからほんの短い間で相手に惚れ込み、「この人のためならば何でもやろう」と言うような真っ直ぐな熱い心を持った人物だと思います。この無条件の好意と信頼感を観客の皆様に自然に受け取っていただけるように、くっきりと表現したいというのがまず最初の目標です。これまで何度も共演してきた諸先輩方との再会も嬉しいですし、初共演の方々からもたくさん刺激をいただきながら稽古が進んでいます。「リア王」「マクベス」をご覧になった方も、そうでない方も、シェイクスピア作品がお好きな方も、舞台を初めてご覧になる方も、どなたでも楽しく観ていただける作品になればと思っています。
宮本大誠/フェービアン役
2018年『リア王』、2021年『リア王&マクベス』に続き、今年は『十二夜』。横内正さん演出のもと、回を重ねるごとにシェイクスピア戯曲の楽しさと奥深さに魅入られ、同時に難しさを体感しています。稽古が始まり二週間、今が1番消耗する、産みの苦しみといった時期でしょうか。舞台はこの稽古の苦しみがあるから、楽しい。このような伝統的な作品は特にそう。苦しんだ分だけ、その壁を越えたとき、自分の血となり肉となるのがわかります。映画やテレビは瞬発力が必要とされます。短い時間でどれだけリアクションできるか、どれだけ引き出しを持っているか。シェイクスピア戯曲の稽古場は、じっくり時間を使い、持ってなかった引き出しを増やせる場だと、僕は思っています。古典の中に新しさが見つかるんですね。前回、前々回は胸が締めつけられる悲劇。今回は胸踊る喜劇。フェイビアンというお調子者を演じます。400年以上、上演し続けられる理由を今回もお客様とともに見出せたらと思っています。笑えるシェイクスピア。笑いがもたらす幸福な時間をどうぞお楽しみに。ご期待下さい!
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