映画『文豪ストレイドッグス BEAST』

【オフィシャルレポート】映画『文豪ストレイドッグス BEAST』初日舞台挨拶レポート到着!

『文豪ストレイドッグス』は原作・朝霧カフカ、作画・春河 35 により 2013 年 1 月号の「ヤングエース」で連載が開始され、現在シリーズ累計 850 万部(電子含む)を突破し小説版や 2016 年にはアニメ化、2017 年に第一作となる舞台が公演され、2018 年に劇場アニメーションも公開されたメディアミックスを幅広く展開する大ヒット作品です。
本シリーズは、ヨコハマを舞台に、中島敦、太宰治、芥川龍之介といった実在の文豪の名を懐くキャラクターが繰り広げる“異能”アクションバトル。メインキャラクターのひとり中島敦は、虎に変身する異能力“月下獣”の持ち主。芥川龍之介は凶悪なポートマフィアの構成員で外套から黒獣を生み出して攻撃ができる“羅生門”の使い手。他にも文豪たちの作品にちなんだ、数々の異能力が登場します。
シリーズ初の実写映画化となる本作では、「中島敦(鳥越裕貴)と、その宿敵である芥川龍之介(橋本祥平)。もし、ふたりの所属する組織が逆だったら……?」という“if”のストーリーが描かれ1月7日(金)に公開いたしました。

映画『文豪ストレイドッグス BEAST』

左から:植田圭輔・田淵累生・鳥越裕貴・橋本祥平・谷口賢志・坂本浩一監督

作品の舞台でもある横浜にて開催された初日舞台挨拶は、客席からのわれんばかりの拍手と共に始まりました。
まず最初に登壇者一人ずつのご挨拶。主人公・芥川龍之介を演じた橋本祥平さんは「いよいよこの作品を皆さんにお届けする日がきました。どういう感想があるのかな?とドキドキしていますが、嬉しいです。」と初日を迎えられた喜びを伝えました。芥川の宿敵となる中島敦を演じた鳥越裕貴さんは「今年は寅年です。白虎の目を借りてきました!!」と自身の洋服にあしらわれている大きな目の形をしたブローチを客席に向けてかざしました。

本作は、舞台「文豪ストレイドッグス」と同じキャストで映画化されたこともあり、舞台と映画での違いを質問されると、まずは鳥越さんが「舞台で4年やってきましたが、植ちゃん(植田圭輔さん)と同じシーンが全くなかったので!それが今回の映画で初めて共演できまして、いい緊張感の中、新鮮さがありました。中島敦としても鳥越裕貴としても楽しめたシーンでした!」と劇中での初共演を明かした。
橋本さんは「劇場の外で衣裳を着た状態で皆と会うのは初めてでしたが、「文ステ」ファミリーの雰囲気は変わらなくていつも通りに演じることができました!」と舞台と変わらず和気あいあいとした雰囲気の中撮影できた事を話しました。織田作之助役の谷口賢志さんは「(坂本)監督が 2.5 次元の舞台をいかに実写にするかを考え抜いて、髪形や衣装も工夫してくれたので、その気合いと良い意味での緊張感と、僕たちが今まで舞台で紡いできた4年間の自信が噛み合って、非常にいい雰囲気の撮影現場だったなって思います。坂本監督が入ってくれていかに俺たちをかっこよく撮ってくれるかってのが……」とここまでで話を区切ると、坂本浩一監督に向けて「撮るのが多い!(笑)アクションシーンが多い!!何回やらせるんだよ!痛いし辛いよな!(笑)“もう 1回”ってすぐ言うし!!」と冗談めかしながら物申すと、坂本監督は笑顔で「はい、もう1回!もっと当てて!(笑)ってね」と、現場での様子を再現し会場を沸かせました。
太宰治役の田淵累生さんは谷口さんとの「bar ルパン」でのシーンを振り返り「ルパンに入って、そこに賢志さんがいて、それだけで嬉しくて仕方がなかったです」と話し、それに対して谷口さんは実在する「bar ルパン」の店内にモデルとなった太宰治が実際に座ってお酒を飲んでいた椅子が当時の写真と共に残っていることを明かし「撮影前に累生がその椅子に座って、自分に取り入れようとしている姿を見て、これは一緒にいい芝居ができるだろうと思った。」と撮影秘話を明かしました。
中原中也役の植田圭輔さんは「これまでの文ステでは賢志さんとは共演していないので、「BEAST」の世界ならではだなと思いました。」と本作ならではの共演だったことを振り返る一方で、「累生がとあるセリフを 3回くらい同じ部分でミスってたよね! (笑)」と暴露し会場は温かい笑いに包まれました。
坂本監督も撮影時を振り返ると舞台から続くチームの中に入ることに対して「新参者だったので、はじめは少し緊張したけれど、濃厚な芝居やアクションシーンをこなしていく中で(キャストたちとの)距離感も近くなっていって楽しくできました。」と撮影は終始和やかに進んだとコメント。

2022 年はこの映画「文豪ストレイドッグス BEAST」からは始まり、「文ステ」の最新作「STORM BRINGER」も予定されている。それぞれ今年の目標を質問すると橋本さんは「“文豪イヤー”にしたい!さらに新しい何かに挑める1年にできたら」とさらなる「文スト」の広がりに期待を寄せました。鳥越さんも「何かを期待しています!」と坂本監督の方を意味深に見つめながら、映画作品としての今後の広がりに期待を寄せるコメントを残しました。谷口さんは「アンチエイジング。若くなりたい。小説を生きたい!!」と入場者特典で配布されている小説に触れてコメント。田淵さんは鳥越さんに耳打ちされながらも、舞台挨拶中にバラされた遅刻のエピソードをネタにして「遅刻しないように頑張ります!」と戸惑いながら宣言すると先輩である鳥越さんから「役者だろ!声を張れ!!」と喝が飛び劇場を沸かせました。植田さんは「2021 年は舞台の「文ステ」も2本あって中原中也と共に過ごす時間が長い年だったので、今年はさらに役を愛せる1年にしたい!」と自身が演じているキャラクターへの愛を語りました。
そして坂本監督は「アニメ新シーズンの発表、舞台の新作とそれぞれ展開が続いているので……」と前置きして「夢として、実写映画も定期的にできるようになれたらいいな」と締めくくり、会場に大きな拍手が起こりました。

最後に一言ずつ会場にいる観客やこれから作品を観る人々に向けて、初日を迎えられた喜びや感謝の気持ちを改めて伝え、橋本さんは「映画の初日を迎えいよいよ、という気持ちでいっぱいです。みなさまの目の前に作品をお届けすることができたことも(作品の舞台となる)ヨコハマで舞台挨拶をできたことも、とても嬉しく思います。もっともっとこの先、いろんな展開をしてほしいなと思うし、みなさまの応援の声が繋がっていくと思うので、ぜひこの映画を見た感想は「#映画文スト」でお願いします!みなさまのそのお声が未来に繋がるかもしれません!今日はありがとうございました。」とこれからも映画作品が続くよう気持ちを込めたコメントを残し会場の温かい拍手に包まれ、舞台挨拶は幕を下ろしました。

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