【レポート】演劇の毛利さん-The Entertainment Theater Vol.1「天使は桜に舞い降りて」本日開幕!
2022年1月6日(木)東京・サンシャイン劇場にて、演劇の毛利さん-The Entertainment Theater Vol.1「天使は桜に舞い降りて」が開幕!
毛利亘宏さん(少年社中)が立ち上げた新たな演劇ユニット “演劇の毛利さん–The Entertainment Theater”は、2021年1月に“Vol.0”公演と題して、サンテグジュペリの「星の王子さま」、「夜間飛行」をミックスし、それぞれの登場人物が入り乱れるファンタジー作品、音楽劇「星の飛行士」を上演。また、コロナ禍における演劇の新たな試みとして、その音楽劇と同時に、原案の「星の王子さま」「夜間飛行」の2作をアレンジした朗読劇を展開し、3本の異なる作品が会期中に上演される実験的な公演としても話題になりました。
そしてこの度、“Vol.1”公演として「天使は桜に舞い降りて」の上演がスタート。
本作は、『桜』の物語から生まれる『再生』をテーマにした作品。人間が死に絶えようとするディストピアにふたりの天使が舞い降りる。「人間に『再生』の価値があるか確かめよ」と”かみさま”に命じられた天使たちは、桜の精と出会う。桜の精は桜にまつわる「物語」を通じて、天使に人間の本当の姿を見せる。桜の木の下に眠っているのは、希望か絶望か。儚く、そして、切ない、繰り返される『絶望』と『再生』の物語が描かれます。
また、同公演期間内・同会場にて、リーディングシアター「桜の森の満開の下」も上演されます。
本作を観劇してからリーディングシアターを観ると、さらに作品世界を知ることができる一方、リーディングシアターを観て頂いた方が「天使は桜に舞い降りて」を観るとよりその作品世界を深く知れるようになっています。
本稿では囲み取材で登壇した、天使・ラウム役:荒木宏文さん、天使・クロセル役:夢咲ねねさん、桜の精役:安西慎太郎さん、そして脚本・演出:毛利亘宏さん、他出演者による、開幕に向けた意気込みコメントと併せてゲネプロの様子をお届けします。
キャストコメント
天使・ラウム 役:荒木宏文
油断できない状態になりつつある中で、初日を迎えられたので、今度は千秋楽を無事に迎えられるように最後まで気を抜かずに演じたいです。新年から景気のいい作品になるように精進してまいります。
本作は毛利さんの脚本・演出という“毛利さんの世界観”を全面に出した作品で、毛利さんの価値観、世界観の中でプレイすることを面白く感じました。毛利さんの脳内を見てもらえるんじゃないかと思います。
天使・クロセル 役:夢咲ねね
2022 年の幕開けから舞台に立つことができて幸せです。サンシャイン劇場には初めて立たせていただくので、それも光栄で嬉しく思います。
この作品にはひとつ大きなテーマがあって、そこに向かいどう判断していくのかを、私の役は、作品を通して悩んで答えを出そうとします。きっとお客様の代表みたいな役なのかなと、稽古を経て思うようになりました。
オムニバスで4つのお話が出てきます。この一つひとつを全編観たいと思うくらい、皆さん熱演されていますし、命を吹き込んでいると思うので、そこも楽しんでいただけたら嬉しいです。
桜の精 役:安西慎太郎
この作品は、“熱くなる”というよりも、ホワッと“温かくなる”作品かなと思っています。だから価値観が劇的に変化するというよりは、なにか変化する前のきっかけのようなものを与えられる作品なんじゃないかな。僕が演じる“桜の精”がひとつの象徴になっていますが、なんの象徴なのかを観た後に考えていただけたらと思っています。
これからも<演劇の毛利さん>というコンテンツが続くように、しっかりやっていきたいです。
脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)
<演劇の毛利さん>と、自分の名前を冠する以上、自分がとことん演劇を楽しんでつくれるユニットにしたい。だから、俳優と楽しんで、スタッフも巻き込んで、お客さんも巻き込んで、ひとつのお祭が毎回できていけたらいいなと思って、楽しんで稽古してきました。
今作は、“桜”という日本の象徴ともいえる花を題材に、今を描き出したいなと思っています。きっと天使が力強く私たちの背中を押してくれるお芝居になっていますので、ご期待ください。
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