【コラム】連載第177回 高浩美のアニメ・マンガ×ステージ評
舞台「ホイッスル!~BREAK THROUGHT-壁を突き破れ~」は画期的な作品であった。サッカーをどう表現するのか、ここが最大の関心事、なんと“エアサッカー”、ボールが出てこないのである。数ある“部活”もの、代表的なものではミュージカル「テニスの王子様」照明の光でボールを“見せて”いるが、それに匹敵する表現かもしれない。映像で、音で、照明で、俳優の動きで、しかもひとつの表現方法にこだわらずに見せる。サッカーのフォーメーションも見事で、本当の試合のような臨場感と迫力、そこに俳優たちの本当の部活のような熱さが加わる。部活といえば、夏はこれ、『ダイヤのA』の舞台版も早くも3回目、タイトルは「ダイヤのA The LIVE Ⅲ」、甲子園の時期の公演、こちらは“立体野球”舞台上段にピッチャー、下段にキャッチャーと審判とバッター、映画のクローズアップ的な効果もあって、これも画期的な発明だ。
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