【レポート】主演･演出：植田圭輔舞台「RE:BIRTH」本日開幕！意気込みコメント＆ゲネプロの様子をお届け！

2025.10.02

2025年10月2日(木)東京・飛行船シアターにて、舞台「RE:BIRTH」が開幕。

舞台「RE:BIRTH」は、演出家・吉谷晃太朗が、苦楽を共にしてきた信頼を置く俳優たちの見てみたい一面を引き出すため当て書きをしたアクションエンターテイメント演劇企画「RE:VOLVER」シリーズの新作。
本作では、吉谷が脚本を書き下ろし、吉谷が信頼する俳優植田圭輔に演出を託し、植田が主演・演出を務めます。

本作では、海難事故により、記憶も生きる目的も忘れてしまった植田演じる聖木(スズキ)が流れ着いた島国“俾乃元(ヒノモト)“を舞台に、稲垣成弥演じる忠義の為に戦う武将・宇柄杉(ウエスギ)と戦いの渦中に呑まれてゆく様を描きます。
また、宇柄杉のライバルで長年の戦いを繰り広げる武将・岳咤(タケダ)を横田龍儀。『霞宮(カミヤ)』で無残な死を遂げた父・倭潮 (ワシオ)を蔑む帝國軍人・和潮 (ワシオ)を高本学、宇柄杉を深く信奉する軍師・尚獲(ナオエ)を田淵累生、岳咤の参謀であり天才的な軍略家・邪馬基 (ヤマモト)を灰塚宗史、今川の隠密として暗躍する少年・不二囃子 (フジバヤシ)を桜井一。そして、あらゆる手段を駆使しこの国の支配を目論む武将・今川(イマガワ)を玉城裕規が務めます。

本稿では、公演に先駆けて行われた囲み会見での、登壇キャストらによる意気込みコメントと、ゲネプロ舞台写真をお届けします。

左から：高本学、稲垣成弥、植田圭輔、横田龍儀、玉城裕規

今作の見どころ

演出＆聖木役／植田圭輔：7年ぶりに聖木を演じます。全く違う世界観の物語ではありますが、記憶をなくしたところから始まり、島に居る人間たちに出会って、そこから自分が大事にしていたものをどんな形で思い出していくのか、追体験していくような役どころです。見どころは、口が悪く、圧倒的に小さく、圧倒的に小回りのきいた役なので、そんな我武者羅な姿を見ていただけたらと思います。

宇柄杉役／稲垣成弥：植ちゃん(植田)とは反対で、圧倒的に豪快で、圧倒的に大きい役です。見どころは全体のストーリーの流れと、宇柄杉の生き様を見ていただけたら嬉しいです。

岳咜役／横田龍儀：史実に基づいた話もありつつ、オリジナルの部分もあるので、そういったところの面白さがあります。なによりも、今回は植田さんが演出をしているのも見どころです。舞台セットの使い方も綺麗に見えるようにしていたり、映像もたくさん使われているので、お客様も一緒にアトラクションを味わっているような感覚になる作品になっています。

和潮役／高本学：役どころとしては唯一の帝國側の人間ということで、父親の影も背負いながら演じていきたいです。殺陣がすごく格好いいシーンがたくさんありますので、キャラクターとしての生き様も含め、全力でやらせていただきます。

今川役／玉城裕規：2役やらせていただくのですが、どちらも違和感があるような役なので、その違和感という部分を楽しんでいただきたいです。植ちゃんが演出をやっていて、今まで培ってきた経験をこの飛行船シアターという劇場に活かして表現しています。役者自身が精一杯生きている姿を、ぜひ目に焼き付けていただけたらと思います。

ご自身以外のキャストの見どころや好きなシーン

植田：吉谷晃太朗さんに脚本を書いていただいて、それぞれの役者のより深い部分や、こんな一面を見てみたいというものが根底にある企画なので、語り尽くせないくらい、みんなが魅力的です。どの作品でも、みんなが主役であるべきという風にいつもおっしゃっていて。今回の作品もまさしくそうだなと感じていて、役者のみんなが役を背負って、役と作品を想いながら稽古をしていたので、深みの増した作品になっていると思います。自分が演出をさせていただいた今作は、役者の呼吸や生き様、全部が見どころだと胸を張って言える作品に仕上がりました。

稲垣：僕自身、好きで毎回ニコニコしちゃうところは、(田淵)累生が演じる尚獲のシーンです。殺陣や日常まで、すごく愛おしいシーンになっているので、ぜひ注目していただきたいです。

横田：(灰塚)宗史が演じている岳咤軍の邪馬基がすごく魅力的です。僕よりも年下で、お芝居に熱心で、稽古場を重ねる度にどんどん変化していたので、本番中もブラッシュアップされていくんじゃないかなと思っています。メインキャストだけじゃなく、アンサンブルのメンバーも魅力的なので、ぜひ見ていただきたいです。

高本：人間として素晴らしいなと思ったのは、植田圭輔さんです。演出をしながら出演もしていて、文句一つ言わずにみんなに気を遣いながら稽古を進めて、初日をこうして無事に迎えられた。それは本当に圭輔さんがみんなのことを考えて作ってくれたからだと思いますし、演劇として面白いものを追求している姿勢を常に勉強させていただきました。そんな人間性が舞台に出ていると感じています。素晴らしい人と一緒に舞台に立てることを嬉しく思いますし、その全てが見どころです。

玉城：全てが見どころで、たくさん好きなシーンはありますが、キャラクターたちの絆や、この作品を通して変わっていく関係性を見ていただきたいです。

お客様へのメッセージ

玉城：いよいよ初日ということで、これまでやってきたことを信じて、これからいろんな新しい発見を拾いながら、植ちゃんが目指す先へカンパニー一同、全力で駆け抜けたいです。

高本：今まで作り上げてきたものを信じて、お客さんに良かったなと思ってもらえるような作品になるよう、全力で全員で演じさせていただきます。楽しみにしていてください。

横田：植さんとこうしてやらせていただけるということで、すごく緊張しています。植さんに少しでも成長したところを見せられるように頑張りたいですし、お客様に普段とは違う横田をお見せしたいと思います。全力で頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

稲垣：今日までやれることは全部自分なりにやってきたので、あとはもう出すだけです。今日の段階で、確実に自分の中で「これです！」というものを自信を持ってお届けできます。この作品は本当に楽しく、熱量のある舞台になっていますので、どんな方が観に来ても楽しいと言っていただけると思います。僕らは全力で舞台の上で生きるので、ぜひ応援のほどよろしくお願いします。

植田：胸を張って自分の人生をかけた作品になったと言えるものを、全力を注いで作り上げたつもりです。いろんな役者の方に出ていただいて、みんなもれなく一番格好良く作り上げることができたと思います。格好良いというのは、生き様、お芝居、エンタメに生きる人間として、役者自身のあり方みたいなもので。作品の中で、美しさ、格好良さ、儚さを存分に体現していただきました。この作品の舵を取った人間としては「かかってこいよ！」という気持ちで作りましたので、客席と舞台上で熱い喧嘩ができればいいなと思います。それぞれの役者を応援いただいている皆様に感謝を込めて、ぶん殴れるような作品になりましたので、ぜひ劇場で見届けてください。