歌劇 BLACK JACK
「モノクロ・クロニクル」
ブラック・ジャックが現在にも語り継がれる要因のひとつとして、
各エピソードの中に収められる「極限状況」の魅力がある。
ブラック・ジャック=間 黒男をはじめとする登場人物達は、毎回究極の選択を強いられる事になる。
白と黒の間に立たされる彼等は、毎回無理にでも選択を迫られている。
だが実はこれは、日常のどの場面にも言える事でもある。
そして現在、国家や政治、宗教など世界を巡る様々な状況でも一番難しいのは、「選択」という行為だ。
その何処にも正義が存在し、無数の主張が存在する。
白/黒
YES/NO
賛成/反対
ALL/NOTHING
離脱/残留
私達は日々の様々な選択を、
限られた時の中で取捨し続け、
結果現在の世界が在る。
今回のブラック・ジャックは、フィクションで終わらせるつもりはない。
現在に在る、選択のひとつとして観客に問いたい。
現代に蘇らせる為の大手術を、ひとつ施してみようと思う。
長谷川寧
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