歌劇 BLACK JACK
【歌劇ブラック・ジャック】
昨年2015年8月30日(日)にアクトシティ浜松大ホール(2,336名収容)満席で世界初演を果たした「歌劇ブラック・ジャック」から1年。好評を博し、再び9月に浜松、来年2月には初の引っ越し公演というべき米子公演が開催されます。今回の2016版の演奏は、宮川彬良音楽監督自身が全章の伴奏を一人で担当、前回の振付・ステージングを担当した長谷川寧氏が全体の構成、演出、振付を担当し、同じく前回演出担当をした田尾下哲氏が監修を務める他、新たなスタッフ陣として長谷川寧氏構成・演出・振付「死刑執行中脱獄進行中」(原作:荒木飛呂彦主演・共同振付:森山未來)でもスタッフを担当した衣裳の山本亜須香氏(ファッションブランド「FUGAHUM」デザイナー)、美術の杉山至氏(オペラ「海、静かな海」(作曲:細川俊夫台本・演出:平田オリザ)美術)他、豪華制作スタッフ陣で再構築されます。
「歌劇ブラック・ジャック」は企画構想から5年の年月を費やし、第7回浜松市民オペラとして開催いたしました。
本公演は3章ものになっており、それぞれが読み切るスタイルで完結され、全章にわたり「時」と「命」を語りかけるテーマが深い感動を与えます。エンタテインメントを熟知した宮川音楽は明快な響きと心に残るメロディーラインが特徴で、日本語のオペラの言葉も聴き取りやすく表現されています。ミュージカル的な表現の場面からクラシックの世界まで多種多様の世界観その全てが音楽で進行している、まさしく宮川氏が命を削って創作した作品です。また、響敏也が手掛ける脚本は手塚作品の特徴でもあるコミカルな演出を効果的に使っており、3時間あまりの公演は密度の高く、深い感動を呼ぶ作品となっています。フィナーレを飾る「コップ一杯の水」では壮大な楽曲に観客を興奮と感動の最高地点に誘います。
前回の演出では田尾下氏による印象的な場面演出、そしてその振付・ステージングとして前衛的なアプローチで作品をサポートしていた長谷川寧氏が、今回の2016年度の公演では演出をはじめ全般を構成担当し、全く新しい作品として蘇ります。オペラの枠を超越した新演出が今回の最大の目玉といえます。宮川音楽と長谷川演出、そして日本のオペラ界を牽引するキャスト陣の活躍に乞うご期待ください。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。