【レポート】舞台「憂国のモリアーティ」開幕!
【Introduction】
時は19世紀末、大英帝国最盛期
パクス・ブリタニカのロンドン――。
古くから根付く完全階級制度により、上流階級の人間達に支配されている「大英帝国」。
生まれ落ちた時から一生涯の身分が決まるこの社会制度は、必然的に人間同士の差別を生んだ。
そんな中、階級制度による悪を取り除き、理想の国を作ろうとする青年がいた。
これはジェームズ・モリアーティ、
或いはシャーロック・ホームズの敵(かたき)の話――。
大英帝国最盛期の世界観を表現するような、豪華絢爛で煌びやかな音楽と共に始まる物語。
第1幕ではジェームズ・モリアーティによる、犯罪で悪を排除する3つの事件が描かれる。
主演・荒牧慶彦が演じるウィリアム・ジェームズ・モリアーティを中心に、階級制度に縛られない理想の世界を作るため、目的ではなく、あくまでも方法として完全犯罪が行われてゆく。
また、ウィリアムの普段の温厚な笑みとは違う、相手を追い詰めた時に見せる一瞬の表情にも注目していただきたい。
第2幕ではシャーロック・ホームズ(演:北村 諒)とジョン・H・ワトソン(演:松井勇歩)らも登場。この2人のやりとりは思わず笑ってしまう所もあり、シリアスな場面でもしっかりと息の合った良いコンビとなっている。
他にも彼らの周りには、とやかく言いつつも面倒見のいい大家のミス・ハドソン(演:野本ほたる)、そしてホームズとワトソンだけではなくミス・ハドソンまでもを翻弄するアイリーン・アドラー(演:立道梨緒奈)といった、個性が強めな面々が揃っている。
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