山崎裕太 35TH anniversary ヒトリシバイ【赤ずきんちゃんのオオカミ】発売開始!
山崎裕太 35TH anniversary
ヒトリシバイ【赤ずきんちゃんのオオカミ】発売開始!
芸能生活35周年記念インタビュー
山崎裕太の芸能生活35周年を記念した、一人芝居【赤ずきんちゃんのオオカミ】が上演されることが発表された。
35周年という節目に伴い、 デビューのきっかけや子役時代の話、 【山崎裕太 35TH anniversary ヒトリシバイ】にかける想い、 今後の夢などを取材した。
ーーデビューのきっかけは?
3歳の時、銀座で迷子になったことがありまして。その時に助けてくれたのが当時の芸能事務所の社長で、スカウトされました。
ーー7歳から「あっぱれさんま大先生」で活躍されてましたね?
どこに行っても顔バレするし、当時は嫌な思い出しかなかったです(笑)中学生の時に、コンビニ行ったり、友達と出かけたりといった、普通のことができないのが嫌で、正直芸能界を辞めるという選択肢もありました。でも僕は特別、足が速いとか誰よりもスポーツができるわけでもないし、頭が良いわけでもない。他に何ができるんだろうって考えたときに、芸能界しかないんだなと気付いたんです。
ーー子役時代からお仕事をしていて学んだことは?
特に(明石家)さんまさんからは色々なことを叩き込まれたので、子供のころから、人をよく観察したり、コミュニケーションを取ったり、その場の空気を変えたりすることは、身についたと思います。当時は、うるさいな~と思っていましたが、今だからこそ大切だったことが分かりますね。
ただ、そのうち経験を積んでいくにつれて、「何で僕の方が出来てるのにアイツより出番が少ないんだ?!」とか、色々と思うことが増えてきたりして。生意気ですよね(笑)
そんな自分に気付いてから、人と比べることを辞めるようになりました。他人が持っている【良いモノ】を見つける癖をつけていくようになって、「自分は自分だ」と思うようになり、そこからは気持ちが楽になりましたね。
ーー今回の一人芝居はまさに「自分」の中の世界だと思いますが、なぜこのタイミングで?
30代に入った辺りから、一人芝居は、いつか挑戦してみたいと思うようになったんです。演出をやってみたらと言われた時期もありました。ただ当時は、今の自分にはまだ早いなと思っていて。数年前から心の準備をしだして、今ならこれまでの経験を活かして、必ず成し遂げたいと感じていた一人芝居を今回の35周年というタイミングで、できるんじゃないかと思ったんです。もちろん、僕一人の力では何もできないですし、周囲のスタッフに支えられているおかげで、このタイミングで、念願叶ったという感じです。
ーー「一人芝居」という舞台で、演じる側としてのポイントは?
僕が創りあげたいと想像している一人芝居は、エンターテインメントの集大成が詰まっている気がしていて。音楽と芝居の関係性や、コントと俳優業の関係性、色んな要素がごちゃ混ぜになっているものを魅せられると思っているんです。経験のない未知の領域なので、稽古を重ねながら壁にぶち当たるとは思いますが、自分の身体一つでどこまでの表現ができて、どこまでお客様に喜んでもらえるか、チャレンジですね。関係者やファンの方々にはもちろんですが、僕のことを全く知らないフラットなお客様に軽い気持ちで観ていただき「何かこの芝居、 面白かったなー」と言いながら帰っていただけるような作品を創れたらいいなと思っています。
ーー『赤ずきんちゃんのオオカミ』という演目について教えて下さい!
演出家の春陽漁介さんやスタッフと、どんな作品にしていこうかと打ち合わせをしている中で、まず童話からヒントを得ようというアイディアが出てきたんです。『桃太郎のキジ』とか面白そうだな、みたいな感じで(笑)そんな中、僕が『赤ずきんちゃんの“オオカミ“』を演じるということが、全スタッフの間で想像ができたんですね。決まってからは僕の中でも「こんな風にやったら面白いんじゃないかな」という想像がポンポン出てきて、これはいけるな、と。
それと僕、子供の時からこの業界で仕事をしていて、小学校の行事にある学芸会やお遊戯会にちゃんと出た記憶がないんです。唯一覚えているのは、何人かいる内の一人で、“ねずみA”みたいな役だったかな。何の作品かも覚えていません。だからその時の青春を取り戻すのも一つのテーマかな(笑)この歳で、童話や子供が見る絵本のような題材を選んでやってみたら、いろんな化学反応が起こるんじゃないかなって信じています。
ーー山崎裕太にとってお芝居とは?
まだ掴めていないですね。若い頃、自分は芝居ができる!とあぐらをかいていた時期もありましたが…今は日々、芝居の深さを痛感しているところです。何をお客さんや監督、演出家、プロデューサーが求めているか把握して、そこを上手いこと中心にもっていけるように演じていくという作業はとても難しいですし、常に意識していることでもあります。十人十色・賛否両論、観客の感想が分かれるのが芝居ですしね。一生勉強です。
ーー最後に、 今後の夢をお聞かせください!
今この世に存在しないものを、エンターテインメントの世界の中で目指していきたいと思っています。非常に抽象的で難しいですが…。例えば、アーティストの方が俳優業もこなしていたりすると、すごくカッコよくみえるんですよね。自分の表現の仕方を分かっているというか。音楽もやって、舞台もドラマも映画も、バラエティにも出られる方って、中々いないですよね。僕はアーティストではないのでそことは少し違いますが、欲張るということではなく、そういうことを自然とできる人になれたらいいなと思うんです。もちろん、どこかで偏りが出るとは思いますが、今やれているものを常にベースとして持って、最終的にあらゆるエンターテインメントのジャンルのグラフのど真ん中にいられたらいいなという思いがあります。自己満足の世界で終わることなく、更に色々なことを経験して、人間力を養っていきたいですね。今回の一人芝居もそうですが、自分のパフォーマンスを通して「エンターテインメントって楽しいんだな」と世の中の方々に感じていただける、そんな存在になれたらいいなと思います。
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