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ペルソナ4

【レポート】舞台『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』

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ストーリーは、足立透の思惑、企み、そして皆月翔を中心に進行する。この二人の心の奥底は孤独で寂しく、そんな性根が垣間見えた瞬間はどこか哀しい。特に足立はシリーズをよく知っているファンならわかるが、足立と鳴上の生い立ちは似ており、鳴上は仲間との絆を育んだが、足立は他者との関わり合いを拒んでしまった。”光”と”影”のような立ち位置とも言えよう。そして皆月は彼自身の中に真逆なものを内包させ、それが彼を悩ませる。その心理的な状況は一種、哲学的でもある。

ラストは鳴上悠を中心に”あの仲間”がまとまっていき、一致団結して戦う場面は率直に熱い。単独では力及ばないが、心をひとつにして立ち向かっていく様は迫力の映像と共に観客に迫る。友情、絆、そこから”奇跡”が生まれる。台詞もほとばしるものがあり、片時も目を離せない。舞台は八百屋になっており、黄色と黒の”ペルソナ4”カラーでスタイリッシュなのは前回公演と同じ。間口は狭いが高さのあるGロッソ、空間をめいっぱい利用した映像演出、ヘリが降りてくるシーン等は臨場感があり、一層リアルに迫ってくる。3D演出もここまでくると舞台の演出として馴染んでくるだろう。末永くシリーズ化して欲しい作品である。

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