【レポート】斬劇『戦国BASARA4 皇』本能寺の変
今回の構成・演出はヨリコ・ジュン、映像演出に長けているが、それに頼ることなく、メリハリの効いた使い方で”ゲーム感”を出すが、アナログ的なところもあり、全体として観やすくなっている。また、アンサンブルはアクロバット的な動きがさらに多くなり、また、殺される時の表情がなんとも言えない”迫力”で、”斬劇”の”斬”を際立たせる。一幕では、この圧倒的な悪の織田信長におなじみのキャラクターが向かっていくが、苦戦する中でお互いへの信頼や友情、想いを育んでいく。そして伊達政宗と真田幸村は「第六天魔王、あんたを討つ!」と叫ぶ。
それぞれの正義、忠義、互いを思いやる気持ちがぶつかり合う。時には刀を交えることもある。戦国時代自体が皆、生き抜くことに懸命、原作がゲームなので史実とは全く異なるが、それでも納得出来てしまうのは「戦国BASARA」の魅力なのだろう。どこまでもかっこいい伊達政宗、愚直に熱い真田幸村、どこまでも主君に忠実な片倉小十郎、軽やかな猿飛佐助、漢で男前な前田慶次等、皆、文句なくかっこいい。そしてラストは怒濤の展開、一瞬も目が離せない2幕ものとなっている。
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