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新・幕末純情伝

【3.0レポート】『新・幕末純情伝』

『新・幕末純情伝』

今年はつかこうへいの7回忌に当たる年、名作『幕末純情伝』を”新”と銘打って上演する。主演は松井玲奈、注目の坂本龍馬役には『ダンガンロンパ THE STAGE』の演出等、マルチな活動で知られるNON STYLEの石田明が挑む。また、土方歳三には舞台『曇天に笑う』等、舞台を中心に活躍する細貝圭が大役に挑戦する。

物語は徳川の泰平の世が、今まさに崩壊せんとしている文久3 年。
京都への道を急ぐ一群の男達、それは近藤勇率いる、新撰組。その隊士の中に「女」がいた。名は沖田総司、小さい頃から男として育てられ、ただひたすら剣の修行を強いられてきた。勤皇、佐幕が入り乱れる動乱の京の街で、総司は愛する土方歳三のために勤皇の志士たちを斬り続ける。そんな総司の前に、一人の男が現れた。日本に新しい時代をもたらす男、坂本龍馬であった。総司と土方、そして竜馬の胸を焦がす、熱い恋の行方は……そして、勝海舟、桂小五郎・・・ 幕末の若き志士たちが夢見た、新しい時代の夜明けは……というのがだいたいのストーリーである。

つかこうへいの芝居には舞台セットがない。もちろん、今回もセットらしいものはなく、中央に階段があるくらいだ。不安定な時代を象徴するかのような音楽、中央には刀、これは沖田総司の菊一文字宗春だ。土方ら、おなじみのキャラクターが登場、そして激しい雷鳴と共に沖田総司が中央から登場する。刀を抜き、早速の派手な殺陣、相当な練習を積んだようで、動きもキマっている。

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