ノートルダムの鐘

劇団四季 新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』

ディズニーと四季のパートナーシップ 『ノートルダムの鐘』で新たなステージへ。

ノートルダムの鐘

The Paper Mill Playhouse Company
Photo by Jerry Dalia
©Disney

世界の演劇エンターテインメントの雄ディズニー・シアトリカル・プロダクションズと四季とのパートナーシップは、同社が初めて製作したミュージカル『美女と野獣』より始まります。

『美女と野獣』は、大成功を収めた同名アニメーション映画を華やかに舞台化したもので、1994年にブロードウェイ開幕。同社初のライブエンターテインメントは、世界中の注目を集めました。そして、その彼らが日本の提携先として選んだのが四季でした。長年、海外作品に取り組んできた経験と高い創作力に加え、日本全国に広いネットワークを持つことも理由の一つでしょう。公演は翌1995年、そのスケールに相応しく東京・大阪と二つのプロダクションを同時に開幕させる東西同時ロングラン形式で開始。日本興行界初の挑戦は大きな成果を挙げます。

1998年には、提携第2弾として『ライオンキング』を手掛けました。アジアのパフォーミングアーツから創造された舞台は、ディズニー演劇の新たな力を示し、トニー賞6部門を独占。この作品でも、四季は東西同時上演に挑戦。東京は四季劇場[春]開場作品として開幕し、現在まで途切れることなく上演が続けられています。大阪から始まる拠点都市公演も各地で従来記録を更新し、通算公演回数は日本演劇史上最多の10,000回を超えます。

そして第3弾『アイーダ』(2003年)は史上初、関西・大阪で初演。新作発信を首都圏外で展開させる試みは、東京に限らず、日本にロングラン初演が可能な文化的地盤があると証明しました。また2013年には第4弾『リトルマーメイド』を初演。オランダで発表されたヨーロッパ版(2012年)をベースに、ディズニーと四季の創作チームが各分野を増強し、大きな話題となりました。さらに2015年5月には第5弾『アラジン』をブロードウェイ初演(2014年)から間を空けず上演。徹底的なエンターテインメント性に貫かれた舞台が、観客を高揚させています。

5作の総動員数は1,800万人以上、日本人の7人に1人が観た計算です。まさにディズニーと四季は、成功を収め続けるパートナーシップといえるでしょう。しかし両社の関係は、従来のファンタジックな作品群と一線を画すこの『ノートルダムの鐘』によって、さらなるステージへと上ります。登場人物たちの宿命をドラマティックかつシリアスに描き出した嘘偽りのない人間ドラマは、これまでにない新しい大人の観客を生み出すことでしょう。

劇団四季とディズニーの提携作品 国内上演記録 ※2016年6月7日終了時点(数字は概算)
『美女と野獣』 1995/11/24 5,423回 5,131,400人
『ライオンキング』 1998/12/20 10,572回 10,804,000人
『アイーダ』 2003/12/21 1,699回 1,359,800人
『リトルマーメイド』 2013/4/7 1,064回 1,203,000人
『アラジン』 2015/5/24 350回 398,600人

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