【3.0レポート】ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』
ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』
昨年の2016年、大好評で完売した大人気ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』がパワーアップしての再演を果たした。ストーリーは変わらないが、若手を中心としたピンパーネル団も一新、昨年に引き続きのキャスト、主演の石丸幹二始め、安蘭けい、石井一孝、とにかく“役者は揃った”感がいっぱいで観る前からテンションが上がる。
シルエットでフランス革命の様子が写る、ギロチンに代表されるいわゆる“恐怖政治”、それから踊る男女、そして幕開きとなる。
物語の場面はコメディ・フランセーズで自分自身の最後の舞台に立つマルグリット、イギリス貴族であるパーシーと結婚するために引退する。舞台袖には赤い花を持った婚約者であるパーシー、反対側にはショーヴラン、舞台で婚約することになったというマルグリット、満面の笑みのパーシー、苦々しい顔のショーヴラン。そしてショーヴランは突然、劇場の閉鎖を告げる。革命にふさわしくないから、というのが理由だ。彼にとってマルグリットは元恋人、“元”とはいえ、彼女がこともあろうにイギリス貴族と結婚するというのはもちろん面白くない。彼はマルグリットからサン・シール侯爵の居所を聞き出し、家族もろとも処刑する。その知らせを間の悪い事に結婚式の日にパーシーは知ってしまうのだった。「まさか……」と我が耳を疑うパーシーであった。革命の嵐が吹き荒れるフランス、無実の人々が次々と処刑されていく。パーシーは仲間とともにピンパーネル団を結成、罪の無い人々を救出すべく活躍、それは瞬く間に広がった。ピンパーネル団は、中心人物のスカーレット・ピンパーネルの正体は?愛を疑うパーシー、愛を信じたいマルグリット、愛を利用するショーヴラン、恐怖政治のただ中で、その結末は?というのがだいたいのストーリーだ。
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