【3.0レポート】THE CONVOY SHOW vol.33『星屑バンプ』
コンボイらしく、お笑いシーンあり、ショータイムあり、の独特の流れ。今村ねずみ達の“熟年パワー”、ど◎えもんのキャラクターになってちょっとした“お笑いショータイム”は抱腹絶倒、その他、【時事ネタ】をショー形式にしてところどころに挿入、あるいは【昭和ネタ】も健在で死語も飛び出す(舘形比呂一が持っている携帯電話の大きいこと!)。ここはコンボイらしい面白さで、難しいことは考えないで大笑いして観たいところ。若者4人は「あの歳でムキになって踊るよな〜」と言い合う。実際に若手メンバーと今村ねずみ達の年齢差は、親子と言っても差し支えない開きがある。しかし、揃っての群舞はそんなことを忘れさせてくれる程のパフォーマンスで、かっこよく、潔いダンス。そんな“おじさん”達の背中を熱い視線で見つめながら踊る若者4人、勢いのある若手と円熟したベテラン、その異なったテイストが舞台上で融合し合う瞬間は、他のパフォーマンスには観られない、独特のテイストを感じる。そしていつものスタイル、全員に見せ場があり、其々の個性が舞台上で弾ける。ベテランの肩の力が抜けたタップダンスに華麗なターン、若者達の元気な宙返りと高さのあるジャンプ、真逆だが、こういったスタイルとテイストの違いをしっかりとコントラストをつけて見せてくれるのは今村ねずみの愛情を感じる構成だ。「今日よりも面白い」「最後に夢が残る」「光があれば影がある」といった台詞は観客の心の琴線にふれる。星屑たちは集まった瞬間にキラキラとした輝きを放つ。そのひとつひとつは少しずつ異なる煌めき、時にはかっこよく、そして優しさに溢れている。ラスト近く、この作品のタイトルの【秘密】が明かされる。ここはちょっとしたサプライズな仕掛けでなかなか憎い設定。最後はまたまたスーツ姿でかっこいい群舞、走り出したら止まらないのではなく、止まりたくないんだ、ということを再認識させてくれる公演、どこまで走るのか、それは彼らにもわからない!
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